エプソムカップ2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
エプソムカップの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第38回 エプソムカップ |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2021年6月13日(日曜) |
発走時間 | 15時45分 |
開催場所 | 東京競馬場 |
距離 | 芝1800m |
コース | 左回り |
賞金 | 4100万円 |
レコードタイム | 1:44.2 |
エプソムカップ予想2021 - 過去10年のデータ傾向
消えた時のダメージが大きいメイS組の期待馬より、地味な評価になりがちな都大路S組がローテ上も狙い目
思われているより、メイS組が消えていないと思いながらも、消えた6頭の中に、昨年の勝ち馬であるダイワキャグニーが大凡走の2018年<1番人気・14着>が念頭に置かれた推理をしてしまいがちになった筆者からすると、その前の週に例年は京都の1800Mで行われている都大路Sの方が、よほどの調子落ちがない限りは凡走もないことを示した、近年の好相性ぶりをここでは推してみたい、となったわけだ。
都大路Sからだと、中3週ローテが成立し、今はほとんどいないが安田記念でも悪くないローテであり、かなりの人気落ちとなったまだ秋華賞勝ち馬でしかなかったスイープトウショウの驚きの2着があったくらいで、当然、遥かに格では下になるエプソムCであるなら、何とでもなってしまうという傾向。
連対馬しか絡まないから、とても取捨は単純。
出ていたら勝てていたか何とも言えないガロアクリークを押さえるよりは、順当にパッとしない中でも結果だけは普通くらいに残せる状態に戻ったマイラプソディに期待すべきか。
中京2000ではあまりにも趣が異なるが、勝っているならともかく、負けたのだからあまり細かいところまで気にしない方がいい。
粗が大きすぎる新潟大賞典組よりも、もっと怖いのが前走G1組
ガラガラポンの新潟大賞典組でここ2度絡んだ馬となると、そこでは掲示板外しの展開不適だった2頭が人気落ちで快走の流れになっていて、少し前までの同一路線上のレース、という印象からはちょっとずつ変化している。
だからといって、毎日王冠の前哨戦的な意味合いが、今のカラーでもあるエプソムCの存在価値からして、その点の死角をつくような組み立ては重要ではない。
再挑戦の意味で、ここを使ってきた古牡馬のリスタートが順調であったか否かの方が重要。
そこで予測の十分可能な大阪杯参戦組の好走はあるのかという話なのだが、これが想像以上にへぼキャラからばかりでアテにならない。
唯一好走は、香港で力を出せずに終わったマイネルラクリマくらいなもので、人気になるわけでもなく完敗が一般化。
第一、参戦馬そのものが少ない。
昔はG1・大阪杯がなかったから、宝塚記念の開催時期から、それならまずは秋の天皇賞を目指そうではないかという陣営がほとんとであって、翌年の宝塚の候補探しに適当な重賞だったが、毎日王冠に繋がる時代になって、それよりは東京への適性の方が遥かに重要となってきた。
だから、小回りで下手に適性を示したメンバーは勝ち切れない。
距離延長だとか、ワンターン専門の馬だとか、近走で中山や阪神の1800以下の準オープンを勝ってきた馬が好走するようなレース。
高馬なので、妙な人気になりやすいアドマイヤビルゴがここを適鞍とされた時、京都の新馬戦<1800M>しかワンターンの経験がないことが、ちょっと気になったりする。
近年ほど、東京でキャリア前半から好走実績のある馬が有利となっている。
日本で開催されるワンターンのG1は限られ、秋の方が多いし、実質的にヴィクトリアマイルの人気勢しか対象がいないような状況。
大阪杯が繋がらななければ、過剰人気もあるこの組は狙いづらいとなるが、今年人気は集中しない。
最後は、各々の趣味趣向の問題であろう。
