札幌記念2022の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
札幌記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第58回札幌記念 |
グレード | 重賞(G2) |
日程 | 2022年8月21日(日) |
発走時間 | 15時45分 |
開催場所 | 札幌競馬場 |
距離 | 芝2000m |
コース | 右回り |
賞金 | 7,000万円 |
レコードタイム | 1:58.6 |
札幌記念予想2022 - 過去10年のデータ傾向
同じG1で狙うなら、古馬戦よりも若干3歳クラシック組の方が妙味がある印象
G1好走馬はメンバー構成からして、G1における平均的水準の比ではないのだから、当然好走してくる。
しかし、今年は昨年とは違って3歳馬はおらず、また古馬G1のウイナーが国内外問わず、かなりの数いる。
だから、人気のなり方に癖があったりすると人気のない方が有利になりやすい状況にある。
今年の場合だと、古馬G1勝ちがあるのが3頭で、その他3歳G1連対実績のある馬も含めると7頭。
その内、芝1800以上の古馬G1連対か古馬重賞勝ちという条件を付けた5頭であると、コース適性で中距離をこなせる前年覇者のソダシと怪しげな9歳ダービー馬で2018年2着のマカヒキなど、買える時期は拾っておきたい人気キャラがいる一方で、ドバイ以来の7歳馬・グローリーヴェイズや宝塚記念で前半からレースのリズムに乗っていった2頭など、条件さえハマれば軸狙い出来そうな馬も加わる。
ただ、斤量利と仕上げのしやすさで若い方が有利であるからこそ、グローリーヴェイズをわざわざ買うくらいなら、洋芝適性で同じ歳のユーバーレーベンさんも侮れないとなり、狙うべきフォームはほぼ固まる。
あとはG1で好走したという実績だけでなく、天下の定量戦・スーパーG2の札幌記念なのだから、昨年やその前のノームコアなど速いタイプの優勝候補が人気になるくらいなら、実力型の中距離型を狙ってもいいとなりそうだ。
G1好走実績馬は、その数が多ければ多いほど荒れやすくなるものだが、ここ10年でG1勝ち馬が2頭以上絡んだここ4年のような結果は、全体の半分以上に及ぶ。
狙うべきはこちら、というのは間違いない。
ジャックドールをどう買うかは、センスの問題というよりも臨戦過程の分析により二分される
ここ10年で、G1実績に見劣るものの、G2競走で勝ち鞍のあった馬というのは、年3頭ペースで登場して、3年に一度好走のリズム。
即ち、トウケイヘイローは雨馬場を味方につけて圧勝、ヒットザターゲットはベストのワンタイミング遅らせた仕掛けでゴール前急襲してきて、ヤマカツエースは超伏兵の後塵を拝する…、という3例のみということになる。
その後もG1に縁がなかった馬であり、この手の馬で札幌記念を制したというのは、2010年のアーネストリーや2006年のアドマイヤムーンの成功例こそあるが、今年ほどの多様なメンバー構成の準G1級の扱いを受けるほどのレベルではなかった。
当然の断然人気馬で、伏兵評価のまま、ここと秋の天皇賞を連勝したヘヴンリーロマンスの例まで加えても、G1でまだ力及ばず、G2で持ち直すための1勝とした牡馬の2頭が、次走の天皇賞も再び敗れたと考えた時、どうせならモーリスみたく、ここはまだ本気を出さずに…、という賞金ではないわけだが、そんな余裕は欲しい。
極端にラップが超前傾であるなど、序盤ロスすることをあまり好まないロベルト系らしい先行型のジャックドールにとって、今回はセイウンスカイ的差しを体得する好機にもなる。
タイトルホルダーよりは速いがパンサラッサより前に行く道理は全くないに等しい平均ラップ型のジャックドールが、肉弾戦に持ち込んでも得はひとつもない。
今まで通りにやってもそれはそれで構わないが、これまでの努力は一瞬でパーであろう。
タイトルホルダーと同じ番手追走ならば、恐れるものはない。
ソダシにもそれは苦しい展開となる。
軸に向かないメンバー構成から捉えた、この札幌記念におけるジャックドール評は、他のレースとはあまり比較できない気もする。
