中山記念予想2023 - 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

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中山記念予想2023 – 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

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中山記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

 

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名中山記念
グレードG2
日程2023年2月26日(日)
発走時間15時45分
開催場所中山競馬場
距離芝1,800m
コース右回り
賞金6700万円
レコードタイム1:44.9

中山記念予想2023 - 過去10年のデータ傾向

G1連対馬といっても、絶対数の多い古馬タイトルホルダーは、むしろ負けるイメージ

パンサラッサ、ウインブライト<連覇>、ネオリアリズムらは直後のアジア圏のビッグレースで初タイトルを勝ち取ったこのレースのウイナーであるのだが、ジャスタウェイのようなバリバリエース級<とはいえ、1番人気はトウケイヘイローに譲った>は、他だとスワーヴリチャードやヴィブロスらの名を挙げるまでもなく、どうもパッとしない。

復活なったドゥラメンテの前に、再び苦杯をなめたリアルスティールも負けている。
ドバイターフで唯一のG1勝利の記録を残す直前の彼は、器用貧乏さに磨きがかかっているように見えた。
だから、古馬のタイトルがある馬は苦しい。

で、それらがいないといっても国内の古馬G1連対馬からその1番人気馬までたくさんいる組み合わせでは、軸をこの中から決めるのは危険ではあるにしても、それ以外だと、少々未知なる部分が多すぎる。
どうせなら、勢いを取り戻しつつあるダノンザキッドを押さえた方が、無難ではあるだろうし、人気ではそれをいつも上回るシュネルマイスターが、ルメールが乗らないだけで4番人気とかなら、俄然買いに走ってしまいそう。
誰かには負けても、崩れるわけではないグループを軽視する意味はあまりない。

古馬重賞好走馬は、勝ってきた馬の他では、中山適性が必須条件

まさに一昨年の金杯ウイナー同士のガチンコ勝負こそが、このレースのリピーター率の高さを象徴するシーンとなっていたわけだが、ラッキーライラック以外は、ここ3年ほどの中山記念における連続好走馬は出現していない。

特段、レースレベルが下がったわけではないが、G1好走歴のある馬がいつも多くいるわけでもないから、ここ2年も荒れてはいないものの、勝ち馬は除いて、好走してきそうなのは、いかにもっぽい重賞勝ちまでで生涯の最高成績になりそうな一流半止まりの面々が多くなりそうな気配はすでにある。

今年はそれらしい結果を出しているが、実際は勢いを失い、むしろ上ってきた連中に有利な構図になっているように見えるから、ならば、ソーヴァリアントやラーグルフはとても適性の面でも有利なようで、ここ2年のウイナーがG2級をここで初勝利の構図ながら、以降にG1連対の記録を残したのだから、充実度が重要。
5歳が共通点だから、この世代が10年で半分勝っていることからも、勝ち切りがあるのはソーヴァリアントで、好走止まりがラーグルフといった感じか。
中山実績はトントンなので、結局、いくらかG1好走馬には見劣る。

人気になって消えるのは、だいたい秋の実績で売れた馬

3勝しているものの、後のスターも混ざっていながら、ドゥラメンテ、ダノンキングリー、5歳時のヒシイグアスしか人気に応えられていない。

残り全て飛んでいるのは恐ろしいが、今年はここ数年の構図と同じで、人気になりそうなのは見当がついても、誰がしっかりと中心視されるかまでは不明。
ドゥラメンテは言わずと知れたクラシック二冠馬で、ダービー以来でも、対戦したことのある同期が人気のレースで、問題なく突破。

ダノンキングリーは斤量が、古牡馬がG1で背負うのよりも軽い56で、翌年春の復活を思えば、当然の好走。
ヒシイグアスも香港に適鞍を求め、惜しい2着が秋にあった。
G1を展望していた馬でも、ペルシアンナイトやディアドラが秋の調子にまで戻せず、ここで大いに不発。

秋の活躍馬であるスタニングローズやダノンザキッドよりソーヴァリアントの方が人気になるとは思えないが、古馬だけに、それぞれも展望があることを踏まえると、結局、人気の中心にならないヒシ、ダノン、シュネルらの実力を推した方が、安パイのように感じるのだが…。
ソーヴァリアントに適性がありそうと言われて、買われすぎた時こそ、実績上位馬の逆襲に期待が出来そうだが、鞍上問題はどう収まっていくのだろうか。

中山記念予想2023 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

突然、本来の自分を得意舞台とは違うこのコースで思い出すことの多い中山1800だからこそ、彼らのことを買いたい

シュネルマイスターの血統

数度対戦していたサリオスや、数々の大レースを制してきたブエナビスタも同じ一族であり、つまりは欧州の芝向きでかつ重厚な配合であることを意味する。
サリオスは皐月賞2着馬であり、ブエナビスタも有馬記念で3、4歳時に2着。
サリオスは半姉のサラキアも有馬記念2着馬であるから、妙に中山で渋く走る印象はある。

本質はどこにあっても、後のスターホースであるタイトルホルダーに完封されたディープインパクト記念で、後々、仲良く生煮え感を醸すような4歳シーズンを送る前までは、この中山で好走した経験を利して、大いにG1でも威張っていたのが懐かしい。

