函館記念2022の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
函館記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第58回函館記念 |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2022年7月17日(日) |
発走時間 | 15:45 |
開催場所 | 函館競馬場 |
距離 | 芝2000m |
コース | 右回り |
賞金 | 4,300万円 |
レコードタイム | 1:57.8 |
函館記念予想2022 - 過去10年のデータ傾向
兎にも角にも、巴賞組がいつの年もくさいのがこのレース
今年は人気で好走の危険なパターンにハマりそうな候補はおらず、完全自由行動をファンはとれることになる。
最先着は長期休養前の小倉記念で2着があったというサトノクロニクルであり、これに続いたのが、善戦マンのウインイクシード、丸一年ぶりも函館実績に人気になったモンブランテソーロ。
近年というか、ここ最近に妙な形で復活を遂げる長期休養組という存在が、先週の小倉日曜最終レース勝ち・テイエムトッキュウがまさしくモンブランテソーロのそれとそっくりな復活劇で、目ざといファンならこれをまず押さえる。
ただ、鳴尾記念のヴェルトライゼンデのようなこともまたあるから、6歳シーズンをずっとリハビリのレースとし、その最後にブリンカーを実戦で着用してから、2度目の好走となったサトノクロニクルはやはり馬鹿にできない。
他にも、重賞好走馬ではダイヤモンドSで先述の面々と似たような一変を見せたランフォザローゼス、洋芝初戦でいずれも好走した実績を持つベテランのジェネラーレウーノ、アイスバブルら煩さ方もいらっしゃることから、消せる馬は案外少ない。
巴賞は極端な展開でもなかったから、好走馬はしっかりと押さえ、函館記念実績があればノーカウント可能というエリモハリアールール<巴賞惨敗から函館記念三連覇を決めたことがある>を採用し、アイスバブルは拾っておく。
56と半分積まれた56.5との間にある壁
昨年は結果的に、明らかにハンデ56が軽かったというような圧勝で、トーセンスーリヤが重賞2勝目を挙げた一戦であった。
56未満の馬が、上位独占というような年はそのバランスにも関わることだが、ここ10年でわずか2回だけで、いずれも軒並みベテランだとか忘れられかけていた昔の実績馬が上位に入った。
昨年は中間的なイメージの函館記念としてはライトな決着であり、明らかに57のせいで人気ガタ落ちだった2年連続3着のバイオスパークがダメを押したようで、3連単は20万を超えたくらいに推さまった。
例の荒れた2年だと、15万円台と一昨年こそ穴馬が勝ち切ったので300万円台中盤と大きくはねたものの、概ね10万円台が一般的。
ただし、55未満の馬がワンツーしたことが、その56未満の3頭で決まった年の共通点で、即ち、近走実績で足される斤量が見当たらない馬が重賞で毎度毎度来るわけがないという理屈が成り立つ。
必ず、56以上は絡むからこの56.5まで含めたハンディキャップは重要なカギを握る出走馬となるわけだか、この半分余計な奴が足されたというだけで、勝率は10年に一度、2着以内も大して変わらず4例で、それぞれの相手はほぼ確実に55以下というトレンドは無視できない。
つまり、函館競馬場という条件も影響してのことで、他場の実績はあまり重要ではないということになる。
ましてや、完全に叩き台のレースになりやすい巴賞の存在もある。
そこで負けて中1週で、更に斤量上増しはあり得ない。
巴賞組は決まって、10着以内で掲示板外しがよく来るという傾向だから、巴賞組で56以上はいない。
この重要な一点で、単純に絞り込めるのだから、タフな中長距離型を除き、重いハンデの馬を買いたくはないとなる。
ジェネラーレウーノとアイスバブルの一気5kg減のインパクトに対し、サトノクロニクルの56までという減り方は致し方なしでも、頭を狙うというローテの組ではないから、人気の妙味を重視したいところだ。
人気馬との付き合い方
唯一人気に応えたのが、巴賞で58を背負って、2kg減が買いの要素とされたマイスタイル。
結局、斤量の軽さで売れたかそれを無視して買われてそれぞれ消えたという9例が物語るように、適当な評価が好走要因になるというのが特性。
だから、結果的に人気となることは決して悪くないが、マイスタイルのように洋芝実績に加え、正当な評価がなされた、できれば3番人気以下の馬から買いたい。
