阪神牝馬ステークス2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
阪神牝馬ステークスの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第64回 サンケイスポーツ杯 阪神牝馬ステークス |
グレード | 重賞(G2) |
日程 | 2021年4月10日(土曜) |
発走時間 | 15時35分 |
開催場所 | 阪神競馬場 |
距離 | 芝1600m |
コース | 右回り |
賞金 | 5500万円 |
レコードタイム | 1:31.9 |
阪神牝馬ステークス予想2021 - 過去10年のデータ傾向
推すべき対象は、京都牝馬S連対馬くらいなもの
長く暮れの名物競走として親しまれてきた阪神牝馬特別・Sは、ヴィクトリアマイルの創設と共に、16年前に春の桜花賞前日の開催に完全固定されたものの、5年前からは、本番と同じ距離の1600Mへと距離が延ばされた。
まだ内回りコースしかない2006年の移設で、直後に大改修工事に入った阪神は、暮れから外回りコースのマイル戦という新概念が生まれたものの、主催者のお役所仕事的な凝り固まった思考が影響しているのか、当初の変更要件であった1600→1400への大胆アレンジを頑なに守り通し、ついに10年間も固定し続けた。
この結果、何が起こったかと言えば、前哨戦たる阪神牝馬S組から、その10年ではエイジアンウインズと5歳時に不調にあった大復活直前のヴィルシーナのみの勝者しか出せなかったものが、2016年の再変更からは、しっかり3年連続で勝ち馬を送り込んで、3着以内の馬は常に輩出している状況。
その1頭であるサウンドキアラが、昨年のこのレースの勝ち馬であり、ミスパンテールも同じく前々走からの重賞連勝を続けていたゾーンに入った馬たち。
本番もいいところにつけたサウンドキアラは<勝ったのはあの方だったのでついていなかった>、重馬場も苦にせず、京都牝馬Sを力で制し、当たり前のようにここも勝ち切った。
着外に終わった京都牝馬S凡走の馬でも、昨年はディメンシオンが快走したが、重馬場で見せ場なしというほど負けた6着馬ではない。
同じコースでも、京都の1400よりずっと変化が大きい阪神1400の京都牝馬S組を同じように扱えるかは難しいところだが、時計も問題なく、重賞実績に問題のない数少ない出走馬中の実力者の復調だったから、返す刀で好走のリズムに乗ってしまっても何ら不思議はない。
少頭数になって、より力は出しやすく、両者ともアーリントンC<同じ阪神の1600重賞>の連対馬というのは強い推し材料となる。
エリ女杯組を取捨する際の重要な判別材料
路線上の重要戦だから、大敗の馬の巻き返しがないのでなく、ヴィクトリアマイルとこの阪神牝馬Sは一連のレースのようで、マイルに変更されても連勝馬はまだ出ていないように<1400時代のエイジアンウインズのみが連勝している>、それぞれが独立した格の高いレースなので、相応の能力が常に求められているというだけ、とも考えられる。
女王杯とこの牝馬S共に着外だった、前年は重馬場で3着のジュールポレールが、5着に終わったここから次戦で一気に良化して本番を勝ち切ったという例が全てを表している。
自分で変わることができるという、前年のVマイル優勝馬だったヴィルシーナやストレイトガールといった完全プレップ型の着外敗退の例の他にも、人気になりそうな馬からそういう存在ではなかったところをくまなく押さえようとした時、ある傾向が見えてくる。
・2017年 ミッキークイーン <勝ち馬/女王杯は3着/この時は重馬場/前走有馬記念5着>
・2018年 リスグラシュー <3着/女王杯は8着/前走東京新聞杯優勝で1番人気>
・2020年 スカーレットカラー <2着/女王杯は7着/前走は有馬記念(超ハイレベル戦)>
リスグラシューは後付けになってしまうが、言わずと知れた翌年の年度代表馬。
実に分かりやすい傾向であり、エリザベス女王杯以降に一定の余裕なり、狙いがあっての参戦。
故にというわけではないが、本番は皆負けている。
この傾向により、途端に何も言えない立場になったリアアメリアだが、しかし、宝塚記念と同じコースのエリザベス女王杯参戦の馬ではある。
切る必要はないが、ロクなマイル実績を積めていないまだ若い4歳馬だから、出番は来年なのかもしれないと卑怯な逃げの手にここが出てみたい。
渋く活躍している前走3勝クラス勝ちの4、5歳馬は、距離変更の前後で唯一変化のない大きな要素のひとつ
例年よりは、ちょっとは上位の壁が薄めで、かつクラシック路線ではトップグループに入っていたデゼルは、中山での前々走の不発は少し気になるものの、ワンターンの競馬では3戦3勝。
人気になることは必至で、おまけに交流重賞だけではなく主戦場のJRAでG1連勝中の雨男・川田騎手が鞍上なので、能力比較で大差のないリアアメリアと斤量の差も若干だがついていることでも、有利な点は多い。<先日のマリーンCも斤量差が影響した印象>
