ジャパンカップ2017 展望
今年も外国馬は、あまり日本適性を感じさせる大物はいないし、冷やかしのビッグネームの登録以外に、脈ありのタレントはなし。
都合12連覇濃厚の地元勢の勝利の条件を、その期間において見出していきたい。
1番人気は4勝のみだが、馬券外の4着以下というのは、やや過剰に人気を集めた11年のデインドリームと3連覇の懸かった14年のジェンティルドンナだけ。
その年のGⅠ馬が上位3番人気以内に推されると、①-③、③、②-③、①、<1位降着>②、-、①-②-③、-、②、③、①という結果。
10、13年は、前年1位入線のオークス馬という2頭が勝った年で、その時からずっとGⅠだけを使われていたから、例外と言える。
菊花賞、天皇賞組以外で台頭できた組は、
アル共杯①<08、16>
京都大賞典<09①、16①④>
秋華賞①<09、12>
凱旋門賞<10着外、11②、14着外>
その全てがハイレベルの争いであり、10月以降のレースであったという点が同じ。
前走が夏の2000M路線やオールカマーでは間が空きすぎるという点で、最低でもGⅠ連対以上の実績があれば、前走で勝っていなくても大丈夫だが、理由もなく台頭するシーンは考えられないというのは、昔から変わらない。
調子が悪いということとイコールだから、休み明けでいきなり好勝負というのは有り得ないのである。
昨年の上位3頭は一応合格ラインだが、キタサン以外戦績は伸び悩み中。
加えて、32回もやっているのに、連続連対した牡馬はテイエムオペラオーをおいて他になしという衝撃のデータがある。
前年はレースの質が軽かったから、何とかなるかもしれないが、もうキタサンブラック以外は新たな力が台頭することになるだろう。
データ上では消しもありのレイデオロ、ソウルスターリングら藤沢勢に、出てくれば今年は面白いサトノクラウンなど関東のトップホースが有力も、初タイトル奪取が案外多いレースだけに、タンタアレグリアやトーセンバジルの出来如何では一発を秘める底力はある。
秋天の質は最近年ごとにまちまちだが、JCの質は極端に低下したりはしない。
故に、人気の根拠を厳密に判断する必要がある。