競馬に関する仕事を発見
勝負レースの3連敗であっさりと競馬予想会社を退会。退会といっても期限が切れる前に予想を利用しなくなっただけで、期限が切れる前に「継続のご案内」なるものが届いたが、単に継続手続きをしなかっただけです。
入会にあたって電話番号の登録は必要なかったし、有名な予想家が看板になっていたので、退会の際も、しつこく電話がかかってきたり脅されたりするのではないかという心配はありませんでした。しかし、折半したとはいっても、入会金と会費、そして馬券への投資額を合わせると、結構な出費でした。
あの3連敗で、競馬で儲けようという強い気持ちがリセットされたはずでしたが、やはり懲りない性分というのでしょうか、気がつくと出目研究の日々に逆戻り。以前ほど夢を感じてガムシャラな研究ではなく、単なる競馬好きサラリーマンのしがない生活がしばらく続きました。
しかし平穏なサラリーマン生活は、ある日突然終わることになるのでした。その日、会社に行くと、朝一番で上層部から「今日で会社を閉じることになりました」と告げられ、少ない社員全員に予備手当てとかいう金一封が手渡され、すぐに会社から出て行くようにと言われたのです。私たちは考えるヒマさえ与えられず、自分の持ち物を持って会社を後にしたのです。
会社から出ると、みんなで喫茶店に寄って、いろいろと話し合ったのですが、どうも上層部が犯罪的なことをしでかしたのではないかということが明らかになりました。そういえば以前、怖そうな人たちが会社に怒鳴り込んできたとき、上層部の某が応接間に通して話をつけたことがありました。怖そうな人たちがへらへらと頭を下げて出て行ったので、上層部のやつらがただ者ではないことだけは気づいていました。
またプー太郎の日々が始まるのでしたが、今回はすぐに数種類の就職情報誌を買って早めに転職先を探し出しました。探し始めて、2週目か3週目だったと思いますが、ビーイング(その後廃刊)に「競馬関係」の社員募集があったので、さっそく応募したのです。
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