高松宮記念2020 展望
さて、何はともあれ藤沢厩舎のトップホースにスポットを当てざるを得ない。
牝馬で休み明け<中9週以上>の好走パターンは、
09②スリープレスナイト<スプリンターズS①以来>
06②ラインクラフト<旧阪神牝馬S④以来>
5月開催時代
99②シーキングザパール<1/23 サンタモニカH④以来>
いずれも、当時の短距離路線のおけるトップホースであり、牡と牝の壁などなかった馬。
新馬含め、フレッシュな状態で挑んだレースは、【4000】で、サウジアラビアRCから中9週も、初の長距離輸送後の大一番だった朝日杯FSでは完敗というグランアレグリアに、この視点から死角を探るのは難しいが、古馬GⅠを使っていた2頭との差がないわけではない。
5歳以上の馬が勝つのが当たり前の高松宮記念において、グランアレグリアと似たようなローテで4歳馬が好走したという例は、牡馬に関しては全くなし。
4着でも近10年で全くないのでは、牝馬しか成り立たないローテと言える。
それでは、現在のこの路線において最強ポジションにいるタワーオブロンドンの好走要因はあるのか。
スプリンターズS前年覇者の高松宮記念のトータルの成績は、
①03ビリーヴ 12カレンチャン 13ロードカナロア
<全て香港スプリントを経ている>
②04デュランダル 09スリープレスナイト
<当該年の初戦がここ>
③96ヒシアケボノ 17レッドファルクス
<ダート戦に複数出走しているミスプロ系>
④00ブラックホーク 05カルストンライトオ
⑤02トロットスター
⑧97フラワーパーク 01ダイタクヤマト 18レッドファルクス
その他
141619/引退
9915/故障回避
060711/外国馬
10/ドバイ遠征
08/急死
98/京王杯SC参戦優勝
連続好走は12月のスプリンターズS時代より増えているというか、少しだけパワーアップした馬が増えたので、これもフラワーパークのようなことがないかい限り大丈夫か。
タワーオブロンドンと同じように、2歳重賞勝ち馬とかセントウルS圧勝馬の共通点が少ないだけに、ビリーヴとも違うタイプながら、ローテが似るファインニードルと実力双璧くらいに思っておけばいいか。
・乗り替わりでの勝利
GⅠ昇格後24回で、
セイウンコウセイ
ビッグアーサー
コパノリチャード
アドマイヤマックス
サニングデール
ビリーヴ
ショウナンカンプ
シンコウキング
全体の1/3は多い方だろう。
ただ、積極的な鞍上のスキルでGⅠで勝負懸かりの縁を断ち切ったような変更で成功したのは、テン乗りに限定するとビッグアーサーだけ。
元に戻っただとか、色々と主戦が乗れない事情があっただとか、微調整などがしっかりと整った形が重要であり、そんなに簡単に安易な鞍上の変更は意味がないという傾向が出ている。
となると、歓迎の材料ではないことは明らかだ。
・速さの武器
①メンバー中最速タイムの持ち主の勝利
ファインニードル
ビッグアーサー
ロードカナロア
キンシャサノキセキ
サニングデール
ビリーヴ
ショウナンカンプ
マサラッキ
フラワーパーク
極端な馬場でない限りは、スプリントGⅠなので時計は大事。人気との兼ね合いがポイント。
②重賞を2度以上、前半33秒半以上の展開から4角3番手以内で勝利
なし
ハイペースを作るより、それを追いかける持続力の方が重要。
単調な馬ではなくなったことを証明する舞台と考えたい。
③重・不で逃げ切りのあった馬<マイル以下の実績に限る>
セイウンコウセイ
サニングデール
ショウナンカンプ
フラワーパーク
速さを道悪で見せつけた実績は重要ではない。馬場適性はともかく、再現性に乏しい実績。
・1200初挑戦<連対>
<19①ミスターメロディはダ1200、1300に連対実績あり>
14①コパノリチャード
07②ペールギュント<①スズカフェニックスはダ1200に勝ち星あり>
06①オレハマッテルゼ②ラインクラフト
00②ディヴァインライト
隠れサウスポーやマイラーが大半も、基本的には1400重賞で結果を出していないような馬は用なし。
マイル未満1戦のみのペールギュントは、そこが古馬初挑戦、休み明け、ダービーからの大幅短縮、重馬場のスワンS完敗で、例外中の例外。それも実績と言えば、そうなるが。