ヴィクトリアマイル2018 展望

阪神牝馬Sはプレマッチの様相を呈したメンバー構成も、あるあるのノリスペシャル・逃げバージョンでミスパンテールが前から差し競馬に持ち込む展開で、後続は何もできず。

急に調子の上がってきたリスグラシューも、本当の瞬発力を求められるとさすがに辛いという内容だったが、勝ち馬とこれが有力だと確認できた。

巧い騎手が勝とうという意思に対して、何をこのレースで求めていたかを再認識するような位置取りだったから、アドマイヤリードが悪い位置ではなかったのに、リスグラシューに最後は競り負けているのはやや減点。

休み明け組は壊滅で、牝馬同士であるが故に、牝馬のキレは勝負のポイントにはならなかった。

その意味では、本当にいい前哨戦になった印象が強く残った。

昨年の傾向から、湿るとパワー型の配合なのに、何だかこの辺りの距離が合う馬にピタリと合うから、馬場適性も含め、阪神4、5着の2頭は今年もマーク。

良馬場では、中距離戦における総合力が重要で、そのランク付けを間違えないようにしないといけない。

ただ、今年はマイル実績のある馬が、今年の重賞で結果を出しているから、ソウルスターリングの瞬発力が高が知れているという前提に立って、普段通りに46秒ちょいの5F通過の展開と、昨年のようなスローで場合分けは必要。

昨年の展開なら、言わずもがなの阪神牝馬S組有利の構図に変化なしだが、ハイレベルの流れになると、代々、スペシャリスト型の馬が誕生するきっかけになるから、その点は考えておかないといけない。

ホエールキャプチャ、ヴィルシーナ、ストレイトガールらに共通するのは、自分からスパートする形を作ってしまってから強くなったと�いう点。

今年その手の馬はいないかもしれないが、キャラではリスグラシューが前2者と瓜二つ。

違うところからは、ドバイターフでボチボチ走ったディアドラのタフで意外な万能性が、相手候補で妙味を感じる。

しかし、今年はもう一頭、前に行っても速いペースで押し切れるアエロリットがいるので…。

レース水準を下げる馬がいない以上、桜花賞馬とのガチンコ勝負がなさそうな状況で、勝機濃厚とみる。