ジャパンカップ2015 展望

仏・香港・米でGⅠ3勝。それよりはいつも強い馬の2着というイメージのフリントシャーの参戦は、大変意義のあるものになりそうだ。本当に来るかは、正直不確定の部分はあるけれども。

血統面では、ノーザンダンサー系がふんだんに入った近親交配を施されているうえに、効果不明のイルドブルボンの4×4もついている。

ただそれは、父ダンシリが共通のハービンジャーとよく似た特性だから、不安な面ばかりではない。凱旋門賞のように極端な3歳優先主義的斤量設定とはならない日本のGⅠは好条件の選択肢の一つであろう。

本命にはしづらいが、人気になるだろうから意識は必要だ。

まあ、日本で能力立証済みのキングマンボ産駒であるアルカセットがレコード勝ちする図が、後から考えれば当たり前であったこととは少し差を感じなくもない。

1年遅かったか。

一方、その他外国勢よりは、血統水準が一見まともに映る日本総大将の選出は、難航を極める。

あのへそ曲がりの帝王が有馬記念のステップにここを使うとのことだが、前走とのレース間隔が2か月半以上開いた休み明けのレースで、京都大賞典しか不発に終わっていないことは、最低限考慮はすべきだろう。

春の天皇賞を勝って、秋はじっくり有馬記念に照準を合わせて調整される馬のこと。

昔気質のレース選択は、案外侮れない。休み明けの馬は消しの定説は、こういうタイプに打破されるものだ。

3歳では、菊花賞負け、回避組の好走率が高い。

が、菊組はデルタブルース以外は、ドリームパスポートはディープの凱旋レース、ローズキングダムは1位入線馬の斜行を味方につけて2位からの繰り上げ1着と、特殊すぎる競馬で参考にはならない。

ジャングルポケットの時もテイエムオペラオーラストイヤーだったし、ザッツザプレンティは重馬場。ジェンティルは女に弱い三冠馬が相手だった。

3歳では、サトノクラウンが現状の有力候補。

ショウナンパンドラは面白いけど、オールカマーが余計だったような…。