ノットフォーセイルは、南米自慢の快速を活かしたカロの直系であり、そこがサンデーに合うというのが真相
サトノフラッグを推すとした時、最大の壁は道悪か否かなのだが、彼はあの弥生賞・ディープインパクト記念の道悪をこなしたという実績がある。
揉まれるかどうかが重要なのであり、彼が唯一、キャリアが全て芝2000M以上ということで、ぼやけてしまったその本質の適性が顕在化するということでは、母父ストームキャットが東京のワンターンの競馬で生き生きと走っている姿を見せてきたディープの傾向から捉えた場合、この母父ノットフォーセイルの数少ないデータをつぶさに分析するのは可能として、その実証に適したフィルターをかけてみた。
すると、ズバリ的中。
というか、同配合のライフフォーセイル産駒・ダノンファンタジーの栄枯盛衰を再度証明するためのデータ解析であり、すでに実証されたものを後から理屈をつけて、どうとでも活用可能な形に作り変えただけの代物。
真相は単純明快。長い距離に向く系統ではないのだ。
サトノレイナスはともかく、成長すればよりずんぐりむっくりになりそうな気配のするサトノフラッグだから、今後も無理矢理、2000M超の競馬に合わせて馬を作っていくことはない。
そもそも、コントレイル潰しが第一目標だったのだから、菊花賞の競馬からも、それに囚われない形こそが理想形と証明されたあの3着から、距離が合ったわけでもないことはダービー大凡走で皆知るところで、相手に合わせないことが重要なのである。
それが可能になるのは、独走の阪神Cを実現したダノンファンタジーがそうであったように、距離限界の縛りが解かれる2000未満、東京ならばそれ以下の距離が合うとなる。
新馬を勝ってしまうと、攻めのレース選択やその走らせ方への縛りが生まれるから、自由に使うことができないことも多い。
国枝采配がサトノレイナスで揮わなかった理由は、アパパネやアーモンドアイではできたそれが選択不能のデビュー2連勝の功罪とも感じる。
デビュー戦はコケたが、以降3連勝は最高だったものの、距離延長では魅力に乏しかったサトノフラッグが求めるのは、自由なレース運び。
揉まれることそのものがダメなのではなく、スピードにじっくり乗せられる条件を求めたいこの馬にとって、ムラのある走りがバラけやすい道悪競馬でも不安定なのだとすれば、もう必然性のある血の適性に頼るよりほかはない。
結果が後からついてくればいうことなしだが、あのサリオスもハマっているジレンマ「古馬の壁と自身の成長」に抗う唯一の手段が、適条件での快走、快勝に限られるのは言うまでもないことだろう。
サリオス以上に、狙いのあるローテとなったサトノフラッグ、G2級までは難しい発展性のその他ライバルに対し、その他大勢と同斤の56で失態を演じては、先はない。
エプソムカップ予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
誰がいたからだの、自分がうまくいかなかっただの、もう言える立場にない4歳のエース級に課される至上命題。
重賞未勝利馬ながら、この馬の妹ではなく彼女の兄になってしまいつつあるサトノレイナスとは同配合であるサトノフラッグは、おうちが同じ国枝栄厩舎なので、常に比較の対象となっている。
兄は気弱で、妹はいくらか気持ちが強い…、そのままのパフォーマンスがクラシックでの実績とそっくりリンクしてしまっているので、もはや、何も失うものはないサトノフラッグからすれば、ある意味気楽。
自分の進むべき道を探していくまでのことだ。
パラダセール<アルゼンチン牝馬二冠>の産駒は、高馬となったこの里見オーナーの所有馬になった2頭を除けば、いずれも何かしらのクラブ所有馬になった。
これまで産駒は6頭誕生し、仔出しがいいだけでなく、ノーザンファームがセールに出しても恥ずかしくないと思えた2頭がしっかりと活躍しているのだとすれば、こんなに分かりやすい話はない。
何故走ったのかを分析していけば、値段に見合ったパフォーマンスはどの血の影響かとなるわけで、誰もが正解する父ディープインパクトにそれを求めるとなるのは当然として、母系の何がそれを可能にしたのかと読み解くと、それは牝系の薄さの中に込められた個性となってくる。
