みやこステークス2020【予想】|過去のデータ傾向と有利な枠

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みやこステークス2020【予想】|過去のデータ傾向と有利な枠

読了までの目安時間:約 12分

 

みやこステークス予想の攻略のコツについてまとめていきました。
冬の大一番であるダート戦の前哨戦とも言える本レースは1着馬には優先出走権が与えられます。

 

過去結果を見ても荒れる傾向があり、登録馬の中でも激走しそうな「穴馬」がチラホラ見えてきました。

外厩仕上げ情報や歴代の成績、当時の中継などのレース映像を観ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきます!

 

また、騎手コメントにも勝ち馬のサインが隠されているという予測も…?
一週前追い切りから最終追い切りまでの比較はもちろん、
レース展開の想定や逃げ馬のシュミレーションもした上で総合的判断で消去法にて最終予想していきたいと思います。

 

 

レース名第10回 みやこステークス(JRA)
グレード重賞(giii)
日程2020年11月8日(日)
発走時間15時45分
開催場所阪神競馬場
距離ダート1800m
コース右回り
賞金3800万円
レコード1:48.5

 

みやこステークス2020の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)

枠順出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)
1ワイドファラオ福永 祐一59kg507 kg

2マグナレガーロ浜中 俊56kg488 kg

3ナムラカメタロー石川 裕紀人57kg512 kg

4テーオーエナジー古川 吉洋57kg512 kg

5ベストタッチダウン武 豊56kg496 kg

6クリンチャー川田 将雅57kg492 kg

7エイコーン高倉 稜56kg466 kg

7ヒストリーメイカー北村 友一56kg517 kg

8エアアルマス松山 弘平58kg484 kg

8スワーヴアラミス藤岡 康太57kg490 kg

 

みやこステークス2020 - 過去10年のデータベースから予想

ダートの主要競走では珍しく、1番人気が消えるレース
1番人気馬の結果(前走)
 1着2着3着4着以下
OP特別4回3回1回27回
エルムS3回0回0回9回
シリウスS0回2回2回21回
地方重賞2回1回3回23回

 

半分は馬券になっていると考えるよりは、最近は、まず勝てていないとすべき。

 

人気なる根拠がある程度はっきりしているダート路線で、裏で3種カテゴリーのJpnⅠ競走が行われるとはいえ、9回やって2勝というのは相当珍しい。

 

マーチSやシリウスSのような立ち位置が何とも言えないポジションのハンディキャップ競走ではないから、過去5回1番人気2着1回の傾向に乗って行きたい。

 

前走成績など無視していいレベル
みやこSの過去成績と前走データ
 1着馬性齢
斤量
騎手
人気
前走父名
2014年

インカンテーション
牡4
56kg大野拓弥
2ラジオ日本賞①
シニスターミニスター
【2015】年
ロワジャルダン
牡4
56kg浜中俊
7ブラジルC④
キングカメハメハ
2016年
アポロケンタッキー
牡4
56kg松若風馬
4シリウスS<3>
ラングフール
2017年
テイエムジンソク
牡5
56kg古川吉洋
2エルムS「2」
クロフネ
2019年
ヴェンジェンス
牡6
56kg幸英明
7太秦S【2】
カジノドライヴ

※〔レース傾向〕<良は無印・○は着順/<稍>「重」【不良】

 

一風変わった着度表となるが、過去9回の勝ち馬の前走成績を当てはめると、
【2・3・2・2】

芝で目黒記念のような独特のポジションにあるレースであればわかるが、ダートG1の前哨戦としては、かなり異色。

 

だからといって、4着以下から巻き返したのは4着馬の2頭だから、どの相手にどうだったかをあまり気にし過ぎない方がいいのだろう。

この中に、前走オープン特別の馬は4頭。

 

言わずもがな、前走勝ち馬が制したという例は2回だけである。

阪神1800m重賞の傾向
 1着2着3着4着以下
1番人気(過去10年)
6回1回2回4回
過去3年の逃げ馬の成績73回49回47回317回

 

