フェアリーステークス2021【予想】|過去の有利な枠順傾向と最終追い切り評価

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フェアリーステークス2021【予想】|過去の有利な枠順傾向と最終追い切り評価

読了までの目安時間:約 12分

 

フェアリーステークス予想と最終追い切り後のデータ分析を行っていきます。
優先出走権を手に入れた期待の登録馬の中から激走が期待される軸馬や外厩仕上げの穴馬を分析!

過去の結果やラップタイム、歴代優勝馬の勝ち馬のサインを見逃すことなく、
予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきたいと思います。
それでは早速予想していきましょう!

 

レース名第37回フェアリーステークス
グレード重賞(giii)
日程2021年1月11日(月曜)
発走時間15時35分出走
開催場所中山競馬場
距離芝1600m
コース右外回り
賞金3500万円
レコード1:30.3

 

フェアリーステークス2021の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)

枠順出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)
1プリティインピンク山田 敬士54414
1ベッラノーヴァ丸山 元気54396
2アトミックフレア酒井 学54436
2ニシノエルサ勝浦 正樹54446
3クールキャット津村 明秀54518
3ネクストストーリー杉原 誠人54490
4タイニーロマンス内田 博幸54516
4テンハッピーローズ福永 祐一54438
5シャドウファックス大野 拓弥54440
5ファインルージュC.ルメール54488
6オプティミスモ藤井 勘一郎54420
6ラストリージョ柴田 大知54450
7カラパタール横山 武史54444
7ビップエレナ菊沢 一樹54468
8グロリユーノワール野中 悠太郎54440
8ホウオウイクセル丸田 恭介54418

 

フェアリーS予想 - 出走予定馬の血統分析

ヨーロピアンナスルーラのグレイソヴリン、ネヴァーベンドらに加え、ヘイルトゥリーズン系の2大系統であるヘイローとロベルトが父と母に分かれて配置、その両者がノーザンダンサーの継続クロスを有し、相似形のもの同士が組み合わさったと言えるものの、父がキングカメハメハ、ひいてはミスタープロスペクター系でも最優秀のラインを形成しつつあるドゥラメンテを直系の種牡馬に取り込んだことで、母系はぼやけたノーザンダンサーと薄い存在感のロベルト系種牡馬の構成では、ある種のアンバランス。

 

強い血を合わせながら、それでも強く生き残ってきた父の構成と、弱々しさをそれぞれが補い、ノーザンダンサーの糸で紡ぎ合わされた母系の作られ方は、考えようによっては、ベストフィットとなり得る可能性を秘める。

着目すべき地味目のネヴァーベンド系のバーリが母父に入るが、名馬・サキー以外はパッとしないマイラー種牡馬なのであって、ディキシーランドバンドの直仔などを配した母方の構成には、ファミリーとして必要な血の集合として、底力の渇望という点で理想の形に近いものが感じとれる。

 

加えて、母方にミスタープロスペクターの血がないからこそ、その血が活かされるわけだから、わざわざクロスさせずとも、ノーザンダンサーと共通する祖父ネイティヴダンサーの相乗効果を、しつこく5、6代目で6つもクロスさせた効果は、十二分に期待できるはずだ。

底力のある血は、様々な配合を凝らしてその価値を高めようという中で、良いものとの交配を重ね続けることで、結果、活力を失うものだが、こういうアンバランスな配合はハマると強烈であったりもする。

 

フェアリーS予想 - 過去10年のデータベースを分析

フェアリーSの1戦1勝馬の成績(過去10年)

1着2着3着4着以下
2回1回3回18回

 

ただ一つはっきりしているのは、ここ3年連続で新馬勝ち直後の馬が馬券に絡んでいる傾向より重要な、中山以外で勝ってきた馬しか馬券になっていないという共通点。

そもそも、この時期になってもまだ、1勝クラスさえ使っていない馬には苦しいので、多少は騙しが利く条件でも、一足飛びで何かを乗り越えていくタフさが求められるというのは事実だから、ワンターンを使っていた面々や、昨年のように、札幌以来のポレンティアが絡んでくるなど、中山で適性を再度示すような快走を見せる馬などいないということになる。

暮れの中山の新馬戦のレベルもあるのだろう。

 

今年は3頭登録してきて、例年通りくらいの頭数が予測されていたが、普段は12月からの阪神開催が前倒しとなった今年は、本命のアトミックフレアもいて、様々な意味で、価値ある実績を上げている伏兵に思える。

普段は来ないタイプなので、悪しからず。今年と来年までは、秋の京都がないのだから仕方ない…、は通用しそうに思うので。

 

例年なら来ないというのは、その通りだろう。

自分から切り出しておいて何だが、筋のいい狙いではない。

一方で、初勝利が1400M以下という馬が多数登録、おまけに、新馬勝ちの馬もそれほど多くないし、人気は間違いなく、小倉1200の新馬勝ちから、一戦経て、アルテミスSでゴージャスな直線で人気通りに3着まで来たテンハッピーローズだろうという波乱含みの一戦。

 

これが消えるという前提で話をするのは、もっと筋悪で、恥の上塗りともなり得るだろうが、一方でこれが来たとしても安心できない組み合わせ。

信用ならないなら、人気になることはないマイルの新馬勝ちの馬から入ろう。

ここまで言って来ないというのは、もっと恥を晒す結果になること請け合いだが、京都金杯に見た穴党に対する希望を信じてみようと、この変則開催では荒れなかった方の中山での波乱決着を期待する。

 

