GⅠを振り返る・高松宮記念的中のヒント 2002年
このコーナーでは、昨年の高松宮記念を振り返り、高松宮記念的中のヒントを探し出す。
2000MのGⅡから、96年に1200MのGⅠとなった高松宮記念は、まだ歴史が浅い分データが少ないが、開催時期が早いだけに、57kで走る4歳馬は 5歳馬に比べかなり劣勢である。
それだけに、昨年の覇者ショウナンカンプの強さは際立っていた。
1着 ⑤ショウナンカンプ 牡4 57 藤 田 1.08.4 35.5 ③人気
2着 ⑨アドマイヤコジーン 牡6 57 後 藤 1.09.3 36.0 ②人気
3着 ⑯スティンガー 牝6 55 田中勝 1.09.3 34.6 ④人気
4着 ⑮リキアイタイカン 牡4 57 武 幸 1.09.2 35.4 ⑨人気
5着 ⑫トロットスター 牡6 57 蛯 名 1.09.3 35.4 ①人気
ショウナンカンプが逃げた通過ラップは32.9-44.4-56.1。テンの3Fはそれほど速いわけではないが、4F通過が44.4というのは相当速い。
ショウナンカンプとは0秒5の時計差があり、若干参考には出来ないかもしれないが、同年6月の2回中京開催、高松宮記念と同じBコースで行われたファルコンS(GⅢ)は、勝ったサニングデールの時計が1.08.9であった。このレースの4F通過は高松宮記念より0秒7遅い45.1であったにもかかわらず、上位4頭までが追い込み馬である。
いかに、4F44.4という通過ラップが速いかがお分かりかと思う。それでいて直線でさらに突き放したショウナンカンプの強さは群を抜いていた。これでは他馬の出る幕がなかったのも仕方がない。
高松宮記念的中のヒント
直線の短い平坦コース、4F44秒前半で走る馬がいたら、とんでもなく強力な差し脚がない限り、届かない。