札幌2歳ステークス2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
札幌2歳ステークスの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第56回 農林水産省賞典 札幌2歳ステークス(GⅢ) |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2021年9月4日(土曜) |
発走時間 | 15時25分 |
開催場所 | 札幌競馬場 |
距離 | 芝1800m |
コース | 右回り |
賞金 | 3100万円 |
レコードタイム | 1:48.2 |
札幌2歳ステークス予想2021 - 過去10年のデータ傾向
札幌より函館の理由は単純明快。
コスモス賞も間隔の詰まるクローバー賞も、中距離カテゴリーのオープン戦は、いずれも後半開催の札幌で行われるレース。
その過程で、函館デビュー<通常は6月からの連続開催>の組というのは、オープン戦を経た組として登場の場合は、何となく函館デビューでスパッとハマる理由に合点がいくものの、通常、7月後半から理想ローテの馬でかつ、1戦1勝の人気馬で来るのは、決まって札幌ではなくて函館というのはなぜなのか。
一つは明らかに馬場質が同質になりやすい、洋芝の荒れ馬場の経験がほとんどの面の勝敗を分けるポイントとなってくる影響がある。
これは小倉2歳Sでも函館のそれも同じということになる。
経験値に勝るものはないというわけではない2歳戦の優劣は、わずかな実力の差を問われるシーンにおいて、決定的なものを分かつ根拠を成す要素になってしまうのである。
ただ、考えようによっては、その影響により近年高速化が顕著な北海道の競馬で、レコードタイムなどの快時計で走ったりする馬が続出しているのであれば、そこに括られることがあろうとなかろうと、休んでから立て直された方が有利という面も有力な説になってくる。
アーモンドアイもフィエールマンも3歳からずっと活躍していたが、何度も休み明けで大レースを勝ってきた。
むしろ、その後詰めて使った時の方が怪しいことが多かったというあれである。
函館の荒れ馬場も経験し、そこから休んで挑める馬は多いが、普段の函館2歳Sの週までに勝ち上がった馬は、ソダシと同じローテになるリューベックだけ。
時計もあまり速くないということでも、優位性は他の面々より上かもしれない。
東京で勝ってきた組は差せるタイプだといい勝負
昨年の2着馬は、今のところ唯一、ソダシの負けたレースの勝ち馬として存在するオークス快勝のユーバーレーベン。
その彼女と中穴人気でレッツゴードンキらを完封したブライトエンブレムが、東京から2戦目でここに登場して、かつ見せ場を作った2頭。
そもそも少ないのだから、アテになる要素も見つからないものだが、理由もなく高いハードルを乗り越えるわけがない。
少なくとも、その後も型を変えなかったように、差し追い込みで捲りを決めるようなタイプでないと苦しい。
手頃な頭数で程々に差しきてきたジオグリフは、血統的には平坦巧者の北米血統と和のローカル血統との組み合わせであり、鞍上人気に拍車がかかって不思議はないが、血統構成上、雨が降った方が持ち味を発揮しそうな感じがして、どこととなく来年は新潟を走っていそうな雰囲気もある感じで、ラジオNIKKEI賞がフィットするイメージも秘める彼がどこまでやれるか。
スピード勝負向きのはずがない<欧州圏ではそういうことはないが>ハービンジャーの産駒。先週も似たような馬がいたような…。
東京でデビューウインというところに、色々と引っ掛かる面がないわけではない。
未勝利勝ちの組の救済条件は、差して快勝の馬のみ
新馬勝ちかその前はコスモス賞を使ってきた、勝っていた馬が有利というのが基本で、事実上、5頭くらいの争いになっていくのが普通という札幌2歳Sは、近年の間隔を広げて勝負する形が一般化したトレンドに乗じ、中5週以上の馬がここまで3連勝中で、その前のロックディスタウンは新潟で新馬勝ち、また前年のトラストは川崎でデビューして、クローバー賞で足慣らしの後の逃げ切り勝ち。
実は、その前に登場の勝ち馬もほとんどが休養明けではないにせよ、間隔は空いていた組ばかりが勝っている。
で、ポイントになってくるのが、新馬勝ちではないのに間隔があった未勝利勝ちの馬がソダシの前に連勝しているわけだが、これが東京など他コースデビューの馬の耐え抜くための武器になる重要なファクターであり、同じ未勝利勝ちで時計ではレコードだったゴルコンダが人気の年に、函館でボチボチ速い程度の差し切りで勝ち上がったブラックホールがねじ伏せたというのが印象的。
要するに、速さを快速で見せつける派手さは、出来る限りこの戦いまで取っておいた方がいいのである。
本番の方が強い馬が本物であるわけだから、新馬より2戦目以降、そこでキャリア2戦のキャリアを見せびらかせる優位性を上がり目も加えて、速い馬たちに見せつけるには適当な舞台なのであろう。
今年未勝利勝ちの馬は、アスクワイルドモアの一頭だけ。
昨年は高速レース向きのトップランナーの2戦目として、レコード決着の高水準の基準レースとしても大いに機能したが、それ以外の年は負けを経験している馬がいっぱい好走している。
今年の重賞は、函館2歳Sのナムラリコリスが3戦目で優勝。
その他オープンの名物競走も、滅多にない未勝利馬による勝利がかなり多い。
負けないことを競った昨年のクラシックシーズンのような展開は、今後より減っていくのであろう。