人気馬を買え、逃げ・先行タイプを押さえろ。

ダートのレースなのだから、当然と言えば当然か。

 

今週は中央だけでも重賞が4つ。

来週はもっと豪華に、GⅠもGⅠ前哨戦も2歳重賞もあって、計5つ組まれている。

福島記念はボチボチ盛り上がってくれればそれでいい訳だが、その他の重賞に関しては、今週のものも含めて、そのほとんどが重要な意味合いを持つ。

 

 

そういう観点で行くと、ベストタッチダウンくらいしか新たなトップホースになれそうな雰囲気がないこの組み合わせ、そもそも、登録時点で11頭というのはかなり寂しいみやこSは、妙な安定感が鼻につく(笑)

 

ウェスタールンドから買うレースにも思えず(結局故障で回避)、ついついどうでもいい物しか陳列していない棚から掘り出し物があればいいと邪な気持ちが出てしまい、じゃない方の角居厩舎所属馬・マグナレガーロから入ることになった。
オープン特別とはいえ、前走の1番人気馬。

一応、そういう根拠もあったような若い馬扱いの5歳馬だから、凡走はちょっと切なかったが、何だかんだと理由をつけて、買いの材料に魅力がありそうと思わせぶりなことを、二三囁いておく。

 

 

みやこステークス2020 - 血統予想

 

日本競馬界でも40年以上、それも定期的に大物を出している牝系では、

100年以上前から小岩井農場で大事に育てられたフロリースカップやビューチフルドリーマーの末裔とは異なるものの、社台系のファミリーとして存在感を示すクリアアンバーの系統

最初は有馬記念などを制したアンバーシャダイ、次の代からイブキマイカグラとサクラバクシンオー。

大物はその後しばらく出なかったが、マグナレガーロの母であるリビアーモがじっくり熟成された後、古馬になってオープンでも活躍したすぐまた後に、リビアーモの姉の仔から2歳王者のアルフレードが登場。

 

このラインはサクラバクシンオーの母であるサクラハゴロモの直系だから、サクラユタカオーの迫力のあるスピード能力を遺憾なく発揮させるためのアドマイヤベガを配されて、そのように育ってもらいたかったはずが、その次の代ではキングカメハメハパワー全開になって…。

 

今の時代、何もダート専門になっても悲観する必要などないわけだが、丈夫ではないことと、そこはキングカメハメハのパワー型だからという理由だけで先行タイプのダート馬に育てられたマグナレガーロには、もう少し頑張らないといけない事情がある。

ダービーコネクションのある両親から、晩成型のクリアアンバー系の良さまで引き継ぐこの馬にとって、先々週新設初戦の新潟牝馬Sでの妹・パルティアーモ<父ワークフォース>のまずまずの3着好走に、2つの激走の根拠を見つけた。

 

新潟が大好きな妹は、凱旋門賞馬の父の影響で、重馬場の初オープン戦で掲示板に載っている。
これがまたかなり特殊な新潟内回りの2200M戦で、初勝利を挙げた馬。
その後、外回りの2000Mで2勝して、再びの内回りコースで内容はともかく、人気上位馬として最低限の結果は出した。

 

みやこステークス2020 - 最終追い切りデータとレース展開予想

 

一方、5歳馬にしてキャリア7戦。
3歳春デビューの時点で推して知るべしの体質通り、4歳以降は昨年1戦で、今年はようやく3戦を消化し、これが4戦目のマグナレガーロは、質の高い圧を知ることなくオープン入りしてしまったために、いきなり休み明けの平安Sで、なまじ上手に流れに乗ってしまったがために、勝負所でG1馬に挟まれる格好で追い出さねばならず、大いに格負けで完敗。

その経験は前走の小倉では活かせず、レース振りはともかく、逃げるメイショウワザシが3番手につけるという特殊な展開から、それをみて追い出すことで、勝ったアルドーレだけついていけたが、こちらは最後にバテてまた完敗。

 

