ジャパンカップ2021予想
目次
ジャパンカップの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | ジャパン・オータムインターナショナル ロンジン賞 第41回 ジャパンカップ(GⅠ)(国際招待) |
グレード | 重賞(G1) |
日程 | 2021年11月28日(日曜) |
発走時間 | 15時40分 |
開催場所 | 東京競馬場 |
距離 | 芝2400m |
コース | 左回り |
賞金 | 3億円 |
レコードタイム | 2:20.6 |
ジャパンカップ2021の予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)
ジャパンカップ2021の予想オッズと登録馬
枠順 | 馬番 | 出走予定馬 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | 予想オッズ | 人気 | 1週前追い切り | 最終追い切り |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ムイトオブリガード | 柴田 善臣 | 牡7 | 57.0 | 311.8 | 17 | 栗東・CW・良 6F 81.3-65.8-50.4-36.8-11.8(一杯)- | 栗東・CW・良 6F 81.7-65.8-51.2-37.9-12.1(一杯) |
1 | 2 | コントレイル | 福永 祐一 | 牡4 | 57.0 | 1.5 | 1 | 栗東・CW・良 7F 93.6-76.9-62.4-49.1-36.5-12.3(馬なり) | 栗東・坂路・良 800m 51.0-36.9-23.9-12.0(馬なり) |
2 | 3 | ブルーム | R.ムーア | 牡5 | 57.0 | 24.6 | 6 | - | 白井・ダート・稍重 6F 86.8-70.5-55.6-41.8-13.9(馬なり) |
2 | 4 | シャフリヤール | 川田 将雅 | 牡3 | 55.0 | 3.2 | 2 | 栗東・CW・良 6F 83.3-66.4-51.2-37.4-11.6(直強め) | 栗東・坂路・良 800m 53.8-39.0-25.1-12.2(馬なり) |
3 | 5 | キセキ | 和田 竜二 | 牡7 | 57.0 | 54.6 | 8 | 栗東・CW・良 6F 79.8-64.8-50.5-36.9-12.3(一杯) | 栗東・CW・良 6F 87.6-70.4-55.0-41.0-12.3(馬なり) |
3 | 6 | グランドグローリー | C.デムーロ | 牝5 | 55.0 | 62.6 | 9 | - | 白井・ダート・稍重 5F 72.0-56.1-39.8-11.9(馬なり) |
4 | 7 | オーソリティ | C.ルメール | 牡4 | 57.0 | 9.2 | 3 | 美浦・南W・良 7F 99.7-83.5-68.8-53.9-39.6-12.5(馬なり) | 美浦・南W・稍重 6F 84.6-67.8-52.4-38.1-11.6(馬なり) |
4 | 8 | ウインドジャマー | 北村 宏司 | セ4 | 57.0 | 352.4 | 18 | 美浦・南W・良 5F 70.8-54.4-39.2-11.9(馬なり) | 美浦・南W・稍重 6F 86.7-69.7-53.8-38.7-11.7(馬なり) |
5 | 9 | アリストテレス | 横山 武史 | 牡4 | 57.0 | 19.9 | 5 | 栗東・CW・良 6F 80.9-65.3-51.3-38.3-12.5(一杯) | 栗東・CW・良 6F 80.9-64.8-50.1-37.1-11.9(馬なり) |
5 | 10 | ロードマイウェイ | 三浦 皇成 | 牡5 | 57.0 | 344.0 | 16 | - | 栗東・坂路・良 800m 53.2-38.8-25.2-12.5(末強め) |
6 | 11 | シャドウディーヴァ | 横山 典弘 | 牝5 | 55.0 | 93.8 | 12 | 美浦・坂路・良 800m 51.9-37.4-24.3-12.1(馬なり) | 美浦・坂路・良 800m 53.2-38.9-25.4-12.6(馬なり) |
