京都大賞典2020【結果】|戦い終えてのレース後コメントと動画 気になる次走は?

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京都大賞典2020【結果】|戦い終えてのレース後コメントと動画 気になる次走は?

読了までの目安時間:約 6分

 

 

【レース結果速報】1着グローリーヴェイズ(6.2倍)2着キセキ(3.5倍)3着キングオブコージ(5.2倍)

 

レース名:第55回 京都大賞典
日程:2020年10月11日(日)
優勝馬:グローリーヴェイズ
優勝騎手:川田 将雅
勝ちタイム:2:25.6
馬場:稍重

京都大賞典2020のレース結果と払い戻し

 

着順馬番馬名タイム着差調教師人気
113グローリーヴェイズ2:25.6-尾関 知人3
22キセキ2:25.73/4角居 勝彦1
317キングオブコージ2:25.91安田 翔伍2
43シルヴァンシャー2:25.9クビ
池江 泰寿8
56ステイフーリッシュ2:26.01/2矢作 芳人4

単勝13620円
複勝13240円
複勝2180円
複勝17210円
枠連1-7970円
ワイド2-13580円
ワイド13-171,010円
ワイド2-17670円
馬連2-131,170円
馬単13-22,590円
3連複2-13-173,280円
3連単13-2-1717,470円

 

京都大賞典2020 - レース後コメント(騎手/厩舎)

 

「実績馬が復活できて何よりです。とにかくリズム良く、この馬らしい走りをさせようと、レースを組み立てました。4角の手応えは良かったですし、このまま押し切れると思いました」  川田将雅騎手

京都大賞典2020 - 回顧

力のある馬と、実力を持った騎手がそれぞれの持ち味を出した一戦。

妙に上がりが速くなりすぎることが、変な展開を生むことはあったレースだが、これも実力者であるダンビュライトがしっかりとした流れを作ったことで、レースが締まった。

 

特に、川田騎手のグローリーヴェイズのアシストは秀逸。

決して簡単な13番発走ではなかったはずだが、最初からレースに参加する意思を見せ、斤量の厳しさも考慮した好位付けに加え、馬場に対する適応力の限界にしっかりと合わせるようにした乗り方は、さすがはダービージョッキー。

これでここ6年で3勝とした鞍上の経験値に基づく、京都大賞典の戦い方が全て詰まっていたような気もする。

 

元々、脚部不安というよりは線が細い馬と言うこともあって、ダービーに出ようというローテは組んだものの、出られなかったことが以降の成長に繋がった側面はある。

尾関調教師は、似たような経緯でレッドファルクスを大物に育て上げた経験もあるから、ディープインパクトの産駒でこの手の成長力を示してくれることは、本当はありがたいことのはずだ。

何も、クラシックから本気を出さないわけではない。

ただ、流儀というのはある。

藤沢和雄調教師然り、師である大久保洋吉調教師もまた、長く活躍する馬を数多く育てており、その手腕は一級品であった。
ああ、これが22年ぶりの関東馬の勝利ということらしい。

あのセイウンスカイ以来である。

 

動くに動けない男になってしまったキセキは、動くのに最後のタイミングであるミスターシービーしか動けない向こう流しの後半から、徐々に動く手を打った浜中騎手を、敢えて褒めることにする。

ダービージョッキーになりながら、まだちょっとモタモタ感もないではない彼も、気難しい馬への依頼や意外な騎乗馬との出会いで、ここまでいい仕事をしてきた歴史がある。

中でも、どこにスイッチがあるのか本当のところが誰にもわからないこのキセキについて、短い時間の中で、準備出来ることはすべてやってきたはずだ。

 

おかげで、内枠は今の彼には有利ではないと踏ん切りがついたのか、出はそこまで悪くなかったが、我を通せる後方からの捲りを選択。

上がりが速くなりすぎない馬場になることは、すでに予期できていたから、それも問題なかったが、今日ばかりは勝ち馬とその鞍上の立ち回りに屈した格好。

2着はこれで6度目。菊花賞直前に初めてレイデオロ相手に2着だったが、本番で4勝目。

しかし…、それから5度の2着に、計5回の3着がついてきた。

エタリオウにも言えることだが、自分が動くことで、相手とすべき中心馬の能力を完全に引き出してしまう面がある。

 

キングオブコージは名手の引き出しの中で、何とか形作りは全て整えるまでは出来たものの、目黒記念やその前のレースがあまりにも鮮やかすぎたので、もう簡単にはうまく行かない。

3着の扱いは本当に評価に困る着順だが、軽量級のハンディキャップホースではない。

中山でもっと強烈さを増すノリマジックが、有馬で炸裂させるには、もうちょっと賞金が欲しいところか。

同系のキセキよりは柔軟なので、こちらはロードカナロアらしい激しさの引き出し方ができる。

何となく、アーモンドアイ以外のこの産駒は、父も得意とした右回りに良績が集まっているように思うのは気のせいか。

目黒記念の作戦の裏に、中山向きの適性を、横山騎手は見抜いていた可能性はある。
いっぱい中山に行きたい。

 

伏兵陣では、バイオスパークやステイフーリッシュなどが好ポジションで、昨年の感じなら間違いない位置取りだったろうが、それぞれに合ったローテを試すも、今回は不発。

キセキがいると、内の馬には迷惑な面はある。宝塚記念はまさにそういうレースだった。

第二のマイネルキッツを目指すアルバートやモンドインテロの方が、まだまだ迫力が上なのだろうか。

リッジマンもいたこのレース。

レースの質が理想的だったからこそ、巻き返しを図る超古豪の次走の動きにも気を払いたい。

 

 

 

 




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