実は、興味深い配合でもある。
この兄妹の6代母であるバンブカ<Bambuca>は、4代母のラバンブカの配合時で再び父系に登場し、その2×2を形成。
早い話が、ラバンブカの父母の関係性は、父が弟で母が姉といった具合。
無論、各々の父は異なるとしても、半分は同じ血であり、また各直系同士に入ったファラリス系が重なり、フェアウェイとファロスの全兄弟による4×4も併発。
この血をどんなに薄めたところで、サトノフラッグから見て4代前にこの強烈な配合が施された結果は、まだまだ尾を引いていると言えよう。
どんな馬場でも展開でも、彼女の末裔である日本で走る2頭はクラシックウイナーにはなっていないのだから。
問題はそれと同時に継いできたようなところがある、異色の組み合わせという狙い。
激しいクロスを経て、3代母・La Baracaではファラリス系でもサイクルの最も早いモスボロー直系種牡馬・マリアッチで流れを汲んだものの、以降は、テディ系とカロ系<ファラリスから8代目のノットフォーセイル>なので、極端な配合からは縁遠い南米的良血の構成を作り上げてきた。
ファラリス−ネアルコ系の一応同系配合になる父ディープインパクトも、その他はあまり主流の血を取り込んではいないし、この辺りが狙い目のドイツの名血らしい魅力がよく出ていて、血の交わりをできるだけ排した配合を積み重ねたことの共通項が、父母の良さを引き出し合っていると仮定した時、安定を求めたその目的に最も適した組み合わせなのだとすれば、東京1800はまず崩れない条件。
ディープインパクト産駒にとって、1800重賞より得意な条件はない。
負けていいレースではないのだから、泣きべそかいていたサリオスを反面教師に、ちょっとした不利くらいなら、そんなもの構わずに飛んで来いという話である。
今年の道悪の2戦を見て確信した。
この馬にはやっぱり、戸崎が合う。彼が乗ると、スムーズにレースを運ぶことができるが、サトノフラッグ自身が大いに雨男の性質を誇るから、これはもう仕方ない。
ざっと、サトノフラッグに関するプロフィールを着度表で、かつ場合分けして記していく。
〔サトノフラッグ/ここまでの全戦績〕
【3・1・1・5】 *全て芝のレースに出走
<馬場別の戦績>
・良馬場では
【2・1・1・1】
・少しでも馬場が渋っている状態だと
【1・0・0・4】
<騎手別の戦績>
・戸崎圭太
【0・1・1・2】
*これが良馬場であると、
【0・1・1・0】
・O.マーフィー
【2・0・0・0】 *どちらも条件戦
・武豊
【1・0・0・1】 *うち1勝は重馬場でのG2勝利
・C.ルメール
【0・0・0・2】 *いずれも道悪の競馬
エプソムカップ予想2021 - レース展開と最終予想
主戦として挑む戸崎騎手というのは無理にインに突っ込むようなタイプではないから、狙ってインをつくシーンが200勝超え達成後のルメールにはよく見られる傾向がある一方<安田記念の過怠金発生の斜行は、場面が場面だけに多少はかばってあげたい>、少頭数で狙い撃ちだからイン強襲の共同通信杯であのダノンキングリーを駆った時の戸崎、というイメージが定着することはない。
まさに、相手に合わせながら最善策をとった金鯱賞<ルメール騎手>では、スロー見え見え、デアリングタクトが相手では選択肢が限られ、道悪ちょっと…、という理解もあっての好位付けだった。
結果、流れには乗ったが、まだ完調ではなかったのだろう、ゴール前では完全に脚が上がっていた。
同じく脚が上がったという言っても、もっと悪い馬場のアメリカジョッキークラブC<戸崎騎手>で、コントレイル<一応、同父で同窓生>だって得意な中距離戦でも序盤から進もうとしないそれを見せ、かつ、菊花賞の追い込みが巧くハマったことも考えて、馬に任せた進出を試みた。
これがデビュー戦不発のあの東京を除くと、連続3回騎乗のこともあって、馬場状態は無視しても、馬の型に拘った格好。
勝負所ではしっかり前を呑み込もうとしたが、あの弥生賞<ディープインパクト記念を武豊騎乗で勝利>のように捲れるわけがない。
