神戸新聞杯2024【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
神戸新聞杯2024の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第72回 神戸新聞杯(GⅡ) |
グレード | 重賞(G2) |
日程 | 2024年9月22日(日) |
発走時間 | 15時35分 |
開催場所 | 中京競馬場 |
距離 | 芝2200m |
コース | 左回り |
賞金 | 5400万円 |
レコードタイム | 2:09.0 |
神戸新聞杯予想2024 - 過去10年のデータ傾向
ダービー馬、もしくは春二冠戦のいずれかで1番人気というような、皐月賞前無敗級の馬に限られた特権
1番人気に推された馬は、ダービー好走馬が中心となっているが、そうではないケースもままあるのが、菊花賞トライアルという特殊な位置づけに関わる部分も影響している。
ただ、1番人気に応えたのは、ダービー好走というだけでなく、最初からクラシックを勝てるとされているメンツばかりで、例外的な本番1番人気なしのエピファネイアも、ここを勝って、本番ももっと強い勝ち方で圧倒的なポテンシャルの一部分をチラ見せした。
だから、ここで人気に応えた5頭は全て、クラシックウイナーだったか、続く菊花賞を勝ったかのいずれかとなってくる。
勝ち馬に偏りが出るのは仕方ない。
菊花賞も2着だったが、ここで敗れて、翌年のドバイターフでG1唯一の勝利を記録したような、血統の字面通りの適性を示したリアルスティールのみが2着。
あとの4頭は、不可解というよりも、春に頑張りすぎたか、適性外だったかのいずれか。
重馬場で敗れて、海外でG1を勝つシャフリヤールは何とも言えないポジションにあるが、何かのツボを持っている馬は、少しのズレに敏感であることが多い。
こうした馬場の影響もあるのだろうが、タイトルホルダーがいない以上、本筋で人気上位グループから押さえない方がいいという流れは、阪神だろうと中京だろうと差がないのは事実だ。
真面目に走ってきた馬に追い打ちをかける、ダービー出走馬に一定のラインがあるトライアル
兎に角、ダービーでの着順ではなく、その時の人気が重要というレース。
着順の優先度は、その次となる。
ただ、今年のダービー上位人気3頭について述べると、
1番人気 ジャスティンミラノ <皐月賞1着、ダービー2着>
2番人気 レガレイラ <皐月賞6着、ダービー5着>*ローズS5着
3番人気 シックスペンス <皐月賞回避、ダービー9着>
要するに、これらが総回避なのであるから…。
昨年であれば、ファントムシーフが3着。ダービー3番人気8着でここは2番人気だった。
コントレイルやその他ダービー連対のクラシック期待馬など、いかにも格上のタイプは来るのだが、その他を埋め合わせられる下級条件組は、いつの時代も一定数存在するので、完全にダービー組優勢のスタンスはとれない。
前回中京開催の年には、この手の馬がいなかったが、最先着の9着馬が入り…、これは後述。
今年はダービーで不完全燃焼だったとはいえ、実際は、速い上がりを使っていなければ、実力通りだったとするならば、後ろの方というか、16、7着の馬でも上がりは上位だったということで、順番で見るのは危険ではないかともできる。
いずれもトライアルや関連するG3を制しているので、ここを狙うのも手だろう。
唯一残された、正攻法で戦わなくとも通用するルート
ジャスティンパレスと昨年のサトノグランツらが勝ち切ったグループ。
言わずもがな、ジャスティンパレスはすでにホープフルSの高速決着戦2着の実績があり、当該距離、またこの手のG2に適性を感じさせるパフォーマンスがダービー前に見られていたグランツにも、一定以上のチャンスがあったので、人気面で逆張りに成功のファンには、簡単な単勝馬券だったはずだ。
共同通信杯やその前の京成杯のウイナー<リアルスティール、エイシンフラッシュなど>ももちろん来るのだが、皐月賞のトライアルではない前哨戦群の中から、関西圏の1800戦がハイレベルになりやすい関係もあるのだろうが、このレースの好走馬が、改修後の2007年以降は安定して来ている。
主な連対馬や皐月賞関連レースの勝ち馬、特徴的な戦績を持つ馬を挙げていくと、