6 | 12 | サンレイポケット | 鮫島 克駿 | 牡6 | 57.0 | 67.6 | 11 | 栗東・CW・良 6F 84.0-67.3-51.8-37.9-11.6(一杯) | 栗東・坂路・良 800m 53.9-39.1-25.1-12.2(一杯) |
7 | 13 | モズベッロ | 池添 謙一 | 牡5 | 57.0 | 267.6 | 14 | 栗東・坂路・良 800m 54.0-38.1-24.9-12.8(一杯) | 栗東・坂路・良 800m 52.9-38.3-25.2-12.9(一杯) |
7 | 14 | ユーバーレーベン | M.デムーロ | 牝3 | 53.0 | 18.7 | 4 | 美浦・南W・良 5F 68.2-52.5-37.5-11.8(一杯) | 美浦・南W・稍重 5F 68.0-52.7-38.1-11.9(馬なり) |
7 | 15 | マカヒキ | 藤岡 康太 | 牡8 | 57.0 | 78.5 | 10 | 栗東・CW・良 7F 97.0-81.4-65.9-50.8-37.0-12.2(馬なり) | 栗東・坂路・良 800m 53.5-39.4-25.6-12.6(馬なり) |
8 | 16 | ユーキャンスマイル | 藤岡 佑介 | 牡6 | 57.0 | 296.9 | 15 | 栗東・CW・良 7F 98.6–82.0-66.4-51.9-38.1-11.7(一杯) | 栗東・芝・稍重 6F 80.8-64.2-49.8-36.4-11.6(馬なり) |
8 | 17 | ワグネリアン | 戸崎 圭太 | 牡6 | 57.0 | 93.0 | 13 | 栗東・ポリ・良 6F 81.5-65.2-50.1-36.6-11.6(強め) | 栗東・CW・良 6F 83.5-66.6-51.4-37.7-12.4(一杯) |
8 | 18 | ジャパン | 武 豊 | 牡5 | 57.0 | 54.3 | 7 | - | 白井・ダート・稍重 6F 86.8-70.5-55.6-41.8-13.9(馬なり) |
枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 6回 | 4回 | 3回 | 22回 | 17.1% | 28.6% | 37.1% |
2枠 | 3回 | 0回 | 3回 | 32回 | 7.9% | 7.9% | 15.8% |
3枠 | 3回 | 2回 | 5回 | 29回 | 7.7% | 7.7% | 25.6% |
4枠 | 2回 | 2回 | 3回 | 32回 | 5.1% | 5.1% | 17.9% |
5枠 | 1回 | 6回 | 1回 | 31回 | 2.6% | 2.6% | 20.5% |
6枠 | 1回 | 2回 | 1回 | 35回 | 2.6% | 2.6% | 10.3% |
7枠 | 2回 | 0回 | 3回 | 43回 | 4.2% | 4.2% | 10.4% |
8枠 | 2回 | 4回 | 1回 | 45回 | 3.8% | 11.5% | 13.5% |
ジャパンカップ予想2021 - 過去10年のデータ傾向
上位評価とした面々の長短
距離がちょうどいい馬ほど、結局ズブいという死角で出てしまうレース。
コントレイル
- ・長所:複勝内率70%である1番人気馬は、4歳馬ならまず負けないという傾向
- ・短所:秋の天皇賞で上位入線馬は、着順が優秀だった馬ほど、大体人気より走らない
速い馬という認識のまま、菊花賞まで負け知らずで駆け抜けてしまった新時代の三冠馬であったが<厳密には、昭和・平成・令和で一頭ずつ>、歴代の牝馬三冠馬よりも速い可能性があったからこそ、その後の連敗に繋がった面がある。
その一端は、あれだけ東京スポーツ杯で強かったのだから論法<走破タイム・1:44.5は、朝日杯でマルゼンスキーが作ったレコードと同価値>により、以降の連敗時でも、アーモンドアイリスペクト票が当然集まる昨年のジャパンC以降2戦、しっかりと最上位人気に推されたことで、火を見るよりも明らか。
