中京記念2024【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
中京記念2024の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第72回中京記念 |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2024年7月21日(日曜) |
発走時間 | 15時35分 |
開催場所 | 小倉競馬場 |
距離 | 芝1800m |
コース | 右回り |
賞金 | 4100万円 |
レコードタイム | 1:43.8 |
中京記念予想2024 - 過去10年のデータ傾向
梅雨馬場の中京1600も中京1800も、本質的な波乱傾向に大差はない
阪神でのマイル戦という年もあったが、これがとんでもない荒れ馬場で、普段の中京開催通常分の倍くらいのインパクトを残した、18・6・9番人気での決着。
勝ったメイケイダイハードが、その後パッとしなかったというだけでなく、解説のしようがない波乱によって、ギルデッドミラーやトロワゼトワルといった重賞ではエース級になれた強い牝馬の消耗を防いだという謎の貢献をしたというのが、4年前のこと。
以降、中京の使い方に考えを凝らし、今年は小倉の中京記念復活ながら、お盆以降の小倉を中京振り替えとしたことで、テレビ局の名前が入ったCBC賞の忖度重視の移設に合わせ、北九州記念が先に行われるという以外、実は、大きな変化はない。
ただ、真夏の中京は数十年ぶりであるが、果たしてどうなる事やら。
雨のなかった昨夏・新潟開催のノウハウを活かすしかない。
どこでどういう重賞を組んだとて、そもそも、ハンディキャップ競走であるため、準主要開催場でG1代替の経験もある中京だからなのか、通常開催の年に3度も1番人気3着があることからも、当然の2勝止まりの傾向を踏まえるまでもなく、初夏のハンデG3における正攻法である人気馬を疑えの鉄則に従うのが良いのだろう。
ホウオウビスケッツが巴賞の勝ち馬だからと敬遠することで、大型のサヴォーナが最内に入り、案の定、モタモタしたことで、ほぼ実質的な逃げ切りを再現させたというようなへまを、ファンが繰り返してはならないが、1番人気であったのなら…、この永遠に続く謎解きを、メイケイダイハードが勝ってしまった中京記念の検討でしていると、オリンピック前にオーバーヒートになってしまう。
肝心かなめの東京マイルG1組が、信用できるコース形態ではなく…
例年の中京であるなら、東京マイルG1出走馬のハンディキャップとにらめっこをしながら、昨年で言えば、セルバーグのような隠れた候補を推すのか、ディヴィーナのマイル適性に懸けるのか…。
その辺りの背景から生まれるだろう勝負の綾に、正攻法を持ち込んで正面突破を目指した川田騎手のルージュスティリアは、結果的に、重賞を勝ち切るための条件が限定的すぎた印象で、いつものようにかかりそうになりながらも、妙に大人しい3着に止まったという、まともな方の結果。
期待されたウイングレイテストは、その時はより元気になっているから、何も、恥じることのない結果だったというわけだが、今年は再び小倉に舞い戻ってきた。
その小倉変則開催年には、安田記念組というか、こうした巧者が好む条件を味方につけたカテドラルが両年で連対し、結局、3着馬が出世するという謎めいた迷信を生み出した。
その他の年では、ヴィクトリアマイル組というか、牝馬がほどほどに間隔を考えたローテを組み立てる中で、中京記念や関屋記念を一つ挟んで、秋の大きなレースを展望するステップが主流になっているため、勝てないにしても、阪神で大惨敗のトロワゼトワルさんが、しっかりと中山では自信を取り戻してみせたように、勝てないことが問題にならないくらい、牝馬ならではのわずかな斤量の恩恵が効いていたのだが、安田記念組が人気必至のエルトンバローズと件のカテドラル、マイルではないからヴィクトリアマイル組はいないし、牝馬もB級とまでは言えないが、振れ幅が大きなタガノパッションしか買えないという状況では…。
前走成績の良くない馬が多いわりに、小倉がお気に入りという感じの馬の斤量の割り当てが、結果を左右する可能性がある。
小倉1800重賞では必殺に近いデータ
中京でも阪神でも無効に近い前走ローテながら、小倉1800は明らかにローカルの形態なので、中距離重賞の多くが組まれる右回りのレースとのコネクションがいい。
同じコースの小倉大賞典では、コネクションという点で、秋から右回りローカルも主要場のG3も連続して、かつ、一定の適性を証明できる舞台がいくつも組み込まれているため、ここ6年の結果は、前走右回り重賞組が必ず左回り出走馬に先着し、ほぼ毎年勝ち馬を送り込んでいる状況。
