鬼が笑った日 – 宝塚記念といえば、ステイゴールド
宝塚記念といえば、ステイゴールド産駒である。
09年にドリームジャーニーが勝って以降、グラスワンダーの代表産駒であるアーネストリーがレコード走をした11年を除けば、快刀乱麻を断つが如きどこからでも来い状態にある。
ナカヤマフェスタが、前走東京での圧勝の勢いそのままに、道悪に苦しむ人気勢を差し置いて、豪脚をもって制した10年は、ヴィクトワールピサさえも脇に置いた、英ダービー馬・ワークフォースとのデジャヴマッチの導線となった。
失意の三冠馬が兄弟制覇を達成した12年。昨年までの2年間は、三冠牝馬を迎え撃つこととなった稀有な二冠馬による歴史的ワンサイドゲームが続き…。
今年のテーマは、燃えるものがまだあるのか、であろう。
実は、これにはもう一つ同時進行のストーリーがある。
サンデー直仔の現役馬の消滅により、その産駒である孫世代のA級馬を作り出す使命を果たしたノーザンファームの絶頂期を象徴するサンデーレーシングの全盛時代と、これがまるで重なるのだ。
主にノーザンファーム生産の良血馬を、普通のファンでも背伸びすることなく小口からの投資で所有権の一部を買える制度を導入し、大いなる夢を与えた。
もちろん、ブエナビスタやジェンティルドンナなどの象徴的な敗者を送り出したレース史もあるが、そんな強い牝馬の時代とそれに逆行した「特異な馬場への対応力」を問うレースとの不思議なリンクが、妙に必然的に思えてならない。
一年前の夏に復活を遂げたドリームジャーニーの一年に亘る不休生活。
前の年の秋から始まった主要条件のGⅠ競走における、このサンデーレーシングの勝率の劇的増加の流れは、このレースにつきまとう「GⅠ初制覇者の呪い」とも違う、若き日に獲得したタイトルの重荷を、実に痛快なディープスカイ<ダービー馬>討ちで取り払うことで、黄金時代の開始を同時に告げる決定打となった。
今年、そのサンデーレーシングの持ち馬は参戦しない。変化の予感がする。
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宝塚記念といえば、ステイゴールドである。
今更、それを立て続けに強調する意味はないように思うが、弟のオルフェーヴルのことにも触れないといけない。あの歴史的大復活の奇跡を再考する。
未だかつて、GⅠ惨敗後のこれまたGⅠでGⅠ馬が、それも三冠馬であるのにも拘らず、希望的観測による過剰にして妥当な支持に、納得のいく形で応えられた馬など記憶にない。
思えば、伏線は3歳春の前に使った京都にあったように思う。
好時計とスローペースに阻まれた賞金加算は、天災の副産物によって無事成功したわけだが、速さを問われた時の危うさは、最近の名馬とされた者との比較では、押しなべて、中くらいの速さだろうと評価をされる点からも、遅い競馬の時の強さとは別馬に見えるほど差がある。
ステイゴールド産駒は総じて、フェノーメノも本質的には東京と京都を得意としない。
その代わり、中山か阪神にツボを持っている。
が、オルフェーヴルのその振れ幅の大きさは、好き嫌いの次元では到底測れないものだった。
春の香港で本物であることを示したルーラーシップやお友達?のウインバリアシオン、ショウナンマイティやエイシンフラッシュなどGⅠ馬も計5頭いた中で、馬込みから豪快に抜け出す彼らしい迫力が、このレースで戻ってきた。揉まれたことで、走る気持ちも復活した。
もう一つ、同じく三冠馬のディープインパクトが勝って以降、例年通りの傾向であるクラシックホースが苦戦する傾向が続き、前年まで5年間1番人気が敗れていたのも止めた。
それら悪い流れを一気に断ち切れるのは、もうオルフェしかいなかったのである。
殊更強調して…。しかし、ゴールドシップにも通ずるこの血の因縁は、1番人気になる馬の明暗そのままを表している。
そんなオルフェーヴルは、しかし、ロンシャンでまたしてもやらかすのであった…。
人の期待に応えるために走っているわけではない彼のことを、にやけながら仲間に迎え入れようとする鬼の姿が目に浮かぶ。
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