ただし、そういう馬が秋天で頑張った馬だから論法と繋がってきて…、過剰な支持に負けてしまうことはままある。
しかし、連覇叶ったジェンティルドンナが4歳時は1番人気での勝利、秋の天皇賞は1番人気2着<勝ったのはあのジャスタウェイ>という似通った戦績を持つ名牝の存在が、妙にコントレイルの復活を後押ししている面はある。
何しろ、三冠馬対決に勝ったジェンティルドンナは、以後3連敗であったのだ。
彼女もコントレイルと似たように、連敗時は2-3-2着である。
古馬戦未勝利なので、無敗三冠でご破算くらいのどんぶり勘定は必要ではあるが、実は、4歳の1番人気馬は、ジェンティルドンナが4歳で参戦した2013年以降で、何となく方向性が似ていなくもない本物になりかけていた2016年のキタサンブラックしか存在していないのだ。
実はその前の年が、あのオルフェーヴル。
重馬場で例外とした2019年のワグネリアンにしても、それぞれスケール感に差異はあっても、持っていてるタイトルが似ているからなのか、クラシックホースらしく格好はつけてくる。
敵は良馬場ならシャフリヤール、渋った時は同期のシーザリオグループ<祖母がシーザリオ>であろうか。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 7回 | 4回 | 6回 | 3回 | 35% | 55% | 85% |
2番人気 | 2回 | 5回 | 4回 | 9回 | 10% | 35% | 55% |
3番人気 | 3回 | 1回 | 2回 | 14回 | 15% | 20% | 30% |
4番人気 | 4回 | 2回 | 0回 | 14回 | 20% | 30% | 30% |
5番人気 | 2回 | 4回 | 1回 | 13回 | 10% | 30% | 35% |
6~9番人気 | 2回 | 3回 | 5回 | 70回 | 2.5% | 6.3% | 12.5% |
10番人気以下 | 0回 | 1回 | 2回 | 146回 | 0% | 0.7% | 2.0% |
シャドウディーヴァ
- ・長所:前走間隔・中4週以上の東京戦では、新馬戦を含め【1・4・2・1】とゴージャス?な女
- ・短所:箸にも棒にも掛からないのが、1800以下の重賞を使ってきた組
こういうデータは、短期的な傾向でもあるからアテにならない、などと身も蓋もないことを言ってはならないと前置きしつつ、エルコンドルパサー<1998年・毎日王冠2着から直行で完勝>に続く前走1800M<以下>組の台頭はあったのかと聞かれれば、インディジェナス<香>、サラファン<米>ら、外国調教馬が南半球スタイルのように、調教代わりの短距離重賞をプレップにして挑んで、大穴2着の成功例はあるものの、あとは、あのオグリキャップ<1989年・マイルCS優勝から連闘で2着>など、とりあえず、神懸かったような鬼の伏兵による2着はある。自信を持った。(笑)
知っている例ではあるとはいえ、何かに導かれるように直線で強烈な末脚を炸裂させ、あまりに意外なことに、キャリア20戦超でこれが上がり1位3度目というウルトラ確変ゾーン?に入ったと思い込む筆者は、シャフリヤールが自信を失っていないか心配になりすぎて、無理筋を通す狂気憧れの変態と化したのである。
父も狂気の追い込みで、当時のレコード決着でタッチの差でハナ負けのハーツクライ。
そのレコードを破ったのが、ハーツクライの覚醒にひと肌もふた肌も脱いだルメールさんであった。
そこに至るまでは、武豊でも横山父でも引いて弾ける一撃への固執に、一種の可能性を見出していたものだが、まだ若かったルメール騎手は、次戦以降はそういう縛りを一切なくして戦うのであった。
同父の好走馬と比べ、かなりイギリス贔屓の組み合わせである牝系は重厚ながら、中型牝馬ということで狙いの中には入れてもいいと勝手団的なエールを送っておく。
アリストテレス
- ・長所:2200~2500Mの重賞で【1・1・0・1】というのは、ステイヤー色が強くなりすぎなくて、単穴向きの適性を感じる
- ・短所:タフな天皇賞でも、高速決着の宝塚記念でも力負けの馬だけに、中距離G1で強気に買える要素はやや少ないか