【きさらぎ賞】
・アサクサキングス
・リーチザクラウン
・オルフェーヴル *3着馬、勝ったのはトーセンラー
・サトノダイヤモンド
【毎日杯】
・ディープスカイ
・(キセキ/条件戦を勝って好走)、 サトノアーサー *3、2着馬、勝ったのはアルアイン
その他で来たのは、京都新聞杯を勝って疲れてしまった昨年のウイナーやレッドジェネシスなど、適性で好走した馬。
ダービー連対馬ばかりの中で、毎日杯の組は、反主流の匂いがして、一筋縄ではいかぬ男・メイショウタバルと不名誉な休養を余儀なくされたダービージョッキー・浜中俊のコンビは、ここでは侮れない。
きさらぎ賞組のビザンチンドリームと京都新聞杯連対の2頭に加え、これらに川田が責任をもって勝たせたメリオーレムやヴェローチェエラを入れておけば、不都合を穴埋めしそうな若葉S勝ち馬・ミスタージーティー以外、あとは好きに押さえればいいという感じで、まとまってくるはずだが、ビザンチンドリームのオッズ次第でもあるか、この辺りの買い目は…。
神戸新聞杯予想2024 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
再度の巻き返しを誓う春競馬の不発弾・ビザンチンドリームのポテンシャルが、このトライアルの舞台で大方明らかになりそう
ビザンチンドリームの血統
ノームコア、クロノジェネシス姉妹と同じファミリーであるが、こちらは重賞4勝、桜花賞とエリザベス女王杯2年連続でのそれぞれ2着など、本流であるフサイチエアデールを経ているライン。
ただ、直仔のフサイチリシャール<中山時代の朝日杯勝ち>や長女のライラプス<クイーンC>以降は、代を重ねて、少しスケールダウンというところで、名競走馬にして14頭目の血統登録馬を産んだだけでも素晴らしいが、それがフサイチリシャールの全妹であるビーチサンバ。
3歳までに活躍は兄と同じだったが、ちょうどこのころ、母の一つ下の妹の孫世代である、件の名牝姉妹が大暴れする時代に入っていた。
流れに乗ってというよりも、ようやく、本流のフサイチエアデールのラインが次なるステージへと進んだことを意味するかのように、今年はこの最速サイクル・ひ孫世代のビザンチンドリームが、きさらぎ賞までは魅せてくれた。
強烈な決め手は、エピファネイアとそれに関わるサンデーサイレンスとの組み合わせによる影響であるものの、エフフォーリアやデアリングタクトら、初期インパクト大のキャンペーンを成した偉大なる競走馬の後に続く、同期ダノンデサイルらの、本格的に直系ラインを繋ぐためにアウトヘイルトゥリーズン系の配合からベストチョイス可能なデータの集積による恩恵によって誕生のグループで、その4×4は、深いクロスに属する3代目に掛かるそれら顕彰馬級のメンツより、安定感はないものの、本質がよく現れて、ゴール後に岩田康誠騎手の指示を完全無視した新馬勝ちのスリーキングスは、ロベルトのクロスは一応あるダノンデサイルよりはっきりと、ヘイルトゥリーズン系の主だったクロスを有さない配合。
成功したのだから、違う型からも後継を出す。
当然の流れもまた、成功の道筋が見えている。
ファミリーの構成から、去勢でもされない限り、十分にスタッドインの可能性があるビザンチンドリームには、特殊な構成はないものの、母父ジャングルポケットのJCコネクションの配合は、言わば、現代版の凱旋門賞配合のようなもので、些か重厚に過ぎる。
前に行けないで、クラシック本番では出番さえなかったのに対し、同じ時計のレベルとて、求められるスキルの差は、きさらぎ賞快速決着ウインの実績からも十分に埋め合わせられる。
雨馬場の予報は、不良の菊花賞勝ちのエピファネイア、重のダービー快勝のジャングルポケットとそのダービーに外国産馬として最初の出走馬となったクロフネの父であるフレンチデピュティも重巧者を多く送り込む傾向と合わせ、硬軟両面を併せ持つ血統特性からも、他が苦手とする分だけアドヴァンテージを受けられるだろう。
クラシック大敗の屈辱は、こうしたトラックバイアスで一気に晴らされて、反転攻勢となっていくシーンは、幾度となく繰り返されてきた。
神戸新聞杯予想2024- レース展開と最終予想
