ジャパンカップ2019 展望
アイルランドのＡ．オブライエン厩舎。そこからマジカルでも来ようものなら、一気に盛り上がるわけだが、ずっとタフに使われてきて、目標としていたかはともかく、凱旋門賞でついに連外しだから、あまり期待をもって妄想しない方が賢明だろう。
ガイヤースが出てきても、今度はキセキより速い馬がいるから、あまり見せ場を作れそうにない。
アーモンドアイがまた挑戦してくるとは思えない一方、菊花賞経由の３歳馬、天皇賞経由の３歳馬、香港遠征に含みを持った馬など、例年より狙いがある馬を選定するのが、結構難しい年になりそう。
３歳で勝ったことがあるのは、日本馬に限れば、
エルコンドルパサー＜毎日王冠②／ＮＨＫマイルＣ勝ち＞
ジャングルポケット＜札幌記念③（前々走）／東京優駿勝ち＞
ジェンティルドンナ・アーモンドアイ＜牝馬三冠・古馬初対戦＞
有馬記念ほどややこしくないが、東京のタイトルホルダーでないと苦しい。
とは言っても、３歳で秋天優勝のバブルガムフェローは、肝心のＪＣで大敗。
最初からここに狙いあったとしても、濃ゆい３歳シーズンを送っていない限り、まず用なし。
今年は該当馬なしだが、シンボリルドルフも含め、３歳でここに挑む三冠馬はしっかりと力を示している。
ミスターシービーやナリタブライアンが、再起を果たして４歳でここに使っても、ディープのように年間通して走っていないと苦しい。
一本釣りの年になるか。
唯一のタイトルがＪＣ、ここで初ＧⅠという馬は、ここ２０年に限ると、
タップダンスシチー
スクリーンヒーロー
シュヴァルグラン
要は別路線組から。
非２、３歳ＧⅠ勝ち馬の勝利は、他では、
ゼンノロブロイ
アドマイヤムーン
３歳時に古馬ＧⅠ好走後、４歳時にＧⅠを制し、秋天を使っていた馬。
３歳では皐月賞の２頭。
４歳世代はワグネリアンの秋天の内容如何で、見せ場作りに終わらない可能性がある。
あとは、宝塚で人気になっていた５歳馬のどれかを拾って、馬券的には的中だろうが、そこはＪＣ。
誇れる内容を求めたとすれば、濃ゆいレースの筆頭格・春の東京ＧⅠ覇者の存在が、実に頼もしくなるが今年は厳しいか。
