東京ハイジャンプ2020【結果】｜勝ち馬のサイン(レース動画と騎手コメント）

【レース結果速報】1着メイショウダッサイ(1.4倍)2着ヒロシゲセブン(47.7倍)3着マイブルーヘブン(8.8倍)

東京ハイジャンプ2020 - レース結果・払い戻し・オッズ一覧

東京ハイジャンプ2020 - レース後コメント

「休み明けでもしっかりと仕上げてくれていました。休み明けの分、道中の気持ちの入り方も休み明けを感じさせるものでしたが、それでも力をつけていますし、まずは前哨戦をしっかりと勝ってくれました。」メイショウダッサイ(森一馬騎手)

東京ハイジャンプ2020 - 回顧

先月、中京で行われた阪神ジャンプSでは、中団から何もできず、

フォイヤーヴェルクという次代のスターをトップホースにすることができなかった森騎手とすれば

実績も状態も格が違うメイショウダッサイで負けることまでは許されなかった。

少頭数だからと言って、自身が躓いてしまえば、人気になっていたネプチュナイトがそうであったように、たちまちのうちに勝負圏外である。

スタートから丁寧に、周りの馬の動きも予測しながら、飛越が安定しない先行勢についたり離れたりを繰り返しつつ、淡々と流れる展開でも、ついに揉まれるような位置取りにはならなかった。

途中から手応えよく追走で、しっかりと走り切った2着のヒロシゲセブン共々、春の中山グランドジャンプに参戦していた2頭に、この少頭数戦における死角は全くなかったということだろうか。

スズカプレストだって中山のスペシャルコースの経験はあったわけだが

春のあの不良馬場を経験していたのだから、休み明けでも仕上がっていたマイブルーヘブンが力を見せたのとは対照的で

スピード勝負になりやすい東京でも、障害コースの中での争いでは、経験値にプラスして若々しさも重要だったということになる。

内枠の2頭が、昨年行われた新潟ジャンプSの1、２着馬で、いずれもその後使い込めずに、ここが始動戦で、しっかりと両者とも掲示板に載った。

春の重賞勝ちなどフロックにされかねないスズカプレストも、上がり目があったという感じではなく

8歳馬がやっとこさ勝ち取った京都ハイジャンプのタイトルだけなのだから

もはや、ネプチュナイトが勝負所で置かれたことで、もうこの結果は見えていたのだろう。

春は順当にペガサスJSを使って本番に挑むも、絶対王者の前に、気持ちで負けてしまったようなところがある。

昨年ここを使った際は、トラストとの上り調子同士の対決で共倒れで、ここを制したシングンマイケルに本番でも返り討ちに遭った。

実績は上位でも、父スズカマンボが何度となく地団駄を踏んできたように、何かに恵まれない限り、順調ですアピールに止まるメイショウダッサイの華麗な飛越能力に、今回は、上手に勝ち切る能力が加わった。

これまでは勝つ時は圧勝の馬だったが、相手をいなしながら、余裕残しで勝っている。

メイショウダッサイに大きな希望があるいうほど安泰の立場ではない一方で

自分が何もなければ、あの実力者たちにも負けない安定感があることを示した。

もはや、ここからは神に祈るしかないのである。