その中でまた、主に阪神のうずしおS<今年は引退レースにしていたソシアルクラブの快勝などもあって未出走>の上位入線組は高確率で馬券になっていて、ジュールポレールが4歳の年はまさにこのローテで3着に入っていた。
スピードランナー向けのレースを標榜した阪神牝馬Sでもヴィクトリアマイルでもないが、どことなく、マイルまでが距離の限界というようなタイプに適したローテのように思える。
1400時代にコネクションが強かったのは、同じ1400Mで行われていたからに他ならず、言ったら、ちょっと前までのチューリップ賞と桜花賞の関係性が密だったのと同じような理由。
マイル戦はどこも今はワンターンなのだから、中山で変に駆けていないことは、デゼルの強調材料にもなってくる。
細かいことを気にすれば、初のマイル戦という馬があまり来たことがないというような、非桜花賞路線の上がり馬だったデゼルの死角もないわけではないが、よもやの馬券外だったとして、その理由はきっと、そういう事情による敗因とはならないはずである。
体調や不利などがその主な候補だ。
前走好時計勝ちだった初音Sの1600M通過タイムである1分33秒半くらいの勝ち時計を想定した時、そのまま、このレースの平均勝ち時計とも合致する。
桜花賞と大して変化ない決着時計になるのは、G1前哨戦でスローが多いから。
本来は、距離短縮組が有利な一戦なのだ。
阪神牝馬ステークス予想2021 - デゼルの血統/成績/タイム
この場面で自分らしいを決め脚を見せてこそ、ディープインパクトの血を引く優良な繫殖牝馬候補と言える。
オークスの前に散々、この良血馬はここが素晴らしいと言われていたから、今更語ることもないが、今更分析を加えてやるといった感じで…。
その大いなる影響を及ぼしている母アヴニールセルタンの存在<無敗でフランスの牝馬クラシック二冠>は、この馬の全てとも言えるが、せっかくなのでもうちょっと深掘り。
その父であるルアーヴルは、フランスダービー<ジョッケクラブ賞/シャンティイ芝2100M>を伏兵評価で制しているのだが、レイデオロのダービー<東京優駿>優勝時にもルメール騎手が触れていたように、この馬で当地のダービーを制した運命の馬であり、デビュー戦から1度乗り代わりがあったくらいで、その点でもレイデオロとの共通点は多い。
直系はブラッシンググルームの系統であり、父ノヴェールはロイヤルアスコットの時にもうゴドルフィンの馬になっていたから、フランキー<ランフランコ・デットーリ騎手>と共に、サセックスSを勝っている。
ルアーヴルはその代表産駒にあたり、ノヴェールは日本にも馴染みのダンシングキーと同じネイティヴパートナーを牝祖に持つ血統馬であり、ルアーヴルが他に同じレースに出走予定のプールヴィルを出していることでも、重い割に、柔軟な性質を持っている側面も見て取れる。
一方、アヴニールセルタンのボトムは、3代母ルンダの兄弟に、ドイツやイタリアでG1制覇の後に香港ヴァーズ<G2時代>を連覇したオーラスにジャパンCでエルコンドルパサーらが日本馬快走した歴史的転換点で密かに後方ゴールのルソー、半弟でG1を4勝した同じくJC参戦のウォーサンがいる、どう見ても日本向きではない配合。
ルンダにマキャヴェリアン、その娘にミルリーフ直系のマークオブエスティーム、次がアヴニールセルタンの父であるルアーヴルだから、絶対に適性が偏ってきていたとは言い難く、デゼルの全妹で2戦2勝のオヌールも、今後安泰とまではいかない。
ところが、ディープインパクトの最後の方の産駒だからなのか、妙なハマり方をして、アヴニールセルタンの配合相手には今後困るだろうと思っていたら、残念ながら、オヌールの出産後に少しして、死んでしまったという。
奇しくも産駒2頭ともが牝馬であったということ、大型馬には出なかったという性質からも、社台グループ<特に吉田照哉氏>の事業展望で、ディープインパクトのキレを引き継ぐ、重要な役割を果たす位置づけにこの姉妹は入っていると言えよう。
直線で瞬発力を繰り出す、いかにも阪神外回り向けの適性は、重賞レベルであるのかということを改めて証明することで、この血が発展していくかが判然としてくる。
阪神牝馬ステークス予想2021 - レース展開と最終予想
ここまでは実績が作れていないからこそ、未完の大器で終わるか、その先を展望できる可能性を示せるかどうか。
牝馬にも競走能力が問われる時代に入って、得意な条件の主要G2での大敗は、今後のこの血統の評価に大きな影響を及ぼすことになる。
ルメール騎手で前走勝っているデゼルだが、その時が初騎乗。
レーン騎手と共に、2戦目となったスイートピーSにおける直線の圧倒的な弾け方で、将来性を改めて買われたこの牝馬は、以降、適鞍を待ち望んでいた。
