アーリントンカップ2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
目次
アーリントンカップの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第30回 アーリントンカップ(GⅢ) ※NHKマイルCのトライアル |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2021年4月17日(土曜) |
発走時間 | 15時30分 |
開催場所 | 阪神競馬場 |
距離 | 芝1600m |
コース | 右回り |
賞金 | 3800万円 |
レコードタイム | 1:31.1 |
アーリントンカップ予想2021 - 過去10年のデータ傾向
アーリントンCを勝つために陣営は尽力しないが、次戦以降を見据えた時、余裕を持って臨んできた期待馬が勝ち切るレース
アーリントンCでは、初期にシャダイカグラ<桜花賞>やオグリキャップ<3歳時に有馬記念制覇>などを勝ち馬に登場なのだから、全くの路線外とはそもそも言えない位置づけだったものが、近20年ではっきりと、NHKマイルCやそれ以降のマイル以下のレースに向けた試金石の一戦として認識されていった経緯がある。
その代表はジャスタウェイであり、また父として話題のあの娘を送り込むことになったミッキーアイルであろう。
彼らが輝いた時代は、まだ余裕ローテと言っても、挑戦し直す期間を置くとして、2か月開いたレース間隔を活用していた最初の世代。
少なくとも当初はクラシック路線を狙っていたジャスタウェイは、幸か不幸か、距離を伸ばした方がいいに決まっているゴールドシップが同期にいる同じ須貝厩舎の馬だったので、きさらぎ賞を使った後にここに挑んだという経緯がある。
ただし、以降登場の主な勝ち馬に2月のレースを使ったような馬はおらず、近年では大混戦だった2019年の勝ち馬であるイベリスが、フィリーズレビューで桜花賞出走断念の4着からの転戦で、年明け2戦目のレースを鮮やかに逃げ切ったというのが記憶に新しい。
後は1月以前となるのだから、当然、年明け2戦目がアーリントンCというのが有利で、朝日杯から直行だと、厳寒期を調整期間に当てねばならないので嫌われたものが、皐月賞の前日となれば、暮れから直行でもバンバン、ギニーウイナー誕生の時代にアーリントンCなど朝日杯上位組には楽勝という展開は、至極当然の話。
今年はあまり関係ないが、強気ではないホウオウアマゾンの参戦<朝日杯は9着>に関しても、自然な形で買い目に加えるのが賢明だろう。
阪神を使っていた方がいい理由
一転、粗めのデータを紹介だが、簡単に言うと、G1への参戦意欲がある馬の再スタートに向いたレースであり、その点で、少し前の2月開催時代のアーリントンCよりは、かなり前哨戦やトライアルとしての値打ちが上がったとも言える。
阪神ではトライアルが沢山行われるほか、暮れの段階では、2歳王者の決定戦が行われる舞台で、格上の馬を探り出すには適当な舞台であると単純な理由も見つかる。
同時に、11月にも阪神開催があったので、デイリー杯やファンタジーSがそこで行われた。
・デイリー杯2歳S組
ホウオウアマゾン・2着馬/ 勝ち馬はレッドベルオーブで皐月賞に参戦
今年はキレイに牝馬は登録さえなかったが、そういう馬たちが活躍する阪神組という扱いではない以上、むしろ、普通の作戦で阪神組を買うべきではないとも言い換えられる。
2着以降の馬は、1400で楽勝のギルデッドミラーと1800の未勝利戦を楽勝してきた母エリモピクシー<産駒がこの距離で大活躍>のレッドヴェイロンくらい。
マイルを勝っているような馬は、長距離輸送の耐性をつけるための中山・ニュージーランドT参戦の形をとるか、もうファルコンSで賞金を加算しているケースが多い。
それ以外の才能となれば、もう限られるから、使っていた条件や極端な話、着順も酷い結果でなければ関係ないのだろう。
代わり使えそうなのが、暮れからずっと使われた冬開催の中京参戦組。
前走中京とした時、
・シンザン記念<1600M>
ピクシーナイト・勝ち馬 /2、3着馬が次走でこの路線の主要重賞を快勝
・若駒S<2000M>
アドマイヤザーゲ・2番人気推されるも着外 /重馬場でレースレベルも怪しいが、ホープフルSに2戦2勝で参戦
あとは、条件戦で面白そうな馬で、
・アルメリア賞<阪神1800M>
ジャスティンカフェ・2着馬 /勝ち馬のオヌールは、阪神牝馬S快勝のデゼルの全妹で世代の期待馬でもある・新馬戦は中京1600Mで1着
まだ海のものとも山のものともつかない3歳裏路線組だから、坂のあるコースでの実績は重要だ。
確勝級とされた1番人気の本当の信頼度
既に挙げているホウオウアマゾンかピクシーナイトが、人気の中心になりそう。
ホウオウアマゾンも新馬戦では川田騎手が乗っているし、矢作調教師も気落ちしているだろうが、川田のマムシパワーを大いに活用したい。
