菊花賞2014 展望
ワンアンドオンリーとイスラボニータの両者とも秋緒戦を無難に制し、体調面での不安は一切感じさせず、今年も安泰といった雰囲気の三冠最終戦となる公算が大きい。
ただし、一方で春のライバルとされた組に一変したという印象がなく、加えて、上がり馬の存在感もぼんやりとしてしまったトライアルであったこともまた事実。前者はむしろ凡走してしまった馬が、後者ではトライアル回避組に大穴の候補としての魅力はあるのだろうが、なかなか自信満々とはいかない。
こうなれば、もはやトライアル上位3頭の組み合わせでなんとかなりそうである。簡単だ。
ただ、実績馬が安泰だと、本当の適性がは判然としてこないリスクもある。
軸馬としての信頼度では、ダービー掲示板組はいささかの揺るぎもないといった現状も、距離延長へのアドヴァンテージを実感できなかったのは少しややこしい。
そうなれば、自然とクラシックホース2頭に注目が集まる。足らないものは能力でカバーするのがコンセプトのレース。
そこで焦点となったのがイスラボニータ。まあ皐月賞馬の出否は最初から微妙ではあったが、結局GⅠシーズン突入直前に、当初の予定通り秋の天皇賞へ挑むことになった。
これでより支持を集めることとなるダービー馬。
キレ味勝負への不安が若干あるので、出たなりで秋緒戦から得た末の持続力を逆算した早めの仕掛けがポイント。枠も影響する。
東の名手の腕比べは、次の大きな舞台まで持ち越しに。
叩き一変に期待のハギノハイブリッドと、出て来るかはともかくミヤビジャスパーも穴候補。京都の外回りは得意そうだ。
関東の刺客は怖いが、今年はちょっと厳しい。