人気になる事のリスクは百も承知で、自分のリズムを変えずにやっていきたい前哨戦
驚くことに、ちょうど10年だけとってみると、1番人気馬は見事に全敗。
モーリス、ゴールドシップ、ラヴズオンリーユーなどが、その後の活躍に関わらず、自身と違うタイプでG1勝利の実績も残した面々に完封されている。
まさに絶頂期に近い時期に、エアポケットに入ったかのようなG1ウイナーの敗れ方は、G2昇格当初にレースの質を向上させることに貢献したエアグルーヴ、セイウンスカイなどの名馬などが、G1での屈辱的な敗退やうまく調子を取り戻せないまま終わったシーズンから別れを告げるための勝利を挙げたシーンとは一線を画し、なんだが、毎日王冠のひと叩きにも似たような構図と取れなくもない。
現に、ここに挙げた3頭のすでに複数タイトルを得ていた面々は、すぐあとに走ったG1で早々に結果を出すのである。
競馬の考えに基本的な思考を持ち込めば、一戦必勝のアーモンドアイ型が適当なのは当然としても、4か月のレース間隔など当たり前でG2などわざわざ使わない、80年代からシンボリルドルフ、タマモクロスなどの超名馬は敢行していた特殊ローテが、どのG1でも適当なローテとされる時代にあって、このレースを使うことで勝利を求めるグループというのは、恐らく、思われるほどのG1級ではない可能性がある。
G1馬として出走し、G1勝ち馬を負かしたソダシが、今度は古馬G1勝ち馬として狙われる立場。
人気はジャックドールと二分だろうが、どちらにせよ、貧乏くじであるか否かに囚われることなく、自分のリズムを守り通す前哨戦にしないと、勝ち負けにこだわりすぎるのでは尾を引く可能性もあり、立て直しに苦心する結果をもたらすことだけは、ほぼ間違いない。
これほどの相手関係であり、G1のように勝ちに出る崩した形では、本番での振る舞いに悪影響を及ぼす。
あくまでローカル重賞である。気を付けてもらいたい。
『ミスG2・ウインマリリンにとっては、うってつけのハイレベル競走で大威張りといきたい』
札幌記念予想2022 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
ウインマリリンの血統
3代母のオーストラリア産馬・April Wonderというのは、誤表記を疑うほどに古い馬で、1959年生まれ。
この世代を日本に当てはめると、自身はオークス勝ち馬で繁殖牝馬としてはビューチフルドリーマー系の拡大に大いに貢献したオーハヤブサがいる。
同馬の父であるヒンドスタンの傑作・シンザン<G1格6勝>はその2つ下。
シンザンとは同年、カナダで生を受けたNearctic×Natalmaという配合の馬が、あのNorthern Dancerである。
もはや、人間の世代でさえも前時代の話であり、馬の話となると、もう単なる歴史語りにすぎない。
どういう理由でこうした背景のトレンドとは違うところから来たファミリーからG1好走馬が出たのかと言えば、父がスクリーンヒーローであったから、というより他はない。
社台グループの誇りであるジャパンC3着馬のダイナアクトレスを祖母に持つスクリーンヒーローは、血統的価値を買われ、名馬グラスワンダーの後継種牡馬として、ジャパンCなど勝つ必要もないほどに需要があったはずなのだが、秋の天皇賞でも好走したこともあって、その評価はさらに上がった。
初期からモーリス<G1を6勝>、ゴールドアクター<有馬記念>を出し、最速のリズムでモーリスがピクシーナイトをスプリンターズSに送り込むと、スケール感そのままにあっさり優勝。
ちゃんと治療もして、じっくり立て直す必要のある香港大落馬事故の被害馬を除いたとて、小倉で惜しかったジェンティルドンナの娘・ジェラルディーナの3着敗戦直後、今度は関屋記念でスクリーンヒーロー産駒のウインカーネリアンが重賞初制覇を果たした。
マイネルウィルトスやクリノガウディーなど、ウルトラマックスの拗らせ系を牡馬では多く送り込んだせいで、同じく気性難で知られるジェネラーレウーノが制したセントライト記念以来、牡馬の産駒で将来有望とされた馬が3年近く出てこなかったのだが、春には縁起のいい毎日杯勝ちのピースオブエイト・小倉記念は5着 が出てきて、ウインカーネリアンが締めた形。