本来は適鞍に入るはずのローズSは、昨年も今年も中京だから、1800コースを取れないからこそ、妹のオヌールにも苦しい条件になっている。
ただ、考え方を変えてみると、キレたデアリングタクトと右肩下がりの体調で不発に終わったデゼルらが駆けたオークスでのパフォーマンスの差は、秋緒戦となった前者の秋華賞、後者のローズSとで似たようなコントラストを生んだようで、フランスの活躍馬に無駄に早熟性を求めるのは間違いであるということを、この場で証明するための滞留ともとれなくはない。
JC組が苦しむのは当然であり、アーモンドアイも3歳快走の瞬間から、幾度となく苦戦を強いられては、ついに3連勝することはなく引退していった。
秋華賞で走れたデアリングタクトはJCで初黒星。
秋華賞に出られなかったレイパパレは、その日に走って楽勝だったが、もっと馬場が渋った大阪杯で歴史に残る圧勝をしてみせた。
是非そちらに肖りたいデゼルは、今回は川田騎手で挑む。
無論、武豊騎手欠場の影響があっての判断なのだが、今年の2戦に関しては乗れない事情があったから、友道厩舎、オーナーサイドからすると機会を得て、上手にスイッチの流れに見える。
リアアメリアには乗らない川田騎手という立場に変わったから、渡りに船は両者に当てはまるわけで、ウインウインの関係とはまさにこのことか。
昨年とは違い、ヴィクトリアマイルは今年大いに混戦模様で、すでに主力級の陣営の思惑が交錯しているように思う。
牝馬の末脚をうまいこと引き出すような乗り方が、実に巧みという川田騎手の特性ではない要素は、妙な因縁のあるあの凱旋門賞の出来事から、裏読みした強調材料で補いたい。
あの凱旋門賞…。
2014年のレースは牝馬が強い時代に相応しく、日本からはハープスター<牝3・川田将雅/桜花賞・札幌記念勝ち>、人気の中心がGB・ゴスデン厩舎のタグルーダ<牝3/オークスとキングジョージまで無敗制覇の天才>、前年覇者がオルフェーヴルの心を折ったあの地元フランスのトレヴ<牝4/前年優勝から3連敗>ら、実に豪華なラインナップ。
例年、牝馬の次に気になる地元の3歳牡馬にはエクートがいて、マイラーとして名を挙げたが、ブノワ騎手と共に同じコースのニエル賞を快勝。
よって、アヴニールセルタンも主戦だったが、彼女にはまだフランスで乗っていたルメール騎手がこの時だけ騎乗している。
他にもジャスタウェイ<福永祐一>、ゴールドシップ<横山典弘>といった脇役ではない日本のタレントを同時投入の須貝尚介厩舎が、阪神牝馬S翌日の桜花賞で再び有力馬を出すという状況なのだから<無論、それらの鞍上も勝てるチャンスのある一戦>、奇縁というべきか。
周知のとおり、華麗なる復活を遂げたトレヴが圧勝する結果に終わったのだが、ダンシングブレーヴを思い起こさせる猛烈な追い込みである意味燃え尽きたハープスターが、勝ち馬とは対照的だったが、その好敵手になっていた可能性を示せただけでも価値はあった。
面白いもので、ルメールは日本の騎手になり、全く見せ場なしに終わったアヴニールセルタンの娘にオープン入りのチケットゲットをアシストしたことになるのだ。
因縁は深いもので、その前走には福永祐一が乗っていたが、今回はハープスターの川田将雅がこの馬を駆り、来週は福永祐一を世界の名手に少しでも近づけたジャスタウェイの産駒で2度目の皐月賞獲りを目指す。
ジャスタウェイの須貝厩舎と横山<ジャスタウェイ、ゴールドシップ両方で重賞勝ちがある>の間には、若干のヒビが入っただとかそうではないだとか噂が飛び交い、ライバルとして翌日の大一番のマッチアップを盛り上げる。
結局、ディープのいい牝馬には川田騎手が乗っているという話なのだが、その間にダービー制覇も果たし、まさに因縁の極致、翌年はルメール、その翌年は福永の順でダービー初制覇である。
また2014年は、横山の2度目のダービー制覇の年だった。
表面上、川田騎手が乗っていたリアアメリアに福永騎手が乗って、彼が乗ったのことのある人気馬に今度は川田騎手が乗るというだけのようで、トップジョッキーは様々な関係性の中で、血を繋ぐ作業のキーマンとして、彼ら彼女らの実戦における重役を担っているわけだ。
アヴニールセルタンは凱旋門賞の脇役にすらなれないほど、オークス勝ちの後は切なかったが、日本で短命の内に生涯を閉じながら、名馬物語を後世に伝えようと、血統表の中で競馬史の中で未だ活躍している。
ロードカナロアやオルフェーヴルの他、メイショウサムソンやダイワメジャーの娘も登録しているこのレース。
実は、その全てが国外のレースに参戦している新時代の名馬なのだ。
ずっと輸入することに命を懸けてきたが、今はもう違う。
いずれ、彼ら彼女らの子孫が、再び海外のビックレースに挑めるように…。
たまたまではない川田鞍上のアヴニールセルタンの娘というだけで、こうして食指が伸びてしまうのは、無理からぬことなのである。
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