フェアリーS予想 - レース展開を予想

というわけで、穴候補にアトミックフレアを推したのはいいのだが、かなり際どい狙い目

流石に、11月の新馬戦から未勝利勝ち上がりの馬が出ていないレースを制した馬を推すのはやはりリスキーだ。

しかし、中団からキレる脚を使えるいかにも、あの元気だったころのドゥラメンテそのものを体現する産駒が目立つ中で、この馬、新馬戦としては平均的な60秒程度の流れに自ら乗って、夏は大活躍だった酒井騎手を背に、小柄な体を使って、人気勢の末脚をしっかり封じ込めた。

結果的に、ファンの評価が間違っていたというだけのことだが、単勝18倍のオッズ通りの競馬であり、断じて、即オープン通用を示したというほどのものではなかった。
人気馬がだらしなかっただけである。

 

ところが、ドゥラメンテ産駒の傾向を調べてみたところ、

 

  • 芝/秋の開催から、牝馬の勝ち上がりはわずか2頭。
  • ダート/暮れの中山で1800の未勝利と新馬を勝つ馬が出現

 

早熟性は大いに疑わしいパロクサイド系出身のドゥラメンテだけに、秋になれば、牝馬はわんさか勝ち上がると思ったのだが、自身がまだ未勝利を脱したばかりの時期に重ねて、産駒もまた、フラフラしている。

一方で、ダートでは牝馬はまるで勝てなかったのが、血統のイメージ通りに北米血統の入った母親を持つ馬は人気に応えた。

 

パワーに溢れるのは、キングマンボの系統だから正しいとなるが、思われているよりもずっと、若い頃はパワーの出し方に苦慮する格好で不発を繰り返すのだろうドゥラメンテの産駒たちは、思われているよりキレキレの馬は多くは出さないのかもしれない。

早期デビューで大いに期待のダノンシュネラは、2戦目からおかしくなったのか、自己条件も勝ち切れなかった。

 

完成を待つより、どことなく、無理はしない程度でも使った方がいいタイプの系統だからこそ、昔ならもっといい馬が沢山デビューしてきた秋開催の新馬勝ちの馬を、杓子定規に、今はあまり狙いではないとするのは早計なのだろう。

人気馬が昨年は消えたから、3着に入ったのは新馬勝ちからしばらくぶりに実戦を使われたポレンティアだった。

これも晩成型を多く出すハーツクライの産駒。

 

同じように馬券になった新馬勝ちのみの馬の父親を挙げると、

 

  • ロサード
  • オンファイア
  • ネオユニヴァース
  • ディープインパクト
  • ディープブリランテ
  • ハーツクライ

 

あまり傾向ははっきりしないわけだが、地味な方が有利という面はある。

ディープインパクトらしさ一切なしの快速マイラー・スマイルカナが、昨年は、結果的に実力を示したというのは珍しい例。
超名牝に育ったあのアエロリットも負けているようなレース。

勝ち時計の標準が、1分34秒中盤となるレースだけに、どこともコネクションが生まれないのは致し方ない。

 

自分で時計を作れるほどタフではないが、たまにドカンとかますナスルーラ系の中でも、ミルリーフを出したネヴァーベンドの直系である母父のバーリは、古馬になってからゴドルフィンの馬になったサキーを出して、名を残した種牡馬

いずれ、この血が母方に入っていい役割を果たすだろうという場面で、3歳春までやりたい放題好き勝手走ったドゥラメンテの血を得た。

 

フェアリーS予想 - 消去法と最終予想

 

何か足りないものを補いたいときに、日本では重厚すぎる芝向きのノーザンダンサーの血も足せないとなった状況で、キングマンボトニービンが入った名血種牡馬を得たミスティックソウルは、14歳の時にこのアトミックフレアを産んだ。

姉にはオルフェーヴルの仔がいて、こちらはもう競走馬として未来は断たれているが、アトミックフレアは姉とは違って、直系がミスプロ系。

姉と同配合では、ちなみにだがステイヤーSを制したオセアグレイトがいる。

 

一方、妹はキングカメハメハ×バーリで、マイル戦線で活躍したフィフスペトルが成功例となっている配合。

万能のサンデーサイレンスでも、母父がトニービンでもハズレが多く出た関係性と同様、ディープブリランテくらいしか近年の活躍馬がいない母父ナスルーラ系は、ミスプロ系では関係ないので、問題は少ない。

アトミックフレアは地味に走って、ここを負けた後に大成の見込みは大いにあるが、阪神の外回りの新馬を正攻法で勝つ馬は、この辺りのレースでは侮れないとできる。
絶妙な2か月弱のレース間隔も好材料。

穴男・酒井学が中山で穴というのは、フーラブライドくらいしか思い浮かばないし、これは中山牝馬Sを勝った時は珍しく1番人気<あとは二ホンピロアワーズの2回とハクサンムーンだけ>であったから、好走したならば、それは初のことだろう。

 

面白い競馬を我々に見せてくれる、貴重なハンディキャップジョッキーの実力は、夏のG3で立て続けに魅せてくれたように、この手の混戦でこそ発揮される。
見せ場を作った時、また次から密かに人気になる可能性はあるものの、それほどまではまだ実力はないから、しばらくまた眠っているか。

 

ファンはその次の瞬間をじっと待つ。
そんなストーリーが、この困難な冬の中山からスタートしたなら、なかなかに痛快ではないだろうか。

 

息巻いて、こいつらはスプリンターだろうからダメだみたいに言っておいて何だが、そこにエピファネイアの仔が混ざっている。

テンハッピーローズは大いに怪しいとはいえ、福永騎手は乗ったことのある騎手でもある。

同じ父を持つ良血のベッラノーヴァも同じパターン。

いずれもが消えるほど、ノンインパクトホースではないだろうから、弱気でも買い目に入れておく。

 




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