数字が走る

20年ほど前の話である。ごく基本的な競馬予想の理論だけは知っていたつもりであったが、そのような正統な知識だけでは競馬で儲けることは、不可能なのではないかと思っていたことがあった。

その何年か後には、狙う馬と購入するレースをどのように選べば、プラスになるかを研究し始め、そしてその何年か後には、ある確信を得るに至った。しかしその前に、「出目」というものに異常なほど興味をそそられて、独自の出目研究に突入してしまったのである。

「競馬は、馬が走っているのではない。数字(枠番)が走っているのだ。」

今考えると、なかなか上手いことを言ってた。場外馬券場のそばで出目本を売っていたオヤジのセリフである。科学的で正統的な競馬予想を極める前に出目というわき道にそれてしまった一つの原因が、このセリフにあったような気もする。

何冊かの出目本を買ってしまった。そこにあったデータが、全くのデタラメか、なんらかの統計によるものなのか、未だに分らない。しかし、当たるときは、穴も本命も関係なく気持ちよく当たる。しばらくは出目だけを頼りにほとんど真面目な馬券検討をサボることになった。

結局、当たるときは当たるが、もちろんいい時ばかりではない。しかし、あの快感が忘れられなく、自分で過去のデータを集め、統計をとることにした。いろんな角度から、さまざまな統計をとった。出目を極めれば、毎週毎週の細かい検討をせずに、楽に儲けることができると思ったのだ。

当時はワープロでさえワードプロセッサーとかなんとか言って、50万円くらいした時代だ。もちろんパソコンなどは存在せず、統計は全て手作業。単純で気の遠くなるような作業であったが、そこには夢があった。

出目研究にハマった日々

いま考えると不思議なほど、見事に、出目研究にハマってしまった。それは競馬の“理論的解明”を本格的にスタートさせる前のちょっとした“遠回り”であった。

出目の研究といっても単純な統計を延々と続けるばかりで、頭を使うことはほとんどなかった。思い付きを検証するための作業といった方がいかもしれない。最初は「第 1レースの連勝の出目ごとに後のレースでどの目が出やすいか」からスタートして、時間帯別、開催日別、競馬場別など……。

結局ほとんどの場合、長期的な統計ではそれほど傾向が出なかった。しかし、(記憶が曖昧だが)開催日とレース番号、出走頭数のどれかを合わせた統計で作った自作出目本が、ある程度当たったように覚えてる。

その出目本では強い目(強枠数または強数枠という)が 2点指定される。それをどのように活用するかで結果は違ってくるのだが、専門紙で本命の◎がグリグリついた馬を軸にして、その2点の強枠数に流すようにしていた。

この2点買いで 1回だけ万馬券を的中させたことがあった。そして、2つの強枠数の馬がそのまま 1・2着に入り、枠連では珍しい2万馬券となたこともある。軸にしていた断然 1番人気の馬は沈んだから馬券は獲れなかったのだがやっぱりこれは凄い!と思いつつ愕然とした覚えがある。

しかし、軸の選び方が甘かったこともあり、トータルではマイナスになった。これでもか、これでもか、と改良を重ねた。そして何度目かでキッパリと諦めることにした。そのまま続けていたら、どうなっていただろう。なんとなくではあるが、いくら続けても完成できなかったとは、思えないのである。

※このコラムは、2004.04.08と04.22に発行したメールマガジン「馬券名人養成プログラム」に掲載したものです。

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