時代は完全にモーリスの代に移ったが、同系としてはカフジオクタゴンから3週連続重賞Vも可能の展開であり、伏兵でこそのスクリーンヒーロー産駒の魅力を今こそ体現すべき場面で、牝馬唯一の古馬重賞勝ち馬であるこのウインマリリンが登場するというだから、控える手はない。
ハイペースというより、G1特有の勝負どころでの激しい攻防に巻き込まれがちのウインマリリンは、キャリアのうち、G1戦においては【0・1・0・6】という低調な成績にとどまるのに対し、その他G2格以下のレースについては【5・0・0・2】であり、敗れた2戦はいずれも、調整が一線級ほど難しいとされる明け中山の渋馬場の中距離戦。
そんなややこしい要素満載の厳しい条件下で、最初はデビュー2戦目で、かつ暮れのデビュー戦圧勝直後の1勝クラスに、アカイイトも混じっていたというレース。
もう一方が、何とか秋華賞の惨敗を立て直して、エリザベス女王杯でベストを尽くした後のアメリカJCCが不良馬場だったという始動戦。
敗因ははっきりしており、位置取り争いでG1でも気後れすることなく、自分の位置をとり続けられる彼女ならば、逆説的に、G1で即通用の底力型の印象よりは、巧みに相手の動きを利用し、自分のレースの持ち込める非G1戦向きのキャラが板についてしまったような近走の惨敗の連続のようにも思う。
札幌記念予想2022 - レース展開と最終予想
前走の宝塚記念に関しては、大阪杯の序盤2F通過22.6秒と比肩する同通過ラップ22.9秒であっただけでなく、3F通過でも33.9秒だから、本格的マイルG1のような激しい展開。
それを煽るような2番手進行から独走してしまうタイトルホルダーはまさに化け物であるが、4角4番手のウインマリリンは、ディープボンドに昨春の天皇賞で完敗だったように、ステイヤー型の粘り込みこそ許したが、あとの先着4頭は全て自分のすぐ後ろにつけたA級中距離馬ばかり。
連続の16着からは完全に立ち直り、好機を望む挑戦者にようやく戻りつつある。
問題は再び、強烈なハイラップで逃げ馬さえも惑わせる中距離王・パンサラッサのあしらい方となってくる。
今回は本番でもなければ、激しいラップに懲りた逃げ馬の形作りの方法に変化が出そうな気配もある。
狙いは勝利でも、凱旋門賞に出るならきれいにペースを作りたいパンサラッサは、どこに狙いを絞ろうともやりあう先行はここでは嫌うだろう。
ジャックドールもハイラップは望んでいない。
では、ひと叩きされた昨年宝塚逃げ粘り2着のユニコーンライオンが、パンサラッサの邪魔をするかと言われれば、違う馬主でも厩舎が同じなのだから、危険なハイペース作りを率先するはずもない。
優先させるべきはより速い方。言わずもがなであろう。
速くても59秒台であったとして、特殊な天候で追い風ハイペースと向かい風直線勝負というフローラSで経験したリズムは、上がりが極端に速くならない安定の前傾・バランスラップ型の札幌記念で、ウインマリリンの巧みな性質を際立たせる可能性を秘める。
オールカマーも厳しい攻防から、ひと溜めの好位抜け出しで最後は突き抜けた。
脚部にも気性面にも難儀な部分を抱えるこの5歳牝馬は、意外な伏兵としてではなく、人気の盲点に隠れた実力者として、毎年のように馬券に絡んだサングレーザーやペルシアンナイトのように、この先もまだ侮れぬ洋芝巧者になっていくのかもしれない。
上がりのかかる中距離戦は、今や高速決着頻発の中央場所ではまずありつけない。
ローカルのこの札幌こそ、彼女のレース巧者ぶりが活かされるような最良の舞台であろうと考える。
相手は絞っても仕方ないので、手広く3連複で穴馬軸の狙い方を実践。
ハイペース歓迎もマイル戦のバランスラップ攻略で変にギアが軽くなっていないか不安になるソダシは、少しG1馬らしい万能性がコーナー4つの競馬で仕掛けの難しさを生む可能性もある。
そのチグハグさが生じた際、真っ向勝負のパンサラッサと捲れる洋芝巧者のアンティシペイトは押さえるべき対抗馬に浮上する。
こうした読み切れないレースでは、単複でも妙味ありの配当が期待できるから、人気薄の複勝などは押さえておいて損はない。
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