皐月賞2015 展望

サトノクラウンとの比較が、出来た馬とそうではない馬との対決という構図。

彼と同等に評価したいのが、スプリングSの上位組だ。

レース時のリアルスティールは、鞍上曰く、調子はあまりよくなかったとのこと。目標は5月の最終日曜日。当然か。

末脚に手応えを感じたか、もっと自分らしさを出すには好位に拘った方がいいのか。主戦騎手の偉大なる父を想起した場合、前か後ろかどちらかはっきりした方がいいように思えた。

反応で、サトノクラウンに敵わないことは理解できたはずだ。

キタサンブラックの粘り込みは、前走の競馬を見ていれば十分あり得たことで、自信を深めただろうが、2歳王者と共に、無難な位置をとる縛りが勝機とリンクするようなレースぶりだったから、突き抜けることはないか。

一方、サトノクラウンは、ここまで上手く行き過ぎたこと以外に、不安材料そのものがない状況にある。何でも来いだろう。

唯一、中山のハイペースで過去色々なドラマが生まれたことを考えると、自分と同じようなキャリア3戦の有力馬の中ではトップという位置付けに収めないと、コース形態に則した評価にはならない。

だから、2着ブライトエンブレムの男気溢れる不器用な姿は、例年なら人気落ちするような内容ではなかったと、別個に評価すべきに思う。

クドいが、力はサトノクラウンが一番だ。

2月重賞組に魅力的な素材は多い。

若葉Sで見事飛んだポルトドートウィユと、共同通信杯から直行する大王の仔・ドゥラメンテというエアグルーヴコネクション。

妹ポルトフィーノの方が、姉アドマイヤグルーヴよりも完成度は上だったが…。

ディープとカメハメハで推すべき素材には違いない。賞金ボーダーの下にいる彼らが、最大の惑星となりそうだ。

他馬については、直前にまとめて。