2020年フローラS回顧【早めの仕掛けに応えたウインマリリンの底力と化学反応】
-14kgがどう出るかと思って見ていたが…。
なかなか見られない、芝コースに砂が舞い込んでくるようなコンディションも影響して、中団待機は思い通りだったのだろうが、坂からスパートしなきゃいけない場面で、全く反応できず。
京成杯の再現を、違う戦法でもより激しい気象コンディションで、結果的にしてしまった形。
スカイグルーヴはついていないと同時に、東京2000Mの新馬戦を勝てる能力が、大事な場面でマイナスに作用してしまった先輩たちと、轡を並べることになった。
差す形が合わないとは思わないが。
筆者は新馬戦の内容を評価していたのだが、まさかこんなに早く出世するとは思わなかったのが、ぶっちぎりのレースレコードで快勝した-10kgのウインマリリン。
人気のスカイグルーヴは、休み明けでよく言えば本番並みの仕上げ、冷静に判断すると、変なところにスイッチがあるパロクサイド系の危ういところが輸送の点で死角として現れたと言えるわけだが、この季節の3歳馬は、物量作戦で何としてでも本番に向かうのだと息巻くマイネル軍団のウインマリリンだから、新馬戦と2kgしか目減りしていない彼女の場合は、完全に作り上げた結果と言える。
かつて、強風の有馬記念で風よけを使った方がいいのではないかと柔らかい表現で進言した調教師に対し、いやそんなことはない、と返し、逃げ切ってみせた天才コンビがいたが、今回のそれは、流れに対し冷静にアシストした横山武史騎手の大人びたテクニックに加え、パワー勝負歓迎の中山でタフな馬場をこなしてきたという自負が根拠となっている早めの仕掛けに応えたウインマリリンの底力との化学反応であり、むしろ、この次がもっと展望できる、魅力たっぷりの稀有な牝馬であると、皆が知るところとなったのである。
ロベルト系の主要種牡馬に成り上がった、血統と競走実績の中身に若干の齟齬があるスクリーンヒーローが、ちょっとしたロベルトブームの中で生み出したパワー型の牝馬。
これが芝得意のスクリーンヒーロー産駒にとって、初となる牝馬による重賞勝利。
母系はオーストラリアに由来がある、岡田繁幸氏でなければ良し悪しが見極められない系統の組み合わせながら、母コスモチェーロの父はフサイチペガサスであり、ダンチヒとヘイローにクロスが生じるウインマリリンの配合から、先行型のスピードを持続するタイプが走るイメージが湧く。
兄はこの時期活躍したウインマーレライだが、すでにその域は超えているだろう。
追い風参考の向こう流しから、向かい風過剰の直線走路へと入るタフな競馬。
しかし、前半が速すぎて、90年代の秋天クラスのタイムでの決着であったから、差し馬も台頭。
見事に飛んだエアグルーヴ軍団に歯向かったもう一頭であるホウオウピースフルは、説明不要の血統背景ながら、東京2000で2勝目を挙げた馬。
父母エアグルーヴのサンプリンセス系である3着のフアナとは、コース取りの差もあったのかもしれないが、思惑通りにここに挑み、過酷な条件に耐え抜いた非エアグルーヴ系の2頭の実力は、全くもって新馬戦の評価通りであろう。
こういうのは珍しい。
西の方で楽々抜け出しのGⅠ馬に誰も抵抗できなかったのとは大違い。
本番での反動は大いに気になるが、晩成型が成功の証となるエアグルーヴ軍団と合わせて、大変な豊作の世代であることが、改めて証明された一戦である。
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