シュネルマイスターは欧州マイル王であるキングマンの数ある後継馬の中では、もはや、あまり興味を持たれる位置づけではなくなったが、種牡馬としての道は、実に前途が明るいといった雰囲気。
わけのわからない性質を生むことのあるシャーペンアップ系・Krisの血をクロスさせ、それが、父父か母父のそれぞれファミリーの直系として入り込んでいることで発生することは、インパクトのある効果までは得られない。
一方で、ノーザンダンサー系の芝向き血統合体版であるデインヒル×ガリレオでもないので、配合は同じ系統同士の組み合わせでも、あまり変なクロスを生まない。

それでいて、当然のアウトサンデー配合であり、キレには乏しくても、確かな成長力で早期完成の魅力があるから、ここで勝つ必要はないシュネルマイスターとしても、古馬になって未勝利では虚しいだけ。
安田記念連続好走はアーモンドアイと同じでも、ドイツ血統の成長力を感じさせないキャリア形成は、欧州型でも北米型でも関係なく、何となく合いそうな馬にいくらでもチャンスのある中山1800で復調の気配が見られない限り、今後の発展は難しいのだが、しかし、本当に東京向きかと言われて、あの近走のズブさはむしろ中山の捲り要員にも思えてきて…。
早熟を否定はできないが、早熟だったはずのソウルスターリングもロゴタイプもここで復活したノーザンダンサー系であるから、希望はある。

前走のシュネルマイスター<香港マイル・9頭立てのしんがり負け>は、実に哀れに見えて、とても残念だった。
オセアニア型の参戦手法である短距離戦をプレップに使う、気合いを乗せるためのスプリンターズS出走を経て挑んだマイルチャンピオンシップこそ、進路取りで道中に問題こそなかったが、スローで外に武豊がいたのでは、出しようがない。
自分も自信をもって乗れる伏兵であるエアロロノアであり、相手は混戦だからこそ封じたい、ルメールの1番人気馬。

斜行をも厭わぬラフプレーとは無縁のレジェンドだけに、フェアに進路をふさがれながら、窮屈でも立ち上げることまではできたが、3歳時からすでに置かれ気味の馬が、近走浮き沈みの激しい競馬で、5着までが精一杯だった。
人気馬とすると、言い訳しづらい結果ではあるが、時計が掛かれば…、の香港こそが本命だったはず。

が、再び香港勢も短距離戦線で層が厚みを増しているその最中にあって、日本のワンターン戦とは縁遠い、タイトなマイルのコースで、まるでギアを上げることができずに、とりあえず抵抗くらいは見せてみろというパートナーの叱咤に、抵抗という形でむしろ失速のラストシーンは、鞍上の心を折ったようなところもある。
さすがのムーアなどでも、こうなればもう流すしかないから、着順はもはや関係ない。

中山記念予想2023 - レース展開と最終予想

問題は右回り適性にあるシュネルマイスターだが、香港とは異なり、もう少しタイトに見えても、中山の内回りは走りづらくても、置かれたからと言ってあきらめる必要もない特殊なケースを、恒常的に生み出す不思議なコース。
逃げ切りも比較的容易だが、好位抜け出しの相手に、ペース関係なしに追い込みの策をとることとなった様々なタイプが最後に突っ込んでくる。

拗らせつつあるこのキングマンの日本事務所代表は、何だかよくわからないけど、すごくいい脚を使ってきた昨年のカラテ、横山父のサクラアンプルール、決め打ちのルメールだったアンビシャス<ドゥラメンテが勝った年>など、巧者から不適のように見える東京の根幹距離向きの馬など、容易に解釈のできるような感じのない謎めいた差し馬を歓迎するこの中山記念のいかにも合っていなささそうタイプと比して、実に面白そうなタレントと言える。

無理筋は承知でも、京都の内回りだとかローカル巧者であるとか、当然、中山も阪神も内回りで好走歴のあるいかにもの巧者であるような感じのするソーヴァリアント、スタニングローズらには一見かなり有利なようで、再調整する必要のあるグループ、賞金が足りている人気勢ほど本気に仕上げる理由がないために、少々破綻に近い自滅をすることもままある。
好相性であるなるなら、G2格なのだから、今後の展望以前に、ここに照準を絞ってくるだろうが、そうしたエイティトウショウ、バランスオブゲーム、カンパニー、ウインブライトタイプの巧者たちは、自分のローテを確立していたところもあって、もっと志を高く持てる4、5歳では、G1敗走の屈辱があって成り立つという、中山記念の歴史を考えた時、巧者っぽいグループにはまだその屈辱は足らないのではないのか…。

勝手な思い付きというよりも、我田引水の最たる妄想の図でしかない推理ではあるが、ここからの展望を、再びの立ち上げに懸けるという各陣営の願いの方が、いくらか叶いやすいという傾向に、ここは肩入れするのはありだろう。
様々、足し引きをしていく、有力馬のこのレースにおける好走確率はほぼ横一線で互角といった感じ。

図らずも仲間になってしまった元ワンダーホースの同志・ダノンザキッドが軸になりそうな展開のこのレースで、こちらのシュネルマイスターも黙っていられない。
いかにも手塚貴久厩舎の馬には似合わないタイトルであるが、重みのある関東伝統の重賞競走には、G1とは違った趣がある。
不思議なほど最後は伸びてくる馬、という印象の通りに、無理やり突っ込んでくるゴールシーンが目に浮かぶ。

故に、単勝狙いでは買いづらいという軸馬なのだ。




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