早熟のロベルト系であると、ダービーかその前あたりにピークが来て、厳密には、多少動けるような状態にまで体力もついた時に、一気に才能を爆発させることで、そのまま、秋以降の成長に失敗していく馬が多いとされる。
ダービーももし勝っていたのなら、桜花賞も勝ててしまっていたのなら…。
デアリングタクトの秋華賞とその後のレースのパフォーマンスに対し、エフフォーリアには秋の成長の余力、ウオッカにはいい意味でのムラがあったことで、その後のお楽しみがあったとするならば、きさらぎ賞を好時計で制し、そのポテンシャルの一部分さえも見せられず、ほぼスタートの駐立の時点で終わってしまったビザンチンドリームの伸びしろは、多分に有り余っているように感じる。
実際、そうでないと寂しいというのもある。
ある意味で、その辺りはクラシックに至る前に無敗の3連勝だった2歳戦から、旧弥生賞で福永騎手<無論、現調教師のあの人>が乗れないことで、非常にわちゃわちゃしたレースをしてしまったことが、ダービー戴冠を再び遅らせた原因だったと仮定した時、父エピファネイアにまつわる不幸なエピソードは、結果こそ大きく違うものの、内容的にはそっくりそのまま、二代続けて、いや、父父シンボリクリスエスの時代から、同じ現象は繰り返して起きているのだと、それら全てをライブで見てきた筆者からすると、結論付けるべきと思えてきた。
シンボリクリスエスの背を知る実戦騎乗者と言えば、新馬とダービー、初タイトル奪取の中山天皇賞まで騎乗のセントライト記念誘導馬騎乗者と、そのレースの5着馬に乗った人、加えて、中京メインに乗っていた人は、主戦岡部のミニ調整の場面で東京で2度乗って、態勢を整える役目を果たし、あとは完成期に米仏の偉大なる名手が騎乗したという、真の名馬に関わるべき存在のみ登場のボリューム感。
何を隠そう、色々な騎手が乗ってはいなかったエピファネイアに対し、その仔はよく走るから、様々なタイプが乗りこなしては大きなステージで魅せて来たものの、実際、意外というよりもやはりという感じで、福永祐一以上にエピファネイア造詣が深いのは、横山典弘だったのだろうと思えるようなダービーを目撃している。
普通の乗り手を楽に勝利へと導くくらいの馬が、軽々G1を勝ち切るものとされるものだが、ダノンデサイルはその対極。
騎手もレースも、何なら、調教師のキャラにも注文を付けるタイプだ。
シーザリオとエピファネイアを管理したのは、今や、珠洲市で馬助けをする名伯楽であることはつとに知られるが、シンボリクリスエスは藤沢和雄厩舎のスター。
藤沢&角居のモンスター同士の掛け合わせから、とんでもない化け物が出たと一部から声が上がったともされるが、その本質的なコントロール方法を、シンボリクリスエスに携わった名手が見つけ出そうとしているのは、何も偶然ではなく、自然な流れだと思えたのがこの部分の背景が、良くも悪くも影響しているからなのである。
危ない一面は、青葉賞完勝の場面でのみ登場の武豊とて、しっかりと感じ取っていたはず。
シンボリクリスエスの後継最有力馬をキズナで負かし、キタサンブラックの大物候補をドウデュースで破ったことも、また必然なのであろう。
敵の本分を深く理解し、上手にいなすことができる名手なら、ダービーを6度勝っても不思議はない。
シンボリクリスエスとエピファネイアは、コースレイアウトと距離はかなり違うものの、神戸新聞杯において、ダービー2着を経た秋に、重賞2勝目を挙げたという点で、見事にリンクし、鞍上据え置きも、見事に春との一変を見せた。
また違う中京2200になったとて、体系の大幅な変更ではないから、ジャスティンパレスもここと本番はいずれも好内容だっただけに、強ければいくらでも、次を展望できる。
相手関係はまるで見当違いな軸馬となりそうなほど、多岐にわたるというより、やや節操なく見えてしまうほど、本質的なキャラもまだ見定めきれないメンツが上位に来そうな雰囲気ながら、普段以上に、ダービー不完全燃焼の馬が多いところで、シンエンペラーが示した末脚は世界レベルの10F戦であるアイリッシュチャンピオンSでしっかりと通用したように、レガレイラも置かれ続けては結果を同じというローズSであり、といいつつも、それと全く同じ配合のアーバンシックは弥生賞勝ち馬を相手にしないセントライト記念は圧巻だった。
ダービーで末脚を見せれば、ある程度評価できても、アーバンシックは内枠を利して上がっていけて、レガレイラは外枠で相変わらずの内容。