今年、ステイヤー枠で台頭を狙うべきワールドプレミアやグローリーヴェイズなどが回避したので<昨年も健闘していた>、アル共連覇のオーソリティ<3000だと長い感じ>なりちゃっかり者のキセキ<どう考えても中距離馬だが>といった、なんちゃってステイヤーらが、変に人気を集めそうだから<そういうメンバー構成>、あえて、王道路線のど真ん中を進んで、まるで人気に応えられなかったアリストテレスさんの出番があるように、ここでは感じる。
初の東京となったプリンシパルSでは、ビターエンダーが勝ってそれと接戦だったポタジェもいて、まあまあのレース水準ながら、器用さに欠けるメンツが慣れない瞬発力比べで四苦八苦、まさにその争いでお釣りなしの連続体重減で沈んだという印象。
あと関東圏へは、栗東→新潟は阪神遠征と大差なしとされるくらいの次走1勝クラスと、年明けの不良馬場だったあの中山だけだから、思ったより増えていない京都大賞典の出来でマカヒキでねじ伏せられたことは不満でも、いかにもサウンズオブアースのように、本番ではきっちり中身を作ってくる、隠れた男らしさが見えた一戦とも解釈できる。
まだ14戦で、【4・6・0・4】であり、立て直された新潟で楽勝の結果からも、時計の高速化はある程度防げそうな相手関係から、困った時の京都大賞典組ということで、ここは狙いの一頭に加えておきたいと思うのである。
何しろ、5歳以上のG1馬は、鈍重に思う配合の外国馬か6歳以上のご無沙汰クラシックホースくらいなもの。
順調さを欠く3歳12Fタイトルホルダーの2頭は、アリストテレスとしっかりやれることを証明してから、先に進みたい。
ユーバーレーベン
- ・長所:オークス馬<ジェンティルドンナ、アーモンドアイ、デアリングタクト>とは違うのか。
- ・短所:オークス馬<ウメノファイバー、シルクプリマドンナ、ミッキークイーン、ソウルスターリング>とは違うのか。
上段に記した3頭は、参戦年順に1、1、3着<*上位2頭も同じく三冠馬>という、中身の濃い結果。
一方で、下記の4頭は、不利のあったミッキークイーンはかわいそうではあったが、皆掲示板外に敗れている。
牝馬のタイトル争いで飽き足らずという三冠馬ならば、秋華賞の内容より更にスケールアップしたパフォーマンスが可能ながら、実際問題、脚質の柔軟性を結果で示せているような馬は、短所に括った先人・馬たちのような負け方をしないとできる。
実際のところ、三冠馬はオークスと秋華賞の勝ち方というか、ポジショニングがまるで違う。
後方一気型で、秋華賞狙いではなかったというところでも、一定の結果を出したというウメノファイバーやミッキークイーンは、スパート合戦で古馬に見劣り、秋に詰めたローテを敢行したあとの2頭は、単純に適性も力も足らなかったことになる。
動けなかった前走から、低調な秋華賞というだけで軽視はできないそこそこレベルのオークス馬であるユーバーレーベンは、豪快に一気の脚を繰り出すステイヤー型の牝馬。
種牡馬 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 38回 | 27回 | 27回 | 172回 | 14.4% | 24.6% | 34.8% |
ルーラーシップ | 17回 | 11回 | 5回 | 64回 | 17.5% | 28.9% | 34% |
ハーツクライ | 15回 | 12回 | 10回 | 111回 | 10.1% | 18.2% | 25% |
ステイゴールド | 13回 | 16回 | 8回 | 122回 | 8.2% | 18.2% | 23.3% |
ハービンジャー | 8回 | 9回 | 5回 | 67回 | 9% | 19.1% | 24.7% |
オルフェーヴル | 7回 | 5回 | 8回 | 38回 | 12.1% | 20.7% | 34.5% |
ロードカナロア | 5回 | 0回 | 1回 | 11回 | 29.4% | 29.4% | 35.3% |
キングカメハメハ | 4回 | 5回 | 2回 | 44回 | 7.1% | 17.9% | 21.4% |
ジャングルポケット | 4回 | 3回 | 3回 | 30回 | 10% | 17.5% | 25% |
ゴールドシップ | 3回 | 5回 | 6回 | 28回 | 7.1% | 19% | 33.3% |