人気にはなっていたが、キャリアの充実にはほど遠い馬の切ない事情が、全て結果に悪い形で反映された格好だ。

おまけに、毎度乗り替わり。

北村宏騎手と騎乗経験のあった川田騎手へのスイッチは、レース内容からは全くマイナスではなかったが、形作りに終わったのみとも映った。

阪神の1800Mに変わって、では、浜中騎手でどうなるかというのが焦点なのだが、それそのものは不明と言わざるを得ない。

うまくいくかもしれないし、そのまた逆も…。

 

初勝利の新馬戦は逃げ切り、この舞台だった。

角居厩舎でシルクレーシング。当然、鞍上の采配は自在に可能となる。

初戦はユタカ騎手だったから、様々な事情に鑑み、勝利を優先したような逃げだったが、内実、戦法が限られる高速の重馬場だったことも影響していたか。

結果、驚異の1:52.6で圧勝。

 

当然のオープン入りではあっても、本当はきれいに競馬をするよりも、迫力の先行粘り込みに活路を見出すべき、もっと男らしい古牡馬なのかもしれない。

休み明けというか、ほとんど試しに下ろしただけのようなところがある1年前の本来みやこSが行われる京都1800で、良馬場でも1:51.1で完勝。

もはや、2年前の今頃飛ぶ鳥を落とす勢いだったインティと瓜二つだ。

 

問題はここが合うかどうか。

休み明けから全開…、という馬ばかり見せつけられて来たから、先週は絶対に乗るものかと大レースは軽視で失敗、乗った方ではもっと不発で粉砕の筆者が、無理筋狙いのマグナレガーロ推しは噴飯ものではある一方で、平坦が合っていそうで、案外な近走の内容もあり、元はチャンピオンコースの阪神1800m変更は渡りに船かもしれない。

序盤はワイドバッハやベストタッチダウンに任せておいて、57kg以上を背負った実績馬がモタモタしているうちに…。

まるで馬体重が安定しないが、前走は大幅減に透けて見える、内面的な死角を立て直されているか、パドック気配は気になる。

祖父アドマイヤベガは、皐月賞で大幅減の後、ダービーで立て直されてレコードタイで快勝

 

まあ、まるでタイプが違うマグナレガーロをそれだけで買うことはできないが、少頭数も味方に、一気にスターダムにのし上がるチャンスを得たようにも思える。

キセキのようには上手に乗れる保証はないが、何となく、今の浜中俊に不思議と期待感が膨らむ。

 

 

みやこステークス2020 - 最終予想

 

この辺りがもう一つの買い材料。

それはダービージョッキーになったからなのか何なのか。

縁あって、早期勇退を決めた角居調教師に請われ、京都新聞杯でロジャーバローズに乗ったことから始まるストーリーは、実力だけではG1を勝てない世界にあって、この流れもまた好機に見える。

アーモンドアイの現役中に、三冠馬2頭誕生と乱発の様相を呈した時代のこと。

実力があるというだけではどうにもならない何かの力に、このコンビは引きずられるようにして、狙い通りではない場面で能力全開の可能性に賭けて、思い切っての本命とする。

 

影で笑われることを幾度となく経験したこのダービーウイナー同士のコンビは、違うところで夢を見たワイドファラオとの繋がりとは違い、突然のマッチングがもはや偶然ではなくなくなったことを証明するための大事な意味合いも兼ねている。

最後の秋を迎えた角居調教師は、アーモンドアイと同じように、あの熱い瞬間を思い出す。

特別な秋にこそ、ダービー馬同士の組み合わせで誕生の晩成型に肩入れしてみたい。

 

ダービー馬の産駒は偶然にも、他に2頭いるが、変則と正規のそれぞれ二冠馬を父に持つ同士。

ダート重賞なので、そういう偶然があるものと思うと、実は、そういう血を加えてをクラシック適性の強化を図る副作用として、そういうものが引き出される可能性も秘めていたりする。

これもきっと、偶然などではないはずだ。

 

 

 

 




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