上がり馬のトリオンフが人気に応え、ダノンメジャーの事故死で、左回り組しか重賞級がいなくなってしまった2018年を除くと、左回り中心でも、コネのない重賞からは絡んで来ようにも、用事を済ますにはけったいな場所柄、わざわざ選択のしたくない夏の小倉に、適性外の馬を連れてくることはないから、大方、今回もこの筋読みでよいはずだ。
となると、鳴尾記念イン京都で爆死のニホンピロキーフや大阪杯経由も休み明け関東馬でハンディキャップも気になるエピファニーらに対し、適性やスケール感で人気では上位になりそうなエルトンバローズ・安田記念、セオ・京都の名物リステッドである都大路S快勝 など、軸になりそうな馬は選別可能でも、その他の人気薄を選ぶとなった時に、巴賞組不発の多さに倣うなら、方向性があまりに違うマイルシリーズの米子S組から、エスコーラとアナゴサンが出てきて、買うなら適性のエスコーラで…。
こんなことをしていては、収拾がつかない。
必ず右回り重賞組が絡むとの同じで、左回り重賞の組や非重賞戦の組も絡んでくるので、バランスを取って、条件戦組買える唯一に近い存在のボーデンがかつての皐月賞候補であったことに加え、勢いを取り戻しかけている4歳世代からは、小倉実績のあるニホンピロキーフを重視しつつ、人気勢も加えて、逃げるのは苦も無くできる昨年覇者の隠れ小倉適性も買うと、デビュー戦含め、5勝中4回はこの右回りの1800というアルナシームの怪しい感じが少し抜けて安定感が出ていて、実は何でもできる横山典弘が相性抜群の可能性もあり、3年前のクラヴェルのような狙いでこれも押さえると、点数多しで…、狙いは下げて問題なしの関東馬・エピファニーには、新潟も悪くないだろうと適当な言い訳でご容赦いただき、安全な中穴狙いで今週もいい加減な感じで乗り切ろうと考える夏バテ気味の筆者なのである。
中京記念予想2024 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
元々は輸入繁殖ながら、在来系を名乗るに至った名血を母方に秘める両親を持った馬と渡仏直前の若武者とが紡ぎ出す物語に期待
ニホンピロキーフの血統
男を磨くことで、種牡馬としてのステータスを完全に確立した顕彰馬・キタサンブラックの産駒であり、母父は快速北米系のミスプロ系種牡馬であるスウェプトオーヴァーボード。
そこから描き出されたスピード型のモデルは、サクラバクシンオー・父母父、ニホンピロウイナー・母母母父ら、往年のスピードスターの名を引き合いに出すことで、彼の勝ち切れないまでも才能の一端を示したマイルにおける1:32.9という、ローカル向きの芝中距離型とすれば上等な持ち時計にも、説明がつくとなってくるはずだ。
ただ、ニホンピロの名が連なるから、ウイナー<マイルチャンピオンシップ連覇>のことにも触れねばならないのだが、あくまでも、これも脇役という重厚なファミリー、これまた著名なアストニシメント系であるという事実が重要なのだ。
20世紀の最初に英国産馬として生を受けたこの牝馬は、その中間点、まさに戦火が広がる真っ只中に衝撃的な11戦無敗の成績でクラシック3勝の偉業を成した変則三冠の才媛・クリフジを5代目の世代から送り出し、その全姉にあたる鶴藤が、この馬から見て7代目。
隠れた名牝系であるラトロワンヌの末裔であるコントレイルの産駒が、デビュー前から、セールに出せばまずソールドアウト状態であるのも、その配合が絶妙であるために、様々な成功のパターンを秘めるからに他ならない。
キタサンブラックにはディープインパクトの全兄であるブラックタイドが父としてあるというだけでなく、クリアアンバー系のサクラバクシンオー、その父がクレイグダーロッチ-スターロッチ系のサクラユタカオーという配列が、自身の競走能力の根幹を支えていた部分がある。
ある意味、ブラックタイドは場を貸した地主である。
アートに大切な下絵の部分に、こうした高潔なまでのクラシック血統が入り込むことで、同じアストニシメント系のメジロマックイーンの血が、20世紀中よりも、むしろ、近15年ほどの方が目立っているように、種牡馬選定をしている競走体系の本筋の裏で、脈々と牝系も枝葉を広げながら、静かに淘汰を繰り返し、底力を蓄えている。
ニホンピロウイナーの名が出ているから、これもまた、近親にクラシック二冠のキタノカチドキ<サクラバクシンオーと同じテスコボーイの直系・直仔>がいると同時に、アストニシメントと同時代に日本で繁殖生活を始めたフロリースカップ系の名馬であることにも触れつつ、表層的ではない部分で、重賞向きの底力を内在するという点が侮れない。
パワー型の組み合わせながら、本質は適性の違うもの同士。
同じ騎手という職種を選んだ両親から誕生した田口貫太騎手には、何とも出来過ぎな血統背景を持った頼れる相棒である。
中京記念予想2024 - レース展開と最終予想
ニホンピロキーフ共々、貫太も勝ってしまえ!