正しく、完成が早いタイプのスタミナ豊富な後方待機型。
シルクプリマドンナにも似ていなくはないが、一応、ブライアンズタイムにはまるで縁のないジャパンCだったのに対し、ステイゴールド系はオルフェーヴルもいるが、ドリームパスポートやショウナンパンドラのようにファミリーが好走する例もあったりして、決まって、時計が遅い年に台頭の共通項から、2分23秒台に掛かるかどうかという、知っているレベルの東京2400であれば、シャフリヤール以外でもいくらでも勝負になるはずだ。
不思議とダービーは時計が速くなったが、それもこれも、エフフォーリアがいたからだったように思う。
コントレイルはタイプが違う。自分から勝ちに出たいから厳しい。
ジャパンカップ予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
コントレイル、シャフリヤール共々、この程度の相手に敗れていては…、と思わねばならない一戦。
種牡馬 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 38回 | 27回 | 27回 | 172回 | 14.4% | 24.6% | 34.8% |
ルーラーシップ | 17回 | 11回 | 5回 | 64回 | 17.5% | 28.9% | 34% |
ハーツクライ | 15回 | 12回 | 10回 | 111回 | 10.1% | 18.2% | 25% |
ステイゴールド | 13回 | 16回 | 8回 | 122回 | 8.2% | 18.2% | 23.3% |
ハービンジャー | 8回 | 9回 | 5回 | 67回 | 9% | 19.1% | 24.7% |
オルフェーヴル | 7回 | 5回 | 8回 | 38回 | 12.1% | 20.7% | 34.5% |
ロードカナロア | 5回 | 0回 | 1回 | 11回 | 29.4% | 29.4% | 35.3% |
キングカメハメハ | 4回 | 5回 | 2回 | 44回 | 7.1% | 17.9% | 21.4% |
ジャングルポケット | 4回 | 3回 | 3回 | 30回 | 10% | 17.5% | 25% |
ゴールドシップ | 3回 | 5回 | 6回 | 28回 | 7.1% | 19% | 33.3% |
血統/4世代ダービー馬<マカヒキ> JC【0・0・0・3】
*同配合<ディープインパクト×フレンチデピュティ>の活躍馬
ショウナンパンドラ <2011年生/ 15年・ジャパンC優勝>
他に、芝のG1勝ち馬はなし
→つまり、ダート路線にかかるアンジュデジール<JBCレディスクラシック>、ボレアス<レパードS>といった面々の方が、ちょっと輝いてみえる配合という説が主流か。
母系にヘイロー系の別流大種牡馬・Southern Haloが入っているせいで、ヘイローの強みが変な形で強化されて、他に入ったヴァイスリージェント系の粘り強さやブラッシンググルームの爆発力といったものが、まるで活かされないようにも見える。
晩年になり、その隠れた適性の方が強く出てきて、勝つに勝てない決め手の乏しさを露呈し続けて、初の古馬重賞開催となった阪神2400で久々重賞勝利。
キレがなくなったことを示す結果。
ちなみに、普段の神戸新聞杯・阪神2400を勝った馬で、このジャパンCを制したのは、2位入線のローズキングダムとエピファネイア<4歳になった年に勝利>といった、普通と違う雰囲気の馬ばかりで、いずれもサンデー系ではない。
<ワグネリアン> JC【0・0・1・0】
*同配合<ディープインパクト×キングカメハメハ>の活躍馬
☆アカイトリノムスメ <2018年生/ 21年・秋華賞優勝>
☆デニムアンドルビー <2011年生/ 14年・ジャパンC 2着>
→母父フレンチと同じように、配合相手が一定数いるはずなのに、真のオープン級がダービー馬と、その他牝馬で1頭というようなところがそっくり。
ベースは北米血統のラインで、いくら芝向きにシフトしたキングマンボ系であったところで、キングカメハメハ自身は多様な産駒を送る超有能な種牡馬であったから、これも自然な流れであろう。