今、このコンビは地方の交流競走で熱い。
福永騎手とすれば、矢作厩舎には世話になっているし、コントレイルの今後まで考えると、胃のキリキリするような2か月半が始まったことになるが、こちらにも昔から世話になってきた音無厩舎のピクシーナイトへ、確かなスキルの体得に適任という狙いがはっきりとした鞍上の固定の3戦からも、ファンの食指がよく伸びそうなコメントがこれからどんどん出てくるように思う。
期待すべき馬に乗るダービージョッキーの騎乗馬に、本当の力があると仮定した時、1番人気の信頼度は格段にアップするわけだが、比較の難しい混戦の年も現にあって、そこでは騎手人気は裏目に出るのも当然。
要するに、阪神外回りの重賞であるからこそ、混戦の時に活躍するのは伏兵であり、そうでなければ人気でも勝ち切れるはっきりとした特徴が数字に表れているという話なのだ。
色々と思案してみても、期待の上乗せが鞍上にあるケースは多いものの、誰が乗っても人気になりそうな馬しか勝っていないという見方もできる。
1番人気の回収率は、100%超えとするより、確率論的に2倍前後の支持になった時に、しっかりと頭で狙うべきとなるとしたら、信頼の根拠はほぼほぼ鞍上の腕によって…、となるわけだ。
昨年はG1こそ沢山は勝っていないものの、前週まで土曜重賞連勝中だった石橋騎手。
まあ、前年ダービーの超大穴3着の騎手とも言い換えられるか。
期間2勝の浜中騎手は、ミッキーアイルではこの後もマイルCを勝っているわけだし、当然ここでも人気の中心。
対してイベリスの時は、かなりの伏兵での制覇だったし、ヴェロックスに乗れなくなったのに、縁あってロジャーバローズでダービーを制するなど夢にも思っていなかった状況での勝利。
ここまでくると地震雲のような、完全後付けの話である。
俺は強いと思っている馬に、変なアシストを加えない今の福永祐一には、このピクシーナイトのような巨漢のパワー型が合っている
最初の重賞勝利は、あのキングヘイローと圧勝した東京スポーツ杯3歳Sだった。
騎手2年目の秋。
ただ、彼と駆け抜けた翌年のクラシックで目覚めたのは、もっとキャリアも多く、とっくの昔にG1を勝っていたのに、未だに自分より上にいる武豊と横山典弘による、新時代のクラシックを在り方を示す大キャンペーンに成功の名手たちであった。
掛かるキングヘイローに、距離を求めたのは陣営の責任でもあるが、乗りこなしやすいわけではないセイウンスカイ<横山>、スペシャルウィーク<武>を完璧にエスコートした上に、想像を超えたパフォーマンスで皆を魅了した時、小さなスケール感でしかないただの坊主であると、しっかりと内省せざるを得なくなったキングヘイロー主戦の権利はく奪の憂き目に遭っていた。
キングヘイローを母父に持ち、モーリスの産駒として生まれたピクシーナイトだが、前述の3頭の名を挙げた時、当然、グラスワンダーもエルコンドルパサーも登場するのが自然な流れ。
どの馬にも敵わないと知った時、5歳春の高松宮記念で戴冠が印象深いキングヘイローに差し切れたのが、福永騎手のディヴァインライトであったというのは、あまりにも切なかったが、これも同世代の牡馬だった。
時は人を育て、こと、この世界ではその血統の進化度合いが年ごとに判然としてくるわけだが、血を残すことに苦労のいったハイペリオン系のセイウンスカイ以外、どの馬も名馬を送り出した超最強世代の戦士たちは、グラスワンダーの孫×福永に競馬を知らしめたキングヘイローという構成のピクシーナイトを誕生させるに至った。
彼らが3歳シーズンに激闘を繰り広げてからちょうど20年後の春、また一頭の素晴らしい体格の持ち主が登場したのである。
ピクシーナイトはずっと福永騎手が乗っているが、これまで3戦。
その競馬の内容は、全く違う型であり、想定外の競馬の連続である。
新馬戦こそ、字面だけ見れば人気に応えた差し切り勝ちだったが、想像以上にスタートで逆噴射の2戦目である前々走の秋明菊賞では、3完歩経て追撃姿勢に入った瞬間から、おかしな具合で前を追いかけていた。
この辺り、モーリスのモンスター感だとかキングヘイローのかん性がそのまま出ているようだった。
が、もっと驚いたのが、その時の反省を経て挑んだ格上挑戦のシンザン記念。
掛かった後は、インから追撃を試みるも、内からうまく前を捌けず、無理をしなかった鞍上の判断もあったが、明らかに脚を余した内容で3着という結果を踏まえた時、距離も1F、実際はいつもの京都ではなく中京なので、2F延長分のストレスが掛かるコース設定ながら、スタートをしっかり決めたので、今度は逃げてしまった。
明らかに、福永騎手は陣営の尽力に対しても、無駄なアプローチをせずに焦りのないスタンスで、自然体の逃げを決めた。
馬場は荒れているのに、コースロスなく立ち回らないと、少し外に振られやすい中京コースだから、距離ロスが大きくて最後は坂の影響で末脚も鈍りやすいという特徴が出ているかのように、内の方が結局伸びていた<雨が降らなかった影響は大いにある>特殊なと皆が語った馬場質を考慮した騎乗ながら、