ここ7年で毎年のように10番人気以下の馬が絡むから大波乱ばかりの印象が先行するものの、基本的に、その3~8番人気くらいが主軸ということで、この中に入った重い馬と軽い馬のミックスが狙いの中心。
大穴なら、昨年のアイスバブルのように目黒記念で不発の年に絡んできた中長距離型が合っていて、アラタやサンレイポケットらは平坦適性ともう少し長い距離への実績があることで人気にもなるだろうが、積まれない条件がまだ多いアラタが57→56と正当すぎる判定で、妙味に乏しい。
登録してきた巴賞組や定量3勝クラス戦の勝ち馬・タイセイモンストルも同じような変遷を辿り、ここで人気に差が出るのだろうから、毎年のパターンである穴人気→穴人気の流れで、斤量変化だけで売れすぎない馬を押さえるのがよい。
大きく斤量変化になる前走条件戦の組に洋芝実績があると、筆者もハマった2016年のバイガエシ・5着のようなことも起きるが、北海道でレースをしたことのないタイセイモンストルには妙味あり。
キズナに帯同してフランスに行ったことのあるステラウインド以外、前走条件戦組は意外にも好走例がないが、前走は連闘での3勝クラス勝ちが矢作厩舎ならではの流儀<モズアスコットが安田記念を勝った時も連闘>なのだとすれば、調子はいいから、出てくれば買うしかない。
ハンデ戦連敗中だが、今度の重賞は初挑戦と言っても、オープン自体が最初の体験となる。
『気づけば8歳馬というリスグラシュー、レイデオロの同期が、今、急に目覚めようとしている』
函館記念予想2022 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
サトノクロニクルの血統
母トゥーピーはGB産であり、フランスのクラシック競走で好走歴のあるIntikhab産駒。
この父の代表馬と言えば、なぜか英愛オークス快勝後にツボにはまるようにして、エリザベス女王杯で連覇して見せたかのスノーフェアリーだ。
タフさが売りの牝馬で、いかにも大一番は勝ち切れないが、とりあえず主要レースには全部顔を出すという馬であり、3歳時に女王杯勝ちを決めた直後、香港Cを制し、翌年の始動戦が7月にもかかわらず、年明け6戦目がエリザベス女王杯というような馬だった。
G1は6勝だったが、とりわけアイルランドの2勝と同じかそれ以上のインパクトを日本で残した。
10年ほど前の活躍馬であるスノーフェアリーの実績もあり、2014年生まれのサトノクロニクルは、トゥーピーの内国産最初の産駒として、ディープインパクトを配され誕生のサトノラーゼン<ダービー2着、京都新聞杯勝ち>の後だったからなのか、ハーツクライの産駒として誕生。
奇しくも、サトノラーゼンが生まれた年はディープ産駒のディープブリランテが、サトノクロニクルの誕生年がハーツクライ最初のダービー馬・ワンアンドオンリーと、現調教師蛯名正義元騎手には忘れられぬ惜敗ダービーの年度と重なり、実に不思議なリンクをする。
ダービーには出られなかったサトノクロニクルは、夏のラジオNIKKEI賞で初の着外を喫し、デビューから6連続1番人気もその一戦で途切れたが、決して、その出自にローカル戦への不適要素が満載などという根拠はない。
何しろ、社台グループが輸入した繁殖牝馬の末裔から、古くはレッツゴーターキン<天皇賞(秋)>、少し前だと同じレースを似たように夏のローカルから駆け上がって制したヘヴンリーロマンスも出ている。
レッツゴーターキンは4歳時に小倉重賞を2勝後、翌年夏の小倉で酷斤を耐え連続連対の後、福島経由で古馬G1初挑戦の天皇賞における異様な展開<トウカイテイオーが魔のハイペースにハマって直線失速>を味方につけるような直線勝負で制し、異常なスローペースの天覧競馬を制したヘヴンリーロマンスも、4歳時当時は暮れ開催だった阪神牝馬Sでの初重賞制覇後、夏に札幌記念を制した勢いで盾獲りに成功。
母こそ欧州圏の血統を体現したようなところがあるが、日本に適性を感じるのは、大枠で捉えたファミリーが出発点を北米圏に持つ平坦向きの性質だからこそ、前走の突然の復活3着があったのであろう。
ハーツクライは母も新潟・旧右回りコースに縁のあったアイリッシュダンスと、その父があまりアップダウンの大きくないイタリアに縁のあった凱旋門賞馬のトニービンという背景を反映するかのように、リスグラシューがオーストラリアでジャスタウェイがドバイでそれぞれ、見事な完勝を決めている。
底力の血を活用できるのは、クラシックで接戦になった時だけであり、あとは本質で攻めることしかできない。
