デイリー杯2歳ステークス2020【予想】|過去結果と最終追い切り/ラップタイム分析
目次
デイリー杯2歳ステークス予想(gii)と参考レースからの想定情報になります。
出走予定馬の過去の動画やレース映像を観て激走馬を選定しました。(本来はパドックにも脚を運びたいところですが…)
外厩情報や予想オッズにも目を配りつつ、過去結果を超える配当を狙っていきたいと思います。
レース名 | 第55回 デイリー杯2歳ステークス |
グレード | 重賞(G2) |
日程 | 2020年11月14日(土) |
発走時間 | 15時45分出走 |
開催場所 | 阪神競馬場 |
距離 | 芝1600m |
コース | 右回り(外) |
賞金 | 3800万円 |
レコード | 1:32.7 |
デイリー杯2歳ステークス2020の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)
枠順 | 出走予定馬 | 騎手 | 斤量(負担重量) | 馬体重(前走) |
---|---|---|---|---|
1 | ホウオウアマゾン | 松山 弘平 | 55.0kg | 486 kg |
2 | レッドベルオーブ | 福永 祐一 | 55.0kg | 470 kg |
3 | スーパーホープ | 川田 将雅 | 55.0kg | 512 kg |
4 | シティレインボー | 池添 謙一 | 55.0kg | 466 kg |
5 | スーパーウーパー | 武 豊 | 54.0kg | 458 kg |
6 | カイザーノヴァ | 坂井 瑠星 | 55.0kg | 452 kg |
7 | コスモアシュラ | 国分 優作 | 55.0kg | 496 kg |
8 | ビゾンテノブファロ | 原 優介 | 55.0kg | 472 kg |
デイリー杯2歳ステークス2020 - 展開予想と傾向分析
敢えて、ここで着目したいのは、買い材料を示す回収率の高さではなく、馬券にならなかった5回のケースについての解釈。
そこで派手に負けてしまって…、という素人目でも逆張りが合うとするより、似たような性質の福永騎手より、良い馬は集まっていないので、人気で妙味のない馬ばかりの先輩より、牝馬クラシックの王子様的存在の池添騎手の方が、信頼度で陣営から厚いものを得ているからこそ、少頭数ばかりのレースでこれだけ乗れているという見立てが重要ということ。
こういうものが、重賞競走の傾向から顕在化するからこそ、池添騎手の価値もまた出てくるのである。
アドマイヤマーズやジューヌエコールの方が、ただ単に評価が高かったものの中から勝ち切った新馬勝ちのみの面々より、人気の説得力があるということ。
これまで長く続く、京王杯2歳Sも同じだが、本番よりも上がり目なんかより、ずっと完成度合いの方が狙いとすれば確実で、正確に適性の見極めをすることは難しいと言える。
新馬勝ちの馬の成績の良さに目を奪われると、同時に重賞馬が負けているように見えて、キャリア2戦の馬が人気もないのに快走したりする盲点も同じレースから見られるのだから、結果的に、軸はキャリアホースの方が絞り込みやすいように思う。
デイリー杯2歳S2020 - 脅威のラップタイム
レースコンセプトからいって、短期間における立て続けのハイパフォーマンスが、若い馬にとって大きなストレスになることは逆も承知で、どう考えてもレースぶりがおかしいと思える1頭に着目せざるを得なくなった。
今年も少頭数になることは最初から分かっていたが、その中でも、能力非凡のトップホースに育ちそうな馬は、まずは彼を破ってから未来を語るしかない。
昨年の覇者・レッドベルジュールの全弟・ベルオーブの才能を買いたい。
勇ましすぎた前走の内容は、徐々に気持ちを盛り上げている最中にあった神戸新聞杯一週前の土曜中京の午前中のレースではあったが、新馬戦で丁寧に戸崎騎手が中団からの競馬を好アシストしたのとは対照的に、好発を決めた独特の形態の1600M戦で、序盤から新馬ではそこまで味わわなかった外の圧にエキサイト。
なだめるのにやっとの中盤のラップはなんと、
34.0−45.3−57.2
である。
ちなみに、昨年に兄が制した時のラップと、いずれ伝説の名馬になってくれると期待したい2歳王者・サリオスの初戴冠の朝日杯のラップを併記すると、
<デイリー杯2歳S 2019>
35.3−47.8−59.7→1:34.5
<朝日杯フューチュリティS 2019>
33.8−45.4−57.2→1:33.1
朝日杯には3番人気での参戦となったレッドベルジュールが、結果的に、最後のレースに臨むことになった。
10着。まるで勝負にならなかった。
2戦目の未勝利戦で1:33.1で走り切ったレッドベルオーブは、すでに伝説の域に入りつつある。
本番より速い前哨戦となった昨年のパターンもある。