速い馬に出づらい特性は、やや平凡な質のG1で、豪快に差し切ってこようと伸びてきた牝馬らのパフォーマンスを思い出せば、キャラにも見当がつく。
いくらか、フレンチデピュティよりは晩成型も多いから、ねちっこい性質が戻れば、ワグネリアンにもチャンスはあるということになるが、瞬発力で勝負出来たのは実は、新馬戦だけだったという説もあるくらいに渋いところが持ち味なので、ダービー以上に押し上げて勝負を賭けるしかないだろう。
<コントレイル> JC【0・1・0・0】
*同配合<ディープインパクト×アンブライドルズソング>の活躍馬
☆ダノンプラチナ <2012年生/ 14年・朝日杯フューチュリティS優勝>
→基本的には、ダノンプラチナが成功例という風になるのが自然。
第一、ファピアノ系は代を経るごとに、エンパイアメーカーグループは距離をこなせるとキレ味勝負で限界を露呈し、こちらのアンブライドルドの組はサンデー系の末脚をアシストするように、スピード型に特化していったようなところがある。
北米型でも、当地の三冠馬・アメリカンフェイローの産駒が芝でも走るように、元北米圏エース・サンデーサイレンスになれないにしても、芝の番組がもっと充実した<高額賞金レースの絶対数という意>環境であれば、配合次第ではキレる芝馬はもう少し出るのだろう。
ただし、早熟に出て不思議はない。
ダノンプラチナも長く活躍したわけではないから、菊花賞の結果にジャパンCの苦闘が反映されたようなコントレイルの末路は、限界がこの4歳秋という理由も、プライド以外の血統的根拠から、引き際をここに当初から置いていたとできなくもない。
若い時ほど弾けないということは、アーモンドアイと安直な発想ながら逆配合の形だから、まずは真面目にスタートを決めることが肝要。
下げてしまうと、父ディープインパクトのような戦法か、極論はオルフェーヴルやゴールドシップのような捲りも<大体失敗する形>考えねばならないか。
<シャフリヤール> 当然、JC初参戦の3歳馬
*同配合<ディープインパクト×エッセンスオブドバイ>の活躍馬というのは、基本的に兄貴しかいない
☆アルアイン <2014年生 /19年・大阪杯優勝>
→兄は言わずと知れた皐月賞レコード勝ちの馬であり、弟はダービーをレースレコード勝ちで、どちらも接戦を制したという奇遇は、もはや、血の成せる業とか言いようがない。
時計が示した世代レベルは、初秋の時点で、古馬戦突破のG1勝利で証明されるが、どうもどちらも最も目立つトップホースになれるという感じではない。
強大なライバルの有無にかかわらず、自身が限界を露呈するような残念な負け方が多いからこそ、むしろ、伏兵の激走を呼びこむような特性が似ているから、似たような配合のグランアレグリアよりは、ずっとパッとしないディープインパクトであろう。
ただし、前走中京の道悪プレップで大不発後、大一番で大復活が兄にとって久々勝利となった大阪杯だから、そっくりなところを引き出そうと必死の藤原調教師は、エイシンフラッシュ<ダービー馬>の5歳秋の天皇賞復活勝ちのようなものを狙ってくる。
師もこのタイトルは欲しいだろう。ダービーはふたつ勝った。
矢作調教師と同時期に勝ち、同じようなサイクルで今度は共にJC初勝利を目指す。
いずれも、ずっとイメージよりキレで勝負出来ない感じのディープだからこそのダービー勝ちのようなところがある。
ハマればシャフリヤールだろうが、基本的には、自在に動くことが単純に出来るコントレイルの方が、幾らか奥行きのある競馬ができるだろう。
鞍上のイメージがどう出るか。いや、川田も福永も初勝ちのときは必至だったではないか。
BCの続きは、このジャパンCで…、と決めていたようなところも、キャリアを重ねた同士、何だか頼もしい。
結局、血統の話ではなく、人間のオジサンの話ばかりになってしまったではないか…。
*この期間、ジャパンC出走のダービー馬
<レイデオロ> JC【0・1・0・1】
〔キングカメハメハ×シンボリクリスエス×シーキングザゴールド/ 近親にディープインパクト・06年優勝馬〕
→切れないから、動いたから、JCは勝ち切れず。なるほど、と思わせるこのレース2敗の結果であった。重馬場も得意ではないとは、やりづらい。
早い話が、コントレイルがちゃんと出れば、それで決着はつくだろう。
それができるか否か、それは彼次第である。