一応良馬場の<正味、稍重的馬場質>セントライト記念でも、戸崎騎手はゆったり進出に引き戻す格好で、ハビットに逃げ切りを許している。
不良馬場で休み明け。コントレイルもおかしくなった菊花賞後の一戦。
アリストテレスもその後変な感じになった。
菊花賞を引きずっているなら、かなりの変化が必要。
何となく、オーナーサイドにそれとなく、この馬の進むべき道はこの辺りだと、国枝流のテクニックでうまいこと1Fごとの短縮を今期は図り、ついに初出走の2000M未満の競馬へと漕ぎ着けた。
堀調教師が言い訳できない条件として、安田記念は絶対に好結果が求められるとしたサリオス評に似て、本音では、国枝調教師もこんなところでぐずぐずしていてはいけない馬と、サトノフラッグを評価しているはずだ。
そうこうしているうちに、もっとキャリアのある古馬に丸裸にされてきた4歳勢には、もっと悲惨な経験をしたアルジャンナ<2戦目がすでに伝説になった東京スポーツ杯>もいれば、アドマイヤビルゴ以下想像を超えてこない不発弾級の無念を抱える面々が、今年も出そろった感がある。
何も、4歳馬だけのレースではないから、まさかの雹でプリンシパルSを勝つも、ダービーと中1週になって出走断念のザダル以下、もう重賞級のはずの京都金杯1番人気馬・シュリもいて、イマイチ君たちが犇めく一戦。
昨年は酷い馬場で、異様な前と内の馬が残る馬場だった。
差し馬も好走馬ほど以降で苦しみ、1、3着馬は今年は安田記念に出走している。
好位付けも大凡走のサラキアがあの変わり身であり、1番人気だったサトノアーサーも次走が例の関屋記念。
ほとんどが5、6歳の活躍馬という流れであるようで、18番人気3着はフロックとされたトーラスジェミニは、JCにも参戦した上に、先週は安田記念で堂々の掲示板5着入線。
いずれもが、4歳で人気になったか、その年に好走しているかであるエプソムC出世の法則に乗った面々。
負ければお終いではないが、烏合の衆と揶揄されないためにも、いち抜けは重要。
勝つとその後が…、サラキアに勝ったレイエンダの末路を思い起こせば、そのまま、クラレントはジャスタウェイを負かしているという現実もぶち当たるわけで、どの道、4歳馬には死活問題。
ローカルで巻き返す意味などほとんどない。
その道で納得なのか、という次元の話にさせないことが重要。
サトノフラッグを推しておきながら、浮気心を誘うディープの魔力には気を払いつつ、昨年ほどは悪化しないはずの馬場であるとした時、ディープ産駒は上位5番人気以内、目算では単勝10倍切りの馬なら、まず崩れないという重馬場までは通用の常識に、素直に従っておくとする。
ルージュバック<2016年1番人気で優勝>で、これが運命を変えてくれるはずの牝馬ではなかったことをすっかり切り替えた戸崎騎手騎乗での、直線一気圧勝だった。
牡牝の斤量差で、ルージュバックが54での結果だから、同質の56で言い訳はできない。
アルジャンナで何かを変えて見せようと試みるルメール騎手に、こう乗れば簡単に勝てるのだ、と戸崎騎手らしくないふてぶてしさを見せてもらいたい。
似た感じの相手では良くないから、評判倒れの危機に瀕する小型馬・アドマイヤビルゴを相手に取る。
だって、デビュー戦は京都の1800だったじゃないか。
それも年明け。
今のトレンドでそこからダービーは、キタサンブラックでも大失速なのだから、簡単ではない。
狙いは狂いかけているが、ワールドプレミアを再度軌道に乗せた友道調教師である。
違うお手馬を選んだ武豊騎手<友道厩舎のマイラプソディで参戦>に代わって騎乗のデムーロ騎手で挑むシュリは▲。
ノースヒルズが好む「ストームキャット系とミスプロ系が同居する」配合の繁殖牝馬に、日本のトップサイアーを合わせたというハーツクライ産駒。
わざと5歳シーズンまで我慢していたようなローテであり、これもアドマイヤビルゴ同様、年明けデビューのダービー不出走馬である。
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