34.7−46.3−58.1→1:33.3
という結果は、1月に行われる3歳重賞では堂々のレコードタイムとなる快記録だったから、誰も文句は言えない。
そもそも、最後の脚などを見ても、新馬戦で形としては理想に近い差し切りのリズムの方が合っている。
ただパワーに優れ、またぞろ掛かって自滅などということのないように、ストレスを違う形の競馬で負担まではかけさせない程度の先行策だったから、確実に元に戻る可能性まで同時に示した一戦。
本来の差しの型をピクシーナイトが理解して受け入れた時、父モーリスのような進撃も夢ではない。
アーリントンカップ予想2021 - ピクシーナイトの血統/成績/タイム
一族にはダノンカモンやワイルドソルジャーなど、ダートのパワー型がいるくらいで、パワフルさでロベルト系のそれを遺憾なく発揮するモーリスとの相性が悪いということはない。
一方で、ビウイッチアスやウキヨノカゼなど、早期にある程度完成の3歳重賞で活躍した牝馬もいる。
父モーリスは、新馬戦が京都内回りの1400M戦で、何と1:20.6というあり得ない時計を叩き出した天才。
祖父グラスワンダーが、朝日杯などで3走でレコード更新か自身タイの記録を残して無敗を通した2歳シーズンだったことを思えば、古馬になって重量感を増した時以上の馬格があるピクシーナイトとて、その結果に意外性など全くないとなる。
グラスワンダーとは同期のキングヘイローは、現役時も全く相手にしてもらえなかっただけでなく、気性面にムラがある才能は数頭送り出し、カワカミプリンセス<オークス、秋華賞>やローレルゲレイロ<高松宮記念、スプリンターズS>など、個性あふれる素晴らしいG1馬も登場したわけだが、スクリーンヒーロー−モーリスの黄金ラインを築いたこの天才の血筋を超えることは敵わないだろう。
モーリスのモンスター化は、古馬になり制御可能になったものの、現実的には5歳時に敗れた安田記念でもそうだったように、常に危険と隣り合わせの面はあった。
母父キングヘイローでは、先月の阪神大賞典でびっくりするほど強かったディープボンドがいて、ローレルゲレイロと極めて近い関係性である在来のセレタ系であり、このBMS<ブルードメアサイアー>括りでの最多賞金獲得馬であるキングズガードが、シアトルスルー直系のシニスターミニスター産駒でオークス馬・チトセホープを出したエベレストを中興の祖に持つ名血アストニシメントのラインという組み合わせ。
モーリスもデヴォーニアから発展のメジロの名牝系で、この両者を合体させる効果を生み出したリファールとノーザンテーストのクロスは、国内のクラシックに有効な底力をもたらすことは、前者ではジェンティルドンナ、後者はオルフェーヴルにより実証されている。
土着の血というほど、深く根付いたわけではないピクシーナイトの母系だが、春の3歳重賞で活躍する要素に溢れた配合と言えるだろう。
アーリントンカップ予想2021 - レース展開と最終予想
パワーのある馬だけに、枠順も頭数も、メイケイエールほどではないにせよ影響があると予測されるわけだが、もう多少の立ち遅れで少しかかるくらいなら、無理にコース取りを制限されるような位置につけない限り、阪神への本質的な適性だとか、ある程度時計が求められる条件の荒れ馬場についても、かなりの部分でアドヴァンテージがあるように思うピクシーナイト。
対抗しうるのは、秋に2歳王者候補にあったレッドベルオーブと接戦のホウオウアマゾンが筆頭として挙がるものの、体が増え過ぎたことがここ2戦の敗因なのか、重賞の壁であるのかはっきりしないので、3番手タイ程度の評価にする。
アルメリア賞で図らずも、オークス候補のオヌールよりキレ味で上回った数字上のインパクトがどう影響するか不明も、このエピファネイア産駒・ジャスティンカフェとて、お馴染みのサンデークロスがあるから、デアリングタクト的な才能を秘めていてもおかしくない。
出てくれば当然買わないといけないだろう。
対照的に、ドゥラメンテ産駒としては今のところは珍しいタイプの父似の決め手を、秋の高速阪神の2000M<黄菊賞>で繰り出して新馬から連勝するも、以降は揮わぬアドマイヤザーゲ。
前走の若駒Sの日は、恐ろしく馬場が渋っていたから、一族の誇り、不良ダービー独走ウインの半兄・ロジユニヴァースのようなキャラではないようだ。
ミスプロクロスがあり、ヌレイエフもそれに追随する配合なのだから、重馬場で走らないなら、今の阪神のマイルで鋭く反応して不思議はない。
鋭さの血は、ドゥラメンテの母・アドマイヤグルーヴの構成であるサンデー×トニービンで、ことさら強調される何かを求めているのだと仮定した時、この配合のスピードレースにおけるパフォーマンスには、どうしても関心が行ってしまう。
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