アルゼンチン共和国杯2020【予想】|内枠有利だがスタミナ分析も必須

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アルゼンチン共和国杯2020【予想】|内枠有利だがスタミナ分析も必須

読了までの目安時間:約 10分

 

アルゼンチン共和国杯予想の特徴や追い切り診断をまとめてみました。
どんなレースか一言でいっても、とりあえず過去配当や予想オッズを見ても荒れる激走傾向があるこの本レースですので歴代優勝馬や指数を見ながら三連単で高額な払い戻しを狙っていきたいと思います。

 

予想をしていくにあたり、登録馬の全頭診断や外厩仕上げの状態、更に好走データをかき集めては過去の中継を観て勝ち馬のシュミレーションを繰り返しました。

距離適性を見てもスタミナのあるトニービンか?

 

はたまたレースの展開予想をしていって最後に追い込みをかけられる脚質か?
見えてきた「穴馬」を早速公開していきたいと思います。

 

 

レース名第58回 アルゼンチン共和国杯(JRA)
グレード重賞(gii)
日程2020年11月8日(日)
発走時間15時35分
開催場所東京競馬場
距離芝2500m
コース左回り
賞金5700万円
レコード2:28.2

 

アルゼンチン共和国杯2020の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)

 

枠順出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)
1バレリオ津村 明秀55kg502 kg

1ラストドラフト戸崎 圭太56kg466 kg

2エアウィンザー横山 典弘57kg512 kg

2ベストアプローチ江田 照男56kg496 kg

3トーセンカンビーナM.デムーロ55kg462 kg

3ユーキャンスマイル岩田 康誠58kg500 kg

4アイスバブル横山 武史55kg456 kg

4サンレイポケット荻野 極55kg472 kg

5サンアップルトン柴田 善臣55kg482 kg

5ミュゼエイリアン横山 和生53kg486 kg

6プリンスオブペスカ丸山 元気54kg484 kg

6メイショウテンゲン池添 謙一56kg466 kg

7オセアグレイト三浦 皇成55kg488 kg

7サトノルークス大野 拓弥56kg478 kg

7タイセイトレイル坂井 瑠星55kg494 kg

8アールスター長岡 禎仁56kg512 kg

8オーソリティC.ルメール54kg500 kg

8ゴールドギア田辺 裕信53kg480 kg

 

 

アルゼンチン共和国杯2020 - 過去10年の傾向

謎の3番人気有利説について
1着2着3着4着以下
2回1回5回2回

何とも言えない支持の馬が強いのはハンディキャップ競走ならではのことだろうが、2頭くらいが抜けて支持を集めそうな状況で、ここが肝になるとも思えないだが、一昨年まで8年連続の馬券圏内とは、今年のような一歩間違えると何でもありの年ほど使いやすいか。

 

左回りの3勝クラス組はオープン馬扱い
1着2着3着4着以下
2回3回3回20回

人気馬が勝っているため、単勝回収率に期待は持てない一方で、絶対数が少ないので、流す点数を抑えられる馬連、ワイド向きの勢いがあるフレッシュグループはコンスタントに馬券になっている。
必ず押さえないといけない一方で、今年のようにオール除外のパターンがあるから、この傾向は来年に取っておくとして、穴馬狙いの根拠に使うのもアリだろう。

 

 

アルゼンチン共和国杯2020 - 過去データとレース展開

 

このレースには珍しく、除外対象馬が登場する出走頭数の上限をいった今年のメンバーは、そういう時ほど軽ハンデという狙いをしたいファン心理とは裏腹に、そりゃそうだよな…、程度の実績しかないから、中心視しづらい。

 

だからといって、重い斤量を頂いた実績上位の面々が素晴らしいというわけでもない。

 

最初から悩み続け、きっと、レースが終わってもすっきりしない何かが出てきそうな一戦となる。
左回り巧者が実績通りに走るとは限らない。

 

一応東京で2着にまで来たことのあるパフォーマプロミスはともかく、スターリングローズ×ダイナレターというとっつきにくい配合だったアスカクリチャンは、新潟で好結果を立て続けに残したことはあっても、ローカル巧者のイメージに止まっていたから、勝った時は7番人気だった。

ただし、これにはトリックのようなものがあって、夏には洋芝の主要重賞で連続好走後、直前のアイルランドTでは59を背負って、骨っぽい相手に好走グループの中で力を示して4着だった。

 

そういう狙いが立つなら、やや枯れ気味の古馬を狙う手もある。

本当の力を示せば、オーソリティやサトノルークス、人気必至のユーキャンスマイルにメイショウテンゲンもこの中で格下は有り得ない。

ただし、斤量実績以前に安定感があるようなメンツではないから、若いから54のオーソリティ以外で推せる人気勢は限られる。

そこで、ちょっと忘れられた才能として認知されていた馬扱いに、ゴール後皆が振り返るようなレースを期待して、東京への実績もあるベストアプローチから入るとしたい。

人気はないだろう。もう、男の勲章もないこのニューアプローチ産駒は、実は、あのスワーヴリチャードも出ていたダービーで穴人気になっていたような馬。

とっくの昔に引退した3歳時のウイナーに遅れること3年。

 