おしまい。
ジャパンカップ予想2021 - レース展開と最終予想
これでは芸がないから、伏線を拾っていくとするが、距離適性ではなく、上手さをうまく覆い隠すようなスマートさが目立っていいのがクラシック戦での魅力であったのが、それをできなくなったから完敗3連発となった、ともできる。
もう、自分より強いとされる馬と戦うことはない。
自分よりスタミナがありそうなライバルと、自分と似た雰囲気のダービー馬がひっそり追撃か前にいるかは自分次第として、兎にも角にも、ライバルが多いのではなく、彼らの良さを少しでも多く、勝負所までに消していけるかどうか。
あとは、真面目にレースに参加しようという意識を、キャリアで初めて見せることができるのか…。
実はだが、あの置いていかれた皐月賞<大きな不利もあったが>を経て、ゲート内の駐立がよかったことはまずなく、大体おふざけで隣の馬にちょっかいを出しているような感じ。
とりわけ、菊花賞からのゲート内の雰囲気は、騎手からすると困った馬レベルなのである。
ジャパンCでは、完全に隣のデアリングタクトとフォーリンラヴ状態で、互いに鼻面を合わせるようにスタートを切っている。
今年の2戦も、レイパパレが躓いたのは、コントレイルがおかしな動きをしたせいであろうし、結果的に自分も酷い発馬だった。
休み明けなら尚更ということで、勝手にコケた前走の天皇賞を経て、久しくなかった叩き2戦目というやつをラストランで再び経験することになる。
まるでよくなる保証はないものの、休み明けから走らなかったことがないから、この点での一定レベルの期待感はある。
あとは彼次第。
本気の仕上げをするぞ、とか矢作調教師に発破をかけられたか、前走の1週前調教よりハードに突き抜けている。
エピファネイアの父・シンボリクリスエスの最後の有馬記念直前が、まさにこんな感じだった。
雨で馬場が渋りすぎた神戸新聞杯で、あっさり斃れたという感じの不発に終わったシャフリヤールは、確かに、キレ味一本で勝負したいタイプではあるものの、どうもこの秋の中央競馬の芝は、特に高速化が著しいわけでもないから、実力通りに結果が反映されることになるだろう。
距離適性ののり代のようなものがない分、いかにもディープ産駒らしい決め手が武器なのだから、変に半端な2200戦より、もうちょっと長いけど、溜めを利かせられる条件の方が合っていない可能性はなくもない。
世代の水準が、皐月賞辺りのイメージと大きく乖離し始めた現状、誰でもエフフォーリアにはついていけるわけでないが、G1でなければみんなかなり頑張れている。
まだ実力的には、エフフォーリアには及ばない印象のシャフリヤールは、5歳時のテイエムオペラオーと化したコントレイルをチームワークで返り討ちにできるかどうか。
色々な意味で策が見えづらくなった川田騎手に再び手が代わった。
確かに気になるシャドウディーヴァ、アリストテレスではあるが、期待は皆一騎打ち。
複数のダービー馬がプライドをかけて戦う時、よくわからない伏兵が台頭したり、どれかが全く往時の状態に戻っていないなど、不満含みで残念に思うジャパンCも多かったが、いずれもまだ未完であるダービー馬の対決。
日・豪のダービー馬が競り合ったことはあったが、三冠馬の併せ馬はあっても、日本のダービー馬のワンツーはなし。
ダービー馬はウオッカが3度目の挑戦でやっとこさ勝ち切った2009年以来の勝利が懸かるし、実は、牡馬となると汚名を雪いだディープインパクトが勝った2006年まで遡らないと登場しない。
15年である。一応、ディープインパクト産駒は1頭で2勝ともう一頭も牝馬で3勝している。
今年はさすがに…。
昨年の結果に倣えば、多少は先輩を立てるようなレース傾向になっているというのもヒントになるか。
3歳馬は何度も勝っているが、ルグロリューが肝心のフランスダービーを落とした後に、本物になった経緯もあるくらい。
エルコンドルパサーはダービーには出られなかった外国産馬。
同じ天秤にかけるなら、筆者、ディープが勝った年にメイショウサムソン推しで爆死の反省を今活かそうと、普通に4歳のコントレイルから。
初負けの舞台で引退。きっと、父の戦績も知っているだろう彼なら、究極の仕上げで期待に応えてくれる、ような気がしている。
幕の閉じ方は、十人十色なのは承知の上で。