秋華賞2014 展望

ハープスターの積極的回避決定後も、そのステーブルメイトであるレーヴデトワールが紫苑Sを快勝し、堂々3歳戦最終ステージへと名乗りを上げた。そして、タガノエトワールまでもが突如有力候補へ上ったローズSには、厩舎の宝物であるビワハイジの愛娘・サングレアルの名前も。

松田博資厩舎、恐るべし。全てを切るのは難しそうだ。

休み明けの組も何頭かいる。ただし、春の好走馬はみなトライアルに出てきたから、オッズがある程度つかないと手を出しづらい。30倍が辺りが取捨のラインか。

そういうタイプが穴をあけたり人気馬の場合だと、ものの見事に吹っ飛んだことが数年おきにあったりしたが、マーブルカテドラルやホウライアキコが出てきても、人気にはならないだろう。あとは自己判断で。

今年の主役級であるレッドリヴェール、ヌーヴォレコルト両GⅠ馬は、前述の流れに乗ってローズSへ顔を覗かせた。ところが…。

オークス馬の圧倒的な安定感と比べ、2歳女王のレッドリヴェールは、ここまでの疲れが影響したのか、成長力が全くないのか、それとも脚を…、などと良からぬことまで勘繰りたくなるほど見せ場なく敗退。

最近、その一番最後の考えない方がいいことを考慮せずに3歳戦を戦い抜ける馬が多い。ただ、メンタルが萎えてしまっている可能性も否定できない。実態の再考が急務だ。

ヌ―ヴォレコルトは万全。鞍上の岩田騎手も案外の鋭い反応に、武器が増えたと手放しに喜んでいた。

ただし、阪神の1800と京都の2000Mでは、大きな着順の入れ替わりがない割に、求められるものがまるで違う。

ローズSの再現が、勝利への最短距離となる。