マイラーズCの時に、そう思ったファンも多かったはずだが、強敵相手に、明らかな格上であった2頭を除き、卒なく、それなりの戦いをした上で、セリフォスにしっかりと戦いを挑めたという時点で、この舞台での好走はほぼ見えていたのだが、前走の鳴尾記念が、それとほとんど変わらない立ち回りに見えたのだが、パッとしない内容で、直線はまるで見せ場なし。
勝手に人気が落ちそうなところに来て、殊更、小倉3戦全勝、いずれもワンサイドという、先行押し切りではない勝ち方に再び注目が集まるようなムード作りがなされるように思うのだが、その引っかかる前走内容と合わせ、小倉の結果を分析する過程で、極めて明快な、彼の個性が理解できたのである。
小回りとはいえ、直線勝負で伸び負けするどころか、堂々の差し切りで、2着馬との最少着差が2馬身にわずか及ばなかった2勝目の小倉1800ということから、明らかに、距離への一定レベルの限界点があるような気がした。
フォームがきれいで、阪神内回りデビューから、中京の10Fで惜敗とは言い難い好走を連続した後、小倉の1800で初勝利。
ところが、先行力がないとかなり加速の面で自在性に欠ける部分が顕在化しそうな、ほとんどキタサンブラックのような首の高い走法から、何とも言えない、独特な小倉適性が生み出されている気がする。
その辺りの死角が、上がり勝負であったということ以上に、1:57.2という京都なら十分想定内の高速の展開に、全く対応できなかったところに直結しているのだろう。
上位に入ったヨーホーレイク、ボッケリーニなどには、キャリアの差があったということ以上に、そもそも、もっと長い距離でも十分に戦えるだけの総合力が備わっていた。
バイデン翁にも見習ってもらいたいほどの、極め付きという感じのタフネスガイを前に、努力だけでは埋め合わせられないモノを体感しつつ、今度は、ローカル特有の1コーナーまで距離の取れない芝1800戦で、恐らくは大崩れすることはないと考える。
状態はいつも一定とは限らないものの、昨年の夏に中1週で新潟から小倉へ連続遠征を、過酷な状況で敢行した後、秋に使い出された際の480kgでの出走から、小倉での3勝クラス勝ち制覇を含め、近2走も同じ馬体重。
一見、少し華奢に見せるほどに脚が長く、とてもキレるイメージを与えながらも、走り切れる条件が限られるタイプ特有の、良くも悪くも手を抜く性質は、ある程度の連戦に耐えられる根拠であるから、無駄ではなかったはずのマイラーズC参戦で、小倉以外で唯一の未勝利戦以外での連対記録があったマイル戦への適性を、ここでは見せつける必要はないものの、この際の好走が、今後の路線決定に影響を及ぼすような、初の重賞タイトル制覇になって不思議ない。
すでに、関東オークスで事実上の重賞初制覇を果たしているだけでなく、その決定的な着差から、次世代の牝馬エース候補になったアンデスビエントを駆った田口貫太騎手なのだが、これは母アンデスクイーンに続く、母娘2代続けてのダートグレード競走制覇<母は5、6歳時に計3勝と大活躍>の快挙を成したというだけでなく、その結果を経て、母の従弟にあたるジオグリフが皐月賞を制覇し、これがアンデスビエントと同じドレフォンの産駒であり…。
田口騎手というは、自身の騎手になるルーツがはっきりとある、生粋の笠松血統であるわけだが、アンデスビエントのファミリーが、久しく大人しかったレディチャッターから発展のシャダイチャッターの主流ではない傍流の系統であったように、ニホンピロキーフもクリフジのファミリーが決して、全体のアストニシメント系の中では賑やかに活躍馬を出してきたわけではないところで、同じ流れを汲むクリノガウディーが、様々な意味で大暴れ(笑)していった過程で、この展開にあるというのは、偶然の成せる業ではない。
持って生まれた才能の一部として、騎手・田口貫太には、こうした伝統のファミリーの血を活性化させるような宿命があるのだとすれば、武者修行直前の重賞競走のこと、勝ち運そのものを自身の勝利にまるまる、それでもダイレクトな格好で結果として、勝利の必然を証明する形での締めは、まるで夢物語ではないだろう。
先にフランスに行った、岩田康誠騎手の直系直仔たる望来騎手共々、若くして、数多くの騎乗を可能にする信頼感とそれを支える結果を出してきたこの若武者にも、そろそろ、大きなタイトルが欲しいところ。
望来騎手が、先に盛岡でタイトルを得て、いよいよ、JRAの大レースを勝つための最後のワンピースを埋めることも、ある種の副産物となり得るこの夏の経験を、もう重賞でも気後れすることのない田口騎手にも、十二分に頭と体に記憶させるため、馴染ませていく過程において必要な、一応の自信をここで身に着けたい。
必ず、それが最初の1週間ほどで、モノの見事に消え去るところで、最初にあるのとないのとでは、積み上げ直していく作業の初手がまるで異なる。
勝てるところは勝っておかねばならない。
アンデスビエントの時に得た自信を、今こそ、ニホンピロキーフへ還元することで勝ち得るものがあったなら、秋以降に約束された飛躍、また、その伸びしろも大きく変わるはずだ。
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