安田記念2019 展望

日本のGⅠの谷間の週に、様々なトピックスが怒涛の勢いで飛び込んできたもので、どうにも感情の持っていき方に悩みを抱えるファンも多かったことだろう。

それから天皇賞も終わり、いよいよ令和の始まりを迎えようという時に、改めて、ウオッカやヒシアマゾンも挑戦した安田記念への、再考の可能性を論じねばならなくなったわけだ。

「アーモンドアイが来る?」

寝耳に水は、きっと国枝厩舎もその他ライバル陣営もそうだろう。

その上、ビューティジェネレーションさんもお越しの予定。

トランプが新天皇に初の来賓として謁見するだとか、手持ちのトロフィーを夏場所の優勝力士に贈呈するなど、もはや、どうでもいい話。

かくして、アーモンドアイはホームの舞台で、ビューティジェネレーションを迎え撃つという急転直下の見出しがスポーツ紙のあまり目立たないところに、ちょこっと乗ることになったわけだ。

あくまでも?だが、いるといないとでは大違いの2頭である。

近年は雨は少なくなったが、歴史的名馬が勝つ時、タイキシャトル、ジャスタウェイのことだが、意外と雨が降る。

その他陣営は何を考えるか。

雨の心配はなさそうなダノンプレミアムが、実は、マイルでは一番強いのではないかと思われているところで、マイラーズCでのスロー対応の快勝。

2番手抜け出しで32.2秒の脚を使えるのだから、今まで最も厳しいサウジアラビアRCでの推定46.3-46.7での抜け出しから、もっと進化している可能性を示した。

如何せん、ダービー以外負けていない。

相手が強くなるというのは、実は、今回が初めて。

これにひと叩きのインディチャンプやモズアスコット、牝馬ではアエロリットもいる。

どう考えても軽いレースにならないから、ハイペースなどへの対応力と、スピード勝負への決め手の度合いというか質の相違が、思わぬ展開を生む可能性は大いにある。

ダービー馬同士の叩き合いも、世紀の一戦もあった安田記念だが、案外、東京のマイルの重賞を勝っている馬だけが、そのツボを心得ていて、強力2騎を圧倒してしまう図も、現実的な気がする。