札幌2歳ステークス予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
−圧倒的に巧い武豊を見たい人ならば、ここではアスクワイルドモアとのコンビに期待をしたいところ−
早い話が、あのペルーサの甥っ子。
母は東京ダートの1600でのみ3勝、あとは着外という馬で順調に使えず惜しい素材となったラセレシオン。
ゼンノロブロイに決め手を求めても仕方ないが、芝のデビュー戦で味がないはずの末脚を発揮し、恐らくは目いっぱい作っていなかったはずだが、後方から強引に追い上げてきて、33.9秒で上がって見せた。
アスクワイルドモアはその初仔であり、父はゼンノロブロイと同系のキズナ。
どことなく似た雰囲気のある惜敗の多かった世代のエース同士であるが、前者にはネオユニヴァース、後者にはエピファネイアという種牡馬として出色の後継馬を出したライバルがいて、その点でややかすんでしまった面も否めなくはない。
ところが、ゼンノロブロイにしてもキズナにしても、自身よりややミニスケールのG3級は数多く出し、大物多数のライバルたちと比べ、モノの質の違いで存在感を示している。
ただし、ゼンノロブロイの傑作であるべきだったペルーサは、ダービーで出負け→捲り失敗で初敗戦から、延々負け続けて、長期休養こそ挟まったが8歳夏の札幌まで何一つ進化を見せられずに終わってしまった。
南米血統だけに、北半球の性急な生産のサイクルよりずっと緩やかな展開を好むのだろう。
藤沢和雄調教師にとっても、この馬の途中まで主戦だった横山典弘騎手にとっても、大きな心残りがあったはず。
よくわからないラペルーズというダート巧者が3歳世代にいるが、もたつきこそが信条のハーツクライ産駒の大物が本格化する前の姿を体現して、その本質が現れるような性質が引き継がれる血筋であることは、どうやら間違いない。
サンデーサイレンスといっても色々ある。
激しい同系種牡馬同士の3×3を有するサンデーサイレンス<SS>の存在感は、
・父父父×母父父→ キョウヘイ/ シンザン記念<リーチザクラウン×ダンスインザダーク>
・父母父×母父父→ トラスト/ 札幌2歳S<スクリーンヒーロー×エイシンサンディ>
〃 →ノットフォーマル/ フェアリーS<ヴァーミリアン×マンハッタンカフェ>
ということで、伏兵勝利の際に炸裂という印象。
クラシック向けの大種牡馬の血をクロスさせることが目的だから、晩成になるとそれは成功とはならない。
狙い通りにハマった3頭には、出番をモノにする底力が備わっていた。
キョウヘイと同じパターンのアスクワイルドモアには、味方につけたい傾向であろう。
札幌2歳ステークス予想2021 - レース展開と最終予想
痺れたのは勝ち上がった前走というより、その前走の最初の未勝利戦の方。
武豊といえば、100人中120人があのいっぱい勝っている人だと関係者なら理解しているわけだが、齢50を過ぎたというのに、たかが未勝利戦で自慢の技巧をこの上なく見つけるなど、この男はいつまで経っても素晴らしいと感嘆したものだ。
無論、その次も未勝利戦に赴いたわけだから、勝てたわけではない。
しかし、一足飛びに何もかもその一戦で、アスクワイルドモアという若駒に今後勝ち抜くためのスキルを教え込んだ印象の方が強い。
前走はその結果を反映したに過ぎず、やや直線入り口で際どい斜行の被害を受けたが、ルメールの人気馬相手に、流して勝っているのだから結果に変化は全くなかった。
今や超名門の藤原英昭厩舎にしては、大した期待馬ではないだろうが、敢えての武豊連続騎乗。
北海道に居座っている<無論、個人稼業の中で選択したステージではあるが>この御大を逃さない、見た目オラオラ系のこの強面調教師もさすが。
お前が勝たせないでどうする、くらいの勢いで乗せているような気がしてならないが、明らかに陣営の狙いは見えている。
何しろ、新馬からの2戦で20代前半より若いくらいの素敵に育った兄ちゃんたちにアクティブな騎乗に屈した連敗の結果は、明らかに、スタートで変なステップを踏んでやや煽る様に出てしまった影響が全て。
そこで、2戦目で修正をかけようとした時、最悪の最内枠で同じスタートをしてしまった。
普通なら、同じ型にまで戻して勝ちを狙うが、新馬の渋馬場で最後は置かれてしまったことを踏まえ、武豊はいつもの秘技である末のひと伸びに繋がる溜めに、外に出さない厳しい課題を馬に与えた。
ただ、それに応えたアスクワイルドモアは、短い直線をよく伸びて勝った横山弟の馬に僅差まで迫った。
武史騎手の躍進は今に始まったことでなく、北海道では父より更にアグレッシヴな乗り方をするから、それに沿ったようなロングスパートがハマっただけ。
口惜しいはずの敗戦だが、ズブいように思わせた初戦とは一変し、上がり最速の末脚で今後の展望を開いてしまった、一瞬の判断と事前の準備に正しい選択の連続。
負けることに価値のある未勝利戦などまずないが、これにより、札幌2歳S出走に漕ぎ着けたところがある。
直線が短いからといって、変なスパートはしないユタカ騎手だけに、読みの難しい新馬で逃げ勝った馬<大抵はそこで強く見せた馬たち>の流れに左右されることなく、じっくり乗り込んで前走でスタートの問題を解消した上で、改めて、末脚比べに持ち込むはずだ。
すでに挟まれる経験も、捲られた中で追いかける競馬も知っている。
出たなりも可能なだけに、こういう時ほど、新馬1戦のみの人気馬より、老獪なベテランが乗るキャリアホースの魅力に乗っかっておきたい。
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