キーンランドカップ2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
キーンランドカップの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | サマースプリントシリーズ 第16回 キーンランドカップ(GⅢ) |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2021年8月29日(日曜) |
発走時間 | 15時35分 |
開催場所 | 札幌競馬場 |
距離 | 芝1200m |
コース | 右回り |
賞金 | 4100万円 |
レコードタイム | 1:07.5 |
キーンランドカップ予想2021 - 過去10年のデータ傾向
北海道を使っていた組とそうでない馬とでは、信頼度が大きく変化する
様々な観点から、3歳馬も多く混じってくるこの時期の重賞というのは、柔軟な対応をすべきという狙いがあっていいはずだが、有力どころが登場した途端に、古馬重賞をドカンと二つとも持っていった3歳の牝馬はやはりレベルが高い。
いずれも、軽い馬場ではなかったからその価値はより高まるし、もっと強くなるだろう。
そういう観点からとらえれば、ここに登場の3歳牝馬の重賞勝ち馬2頭とも、洋芝未経験の分をどう補うかというところで、春の雨や夏の雨も経験したのだから、評価を下げる必要はないのかもしれない。
ところが、それ以外の古馬の方が今回は問題で、レイハリアが能力そのものについて、メイケイエールに至っては完走が無事に出来るのかという視点からも考えを詰めていかねばならないから、ここの扱いをかなり丁寧にしないといけない。
はっきりしていることは、どんなに高速馬場であったところで、北海道の競馬の流れやコースの特性を馬自身が知っているということが重要なのは明らかである。
10年で7勝、2着馬は前走がサマーシリーズ初戦という馬がよく来るものの、3着も前走北海道組ばかりという結果はしっかりと踏まえるべきだろう。
7頭の勝ち馬は当然洋芝適性を一回くらいは、過去に示していたことになるが、残る3頭の別路線組の勝ち馬も、NHKマイルCから直行のブランボヌールは、言わずと知れた函館の2歳女王であり、それが前年の記録。
また、唯一高松宮記念から直行の形になったダノンスマッシュも、前年のこのレースの2着馬。
そして、元々重賞勝ち馬ながら、前走は函館の準オープン勝ちというウキヨノカゼがもうひと枠を埋め、これで洋芝コンプリートである。
古馬に関しては、少なくともUHB賞の出走馬であるとか、2勝以上北海道でしているとか、そういう武器を持っている馬から狙いたい。
古馬が活躍するというレースのイメージよりは、G1好走歴のある馬があまり来ないという結果に、その特殊性が見て取れる
その他オープンなんて腐るほど、該当のレースが挙がるのに、肝心の高松宮記念の出走馬までこの中に組み入れて、それでも前走条件戦組と好走率が変わらないというのは、一体どういうことなのか。
考えようによっては、北海道の2戦でサマーシリーズチャンピオンを目指すというのは、実際問題苦しいわけで、函館スプリントSの結果がそのまま反映されているわけではない傾向からも、レース間隔やトレセンにいるよりはずっとのんびり過ごせる現地滞在組は、急にスイッチを入れるように使われる前走G1頭の休み明けの組より、出来もまずまずである上に予行演習まで終えて、むしろ、巴賞と函館記念の関係<両方ともう好走する馬は10年に一頭登場するかという確率>のように、結果的にでも、休養の効果を直に反映するような結果にはなりづらいという面があるように思う。
理不尽に出走権を奪われたダノンスマッシュ<件の禁止薬物検出騒動の被害馬>が、胸のすくような走りで快走するという方がよっぽど珍しいということからも、今年は昨年の中心馬でそれ以来の実戦となるダイアトニックが変に目立つこともなく、ひっそり参戦し、ボチボチ走って次に進むのだろう…、という展開に皆が共通の期待をするように、今後も古馬戦ほど、そういう叩き台にした組の扱いには気をつけたいところ。
好走しているのは、前走G1惨敗馬ばかりなので、括りは違うが、メイケイエールもその着順そのものを気にする必要はない。
ヴィクトリアマイル組で唯一好走のソルヴェイグから考える、真のキーンランドCにおける好走の理由
あと他に該当するのは、6歳時のレッツゴードンキだけで、全くアテにならない傾向だが、ソルヴェイグはフィリーズレビューの勝ち馬。
その年の夏に、函館スプリントSも勝ってしまったわけだが、翌年帰ってきた時、この好走実績を残している。
いずれもが、北海道の競馬に土着性のある戦績を残していたものの、夏は牝馬の持ち場となることは大昔から知られることであり、このレースも函館スプリントSやアイビスサマーダッシュらと同じで、牝馬の活躍するレースとして、サマーシリーズ創設当初は認識されていた。
無論、そこには専門家が登場するから、G1好走馬はそもそも、その他の有力牡馬と似たような感じで登場してきたのだが、角度を変え、前走ヴィクトリアマイル5着<その時は稍重馬場>からの、持ち場での巻き返しに何を考えればいいのかということで、そもそも、単純なスピード能力を競うこうしたスプリント重賞が、牡牝の馬格差などはあまり影響せず、今はこんなに牝馬が強くなったということではなく、重賞実績も牡馬だけでなく、牝馬も牡馬を平気で負かせる条件なのだから、実績の検証も牡馬を負かした意味ではなく、そのレースをどう勝ったのか、ということで単純に評価を加えた方がいいのだろうと思う。
例えば、レッツゴードンキとソルヴェイグの違いは、明らかなG1タイトルのあるなしの差なのだが、桜花賞の前の段階に立ち戻ったら、前者はトライアル的好走に止まった重賞未勝利馬であり、後者は穴快走のトライアル勝ち馬なのだ。
スプリンターズSに直結しない重賞になってしまったから、このレースには本番の勝ち馬でないことが望ましいという傾向がはっきりと出ている。
現に、函館スプリントSではG1勝ち馬は何度か勝っているが、重賞昇格後のキーンランドCを制した時点で、すでにG1を勝っていた馬による勝利という記録は過去15回で2014年に4歳になっていたローブティサージュが、54という基本設定で勝ち切ったという一例のみ