速い馬を見つける目標がないこの舞台こそ、ベストパフォーマンスが可能に思える。

何せ、ハイペースで一度も馬券に絡んだことのないような馬。

3歳春の青葉賞をトータルのタイムが見事に12-12のラップでまとめた2:24.0で乗り切っているが、1年後の同じ距離であるメトロポリタンSを勝った時は2秒近く遅い流れから、1年前の自分に4馬身近くつけられた2:24.8で制している。

 

そんな馬が2年も休んで、気づけば去勢もされて、関東の厩舎に移籍していた。

ところが、メトロポリタンSから2年超えの休養明けで挑んだ函館の巴賞は、逃げ方が安定しないトーラスジェミニが勝ちに行くスロー逃げで、それでも置かれるのは仕方ないまでも、4角から動いていったときは、栗毛の名馬・オルフェーヴルばりの押し上げ方で、直線で一旦は楽をしていた好位組に置かれるも、一度もバテることなく、逃げ切りのトーラスジェミニから0.5秒差で、しっかりと乗り切った。

その時の鞍上の横山武史騎手も、多くのファンも思ったことだろうが、やはり小回りに合う馬ではないということだろう。

騸馬になると途端に、二桁体重減も多いとされるあるある傾向は全く当てはまらず、2年前のメトロポリタンSが大幅減での快走だった分を全て取り返し、無理をしたような中1週の函館記念ではまた増えていた。

まあ、住まいと競馬場が隣接する空間だから、何の意味も持たない文字の羅列ではあるものの、連続好走などほとんどないこのベストアプローチに、まだ衰えのない面を数字で示したとすることくらいはできる。

 

 

アルゼンチン共和国杯2020 - 『血統』から予想していく

 

血統は日本向きではない面は認めつつも、不思議な縁を持つ馬でもある。

兄のレックレスアバンドンは、父がアメリカ血統のスプリンターだったから早熟型なのは仕方ないとして、伯母にあたるティッカーテープは、イギリスデビューからアメリカに移籍後、初挑戦となったGⅠレースのアメリカンオークスで、人気に推された日本のダンスインザムードを破って大金星を挙げている。

ダンスインザムードは秋には天皇賞で好走するような馬。

 

当時から層が薄くなっていた北米圏の芝路線でもう一つタイトルを得た彼女は、結局、日本で繁殖牝馬として産駒を残した。
孫世代に現3歳でデビュー2連勝を決めたオータムレッドがいて、そもそもが、6代母ターリングアの産駒に大種牡馬のストームキャット、彼女の半弟には日本でも種牡馬として活躍のGⅠ2勝馬・ロイヤルアカデミーⅡがいる系統。

そのまた近親にリザードアイランドという種牡馬もいて、これがマイルチャンピオンシップで復帰予定の2歳女王・レシステンシアの母父に登場する。

 

そうした上で、左回りのエプソムダウンズで父ガリレオに続きダービー馬、仔もマサーが制して三代連続ダービー馬の黄金ラインを作ったニューアプローチが父ということで、点と線が繋がるといった具合か。

同じ産駒のドーンアプローチは、マサーがダービー以外平凡だったのに対し、それ以外の限定重賞を無敗という極端な結果。
全くクラシックに縁も適性もなかったわけではないベストアプローチは、距離適性の面でその完成の早さをカバーしないといけないが、ツボのある馬にはあまり細かい事情は関係ない、とここでは信じたい。

 

 

アルゼンチン共和国杯2020 - 最終予想

 

江田照男騎手が乗りそうということで、そこが楽しみとずっと期待していたが、このお方、超久々の異様な展開で少頭数となったカイザーメランジェと逃げ切り勝ちの函館スプリントSの前が、あのネコパンチとの日経賞での逃げ切り

中間、ミナレットのヴィクトリアマイルでの3着などもあり、存在感は示していたが、関東の平場戦がメインとなっている雰囲気はある。

実は、10年でJRA重賞3勝のみ。異常な不良馬場だった2010年の中山記念と合わせての記録で、道悪でテクニックを活かしてという雰囲気は、あのダイタクヤマトのスプリンターズSと同じイメージながら、意外と差しタイプの馬での快走が最近ほど目立っている印象はある。

人気馬でも勝つし、重賞だけは別という感じだろう。

2着にもまともじゃないタイプを連れてくる超穴男だけに、勝とうが負けようが、彼が乗る馬から穴狙いであればとことんと行きたい。

 

面白いのはラストドラフト。

この馬、ノヴェリストの当たりの産駒なのに、縁がなかったからなのか2400M以上の距離は初めて。

母が中距離型とはいえ、桜花賞馬のマルセリーナだから仕方ないが、ノヴェリストは独走のキングジョージ以外にも、クラシック戦以降本格化してからは、12FのGⅠ出走4連勝を含む2200M以上で5連勝の記録がある。

ドイツ血統のアイルランド産馬という箔付けの効果なのか、重い血統だからこそ早熟性が重要という英愛主要血統は異なる面を持っているから、ここ2走で中京の不発があることを気にしすぎるのは良くないか。

関東馬が中京でバリバリ走るなど、あまり聞いたことはない。

 

 

 




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