ゲートが開いて、動き出しというよりも、出ていく姿勢からして、その前で何も考えがない雰囲気のビザンチンドリームにとって、クラシックそのものは出走権をほとんど得たようなデビュー2連勝の鮮烈な追い込みであったからこそ、中身が備わっていないなら、その後に期待すればいい。
アーバンシックは京成杯はで2着止まり。皐月賞は言っても掲示板の下の方。
同じ追い込みでも展開一つで、追い上げていける条件は違っても、もっと、距離を求めるというより、もう少しだけでも時計に余裕があって、極端にスピード勝負にならない、上がり勝負になりづらい馬場状態ならば、アーバンシックと大差ないはず。
ダービーでの着差はたったのコンマ4秒差。
奇しくも、ほとんど同じ位置を回ってきて、同じ着差が開いたダービー1、2着馬についた2馬身の差と、時計的評価は大差なし。
距離延長で本当にいいタイプではない両者にとって、少なからず、距離短縮で上がりも少しは余計にかかる場面で、あの皐月賞前に見せた末脚が本物であることに疑いがない以上、コスモキュランダも完敗だったほどで、いくらでもしんがり負けのビザンチンドリームに逆転を許す馬は多くいて不思議ない。
ダービーも皐月賞も使っている馬が出てくるが、誰一人として、好走馬はいないし、強烈な上がり目を感じさせるこの距離に合いそうなタイプも見当たらず、菊花賞と少しずれた結果がもたらされるトライアルになっても、ここだって不思議なことはない。
速い馬もいないわけではなく、自分の乗り味に合わせた常道の差しか、大先輩がダービー出走の勝ちに出た先行の手かのいずれかを西村騎手が選択する場面で、北海道捲り策で2勝目を挙げたゴージョニゴーに横山典弘的戦法獲得の教えとそっくりな展望を持っていそうな和生騎手を再び四位調教師が配してきたことで、薄っぺらい展開は考えづらいが、あくまでもこれは2番手以下の話。
一旦、軽い逃げで態勢立て直しのリズムをつかみたいメイショウタバルが、極端に引く手は、いくら本番不利の策であっても、打倒というかダノンデサイルとの対戦を望む立場である以上、基本の形をまずは決めておきたいはず。
強い逃げ馬がいると、長い距離では様々な駆け引きが生まれ、強ければ逃げ切れることを再度示したのが横山典弘騎手である。
最初は、恐らく福永洋一、その後は柴田政人だったのだろうと思うが…、あのセイウンスカイの世界レコードは、快挙以外の何物でもない。
同時代、あのサイレンススズカを見事にスターに育てた武豊騎手を、少なからず意識していたことも間違いはないが。
差し馬に不利というよりも、しっかりと自分のフォームでまっすぐ前を向いてから動き出さないと、まるで自分の走りを見せられなかったビザンチンドリームが、普通のレースをしたとき、そんな展開を好んで不思議ない。
奇しくも、ダノンデサイルと同じエピファネイアの産駒であるビザンチンドリーム。
この先に見える大きな展望の前に、自分の戦える形を見つけたいメンバーの集まりの中で、ダービー出走馬に敗れる図は想像できず、負けるならば、ウエストナウやメリオーレムなどと思ったのだが、策が定まらない同士の戦いで、天才性で一歩前に出ることのできるビザンチンドリームは侮れない。
そのビザンチンドリームに乗るのは、河内調教師の最後のクラシック挑戦を前に、それにタッチの差で逆転を許して、四苦八苦してしまったウォーターリヒトに乗っていた幸英明騎手。
信用ある立場で仕事をするタフすぎる大ベテランに、ほんの少しだけ後輩であった福永調教師は信頼を寄せ、決め打ったCBC賞制覇の決め手としたその腕は、その調教師の立場を内面から揺るがしたエピファネイアのワンダーボーイへの騎乗で、妙な恩返しの構図。
最後は勝ち残らねば、必要とされない世界にあって、ここ数年下降線をたどっていたはずの内田博幸騎手や岩田康誠騎手がやけに元気になっているのは、やはり、武豊騎手に衰えが一切感じられないからに他ならない。
再びの大仕事は少し先かもしれないが、この仕事もまた、有意義な技術をたんまりと要求される、ベテランならではの味が出せそうな、乗り応えある騎乗馬であろう。
だから、面白いと思ったのである。
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