クラシックに縁のなかったサトノクロニクルには、ローカル重賞での活躍こそが、最終盤のキャリアでは大きな見せ場となる。
まさにオーラスが近づいているからこそ、狙いたい一戦なのである。
函館記念予想2022 - レース展開と最終予想
すっかり過去の馬と思われていた、このベテランとなったハーツクライ産駒が怪気炎を上げている。
サトノクロニクルと言えば、今年ついに意義あるリーディングジョッキー獲得をほぼ手中に収めつつある川田将雅騎手が<ルメール騎手不在の期間に、30勝ほどの差がつくはず→実は、好走するアヴェレージという面で全て今年は川田上位の構図が出ている>、上手に走らせるために四苦八苦していた3歳時に活躍していた頃のイメージが先に立つという馬。
一応、4歳時も阪神大賞典や小倉記念で強い馬出現による目立たない2着の記録があるが、以降すぐに長期休養に入ってから、前走の巴賞が2度目となる3着という平凡なオープン馬という評価にとどまり、いよいよ引受先を見つけてやらないと…、という段階に入っていた。
里見オーナーに悲願のクラシックタイトルをプレゼントした池江調教師としても、最後のひと花という感じで、ここ1年ばかりブリンカー着用でやる気を引き出そうと苦心していたが、なかなかうまくいかなかった。
ところが押してみた前々走メイSにおける内田騎手の捲りを機に、主だった乗り替わりということでは5度目の前回、明け緒戦の中山金杯で意外なほど終いの脚が伸びていた結果を伝えたのか何なのか、斎藤新騎手が騎乗したその巴賞で、実にセンスのいい今までにないインからの差しで、あわやの3着に飛び込んできた。
直線半ばで並ばれた似た者同士という感じのホウオウピースフルには、見事な洋芝での復活を好アシストする格好で、ちょうどいい併せ馬の相手になってしまったが、勝ち馬は古馬になって一度も3着以内はなく、また別定で3㎏の差があった。
ホウオウピースフルもちょうどいいローテになるクイーンS<彼女のデビュー戦と同じ札幌の1800>で、かなり注目される存在となって初重賞制覇を賭ける戦いに挑むわけだが、そのオッズを左右するのがこの古豪となる。
巴賞組は、函館記念とは中1週で厳しいようで、毎日王冠から秋の天皇賞という中2週ローテなどより、基本的に調教場が函館競馬場であるから、厩舎も敷地内であり、全く気にならないとされる。
現に、函館2歳Sはパンパンの馬場で序盤に快勝した馬より、何なら連闘で挑んだ直前勝ち上がりの伏兵の方がよっぽど有利という傾向が、7月開催になってより顕著に表れるようになっている。
自信を取り戻したベテランに、まだ若い斎藤騎手は少し頼りにするには心許ないかもしれないが、明らかに掛かることを考慮していたその前までの騎手たちの乗り方とは違っていたし、そもそも、川田騎手のようなトップクラスの追わせる騎手よりも、がむしゃらさだけで勝負するわけではなくなった若手のホープの方が合っている気もする。
不思議なもので、サトノクロニクルが復活の気配を漂わせた金杯を制したのが、安田隆行厩舎所属の斎藤騎手と共に駆けた自厩舎のレッドガランだった。
秋から乗せてもらい、4度目となった実戦騎乗がコンビ初の重賞である中山金杯であり、満点の結果を出した。
そんなことでいちいち池江調教師が声をかけるわけでもないだろうが、平坦の競馬にどことなく活路を見出し、せめて小倉記念で頑張っていた頃くらいの走りをしてもらいたいと願っていた指揮官とすれば、想像以上の結果に、よりガードが甘くなる今回は密かながらに、もっと上の着順を狙っているかもしれない。
去勢もさせず、ズブいタイプながらも中距離戦線に戻して、なかなか結果も出ないところで、突然当たりを引きかけた巴賞。
直線まで待って勝負できるという可能性を、8歳夏に挑んだ初の洋芝戦で示したことは、思われているよりずっと好走確率を引き上げている気もする。
荒れ馬場になりすぎると厳しいタイプというのがこれまでのサトノクロニクルだったが、速い上がりも快時計決着も歓迎ではないベテランのこと。
様々な馬にチャンスの生まれる展開となった時こそ、最大の勝機が生まれるはずだ。
1コーナーまでの距離が取れ、かつ、超高速決着にはならない馬場の性質から、七夕賞と同じように、スローだとしても誰かが差してくるのがこのレース。
その手のタイプは2着止まりが多いから、ここは馬連としたが、妙味のある古豪からの穴狙いという前提が第一の理由。
巴賞の走りを再現できたなら、十分に勝ち切るチャンスもある。
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