<サウジアラビアロイヤルC 2019>
35.1−47.2−59.2→1:32.7
というサリオスの2戦目の結果に、強烈な上がり勝負にも適応したという記録上の持ち時計最上位論法は、今年のマイルチャンピオンシップでも十分使える考えになるから、必然的に、それより速いレシステンシアも素晴らしい候補になるし、では、ここのレッドベルオーブがへぼへぼのゴールシーンに至ったところで、何一つ問題はない。
脚元だけの問題なのだ。
ちなみに、稍重の新馬戦でアルテミスS<この世代の牝馬にとっての基準レース>でも好走して4着であったストゥーティに辛くも及ばなかった時のラップが、
36.2−49.1−61.6
比較対象<2戦目>
34.0−45.3−57.2
全く違うレースをして、当然のことながら、未勝利戦の方は追いかけてきた方がバテてしまうという結果であるから、単に2戦連続の上がり1位という論法では、全く要を得ていない。
違う上がりで、求められる能力もまるで別物にもかからわず、結局、人気馬として結果を出したというのは、サリオスの引き合いを出してしまったから…。
デイリー杯2歳S2020 - 出走予定馬の血統から予想
要するに、ティズナウが入ったかどうかの差が、血統の奥行きを深めたコントレイルと、ダイレクトにベストトゥベストを体現のレッドファンタジア兄弟との差に現れているのだろう。
牝系を辿れば、祖母も伯母もステークスウイナーであり、3代母フォーンチャッターはブリーダーズCジュベナイルフィリーズを制した名牝。
戦前の米クラシックホースも登場する由緒正しい北米の名牝系というところまで、ラトロワンヌ系のコントレイルとそっくり。
わずかなところで差異が生じる近年の血統馬の選定ポイントを、増殖の止まらないサンデーサイレンス系の中から見つけ出すことは難しいものだが、完璧な素材が目の前にあると、それも案外すんなりと明示できるもの。
ストームキャットを一代近づけ、もう一点、ティズナウような異系の存在を排することで表現されたものは、純化されたスピード能力の発揮方法とそれが引き出される条件が分かりやすくなったという作用。
レッドベルオーブはノーザンダンサーが5代目同士でクロス、コントレイルはその外に出ている。
ストームキャットが母母父だと、セクレタリアトが5代目に出てくる。
この辺はきっと、ダノンキングリーの本番前での異様な才能の発揮の仕方と似ている。
だから、厳しいローテになる今回は、大いなる試金石となる。
デイリー杯2歳S2020 - 消去法による最終予想
速い馬が今週も登場し、白毛一族の躍進も止まらない昨今。
グランアレグリアのブルドーザー化に引っ張られるように、勝つには勝つだけの理由があると、多様なスタイルを示すニュースターたちのGⅠ連勝記録が合算記録の更新に思うことは、スピード落とし方の違いで適応距離の幅に差が出るということ。
器用に競馬をできなくても、加減の仕方を理解すれば、ルメールが乗った乗らない、三冠馬に出会った<福永騎手は出合ったという表現を用いる>2人たちがどうだったかはともかく、最初の段階で任せたいと思わせる何かが調教師にあったからこその、新馬戦からの騎乗とすると、その結果にも必然性が出てくる。
こういう背景があって、もう一度福永騎手が乗る。
ダノンキングリーには合っている戸崎騎手には、彼は合わなかったのだとすれば…。
新馬戦で牝馬に敗れるということは、大舞台で牝馬によく負けたホウヨウボーイやオルフェーヴルでなくても、結構あるもので、第一、アーモンドアイはのんびり走りすぎて、見事に人気を裏切るスタートだったわけだ。
皐月賞くらいは例年な楽勝だったはずのサリオスと、ここまでほぼ同格のレッドベルオーブを、やはり軽視するのは無駄な作業に思える。
デイリー杯もナリタブライアン三冠達成年以来26年ぶりの阪神開催。
思い出がたくさん残るレースにならなくてもいいが、決して大きなレースではないとて、何かの干渉を受けていることもある。
新馬戦から化け物だったモーリスが、その才覚を仔の代に示していることを証明しつつある中、矢作厩舎のカイザーノヴァを押さえないのも、またおかしい。
よく見てみると、素晴らしい候補に溢れる今年のこのレースが、お宝レースに発展してくれることを願いつつ、レッドベルオーブとの比較で同日オープン勝ちのホウオウアマゾンのポテンシャルも、まだまだ侮れない。
気づけば、福永対矢作である。
春はダービーの翌週の土曜メインで実現し、結局、福永騎手のパフォーマプロミスが勝った。
どうやら、今乗っているのは矢作先生ではなく福永先生のようである。
あと忘れてはならないのが、レッドベルオーブを管理する藤原英昭調教師も、立派なダービートレーナーであるということ。
鞍上の采配は、矢作師と双璧とされる。
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