平成の出世レース・結局マイルなんですね

何かとスピード過多なきらいもある現在の日本競馬というか、グラスレースの世界の潮流というか、そのカテゴリーにおける根幹距離の中の重要指標であろう２歳のマイルチャンピオン決定戦において、確かな傾向が表れていると思えるのが、近年の出世の流れ。

その後に、阪神や中山のチャンピオン級の短距離ＧⅠが限られるのもあるが、ベースにあるマイル適性をどう活かしていくかというテーマは一貫している。

昨年の場合だと、勝ち馬がその後にＮＨＫマイルＣ、３着だった断然人気馬の方は、本来の道に返って桜花賞を圧勝した、という例が顕著。

１７年は１着馬がいい加減勝ち切れないでいると、２、３、４着馬はきっちりＧⅠ馬になってみせた。

人気になるだけの根拠がしっかりとあり、それに伴った結果をしっかりと底力勝負の阪神１６００で出せたならば、前途洋々。

無論、一時期は名牝の宝箱状態だったジュベナイルフィリーズもそうだが、当たり外れはあるのは仕方のないこと。

中山戦でもごちゃつきやすいようで、時計勝負になった途端、トライアルまでの切符は帰り際でしっかりとプレゼントされるような、マイルだからこそはっきりと表れる傾向は、何だかんだで、毎年のようにターコイズＳ組からＧⅠ好走馬が登場する点でも、中央場所たるプライドのようなものが汲み取れたりする。

・ターコイズＳ

＜９３③ホクトベガ＞

【朝日杯フューチュリティＳ】

３歳

阪神：１８①③１７④１４③

中山：１２①１０①０７③９３①９２②９１①８９①

＊ダービー馬

８９アイネスフウジン

９３ナリタブライアン

古馬

中距離以上

中山のみ：１２⑦０９①０６①０３⑬９７①９５①

マイル

阪神：１７②

中山：１２①１０②＜豪１５００も含む＞④０９②０７⑨９９①９８①

スプリント

阪神：１７③

中山：０６②９７②④

＊主な出世馬

９７

①グラスワンダー＜有馬２勝、宝塚＞

④アグネスワールド＜仏英ＧⅠ２勝、芝１２００ＮＲホルダー＞

０６①ドリームジャーニー＜宝塚、有馬同一年制覇＞

１２⑦ラブリーデイ＜宝塚、秋天同一年制覇＞

ダート＜３歳戦含む＞

０３②０１①９９⑧

＊

０１①アドマイヤドン＜フェブラリーなど６勝＞