スプリンターズステークス2015 展望

力差がないことは春とは変わらないが、GⅠシーズン終了後の短距離路線は牝馬、牝馬、牝馬といったいつも通りの夏の展開になって、9月の中央場所開幕を迎えるに至った。

2頭の牝馬の動向が、今一番の注目点だ。

ウリウリ

同じディープ産駒では、昨年はレッドオーヴァルが新潟でのレースで3着していたり、今年も先行タイプのミッキーアイルが加わる公算なので、いつこの不毛地帯に花を咲かせることになってもおかしくない状況。

でも、キレるし、男馬も負かしているウリウリは、実績一枚落ちでも、展開上の有利さがある。

過去10年の勝ち馬の4角ポジションは、3番手以内と4番手以下で互角の数字になっていて、昨年もそうだったが、差し馬が近年のトレンド。5歳馬も強い。

ベルカント

逃げるかどうかはそのとき次第だろうが、昨年の好走馬で正攻法の5着したこのベルカントが、今一番調子がいい。

昨年は、夏もあまり調子が良くなかったし、牝馬独特の1年間の空振りを経た復調は、存外安定感の面でも信頼できて、現状の最有力候補だ。

武豊騎手が乗っている時が買い、というのが、大一番で強かった角田調教師からのシグナルだとすれば、5着よりは上に来そうだ。

ウキヨノカゼに出番があるのかは、まだよくわからない。

一応男馬からは、ギリギリ出られるかどうかのビッグアーサーと、そろそろ先行馬に流れが来そうなので、実績を重視してハクサンムーンが中心視される。

牡馬はフレッシュさが大事。

ロードカナロア

ローレルゲレイロ

らが、セントウルSで負けて本番で巻き返し、

スノードラゴンは、キーンランドCだけ凡走したのに単勝50倍に迫ろうかというオッズで奮起した。

最近外国馬が多く勝っている。過去10年で3勝。

ただ、今年は出てくるのか分からない部分もあるから、無視するくらいでちょうどいいだろう。

セントウルSで中身のある敗戦を喫したら面白いのが、逃げるしかないルチャドルアスールか。

要するに、主演男優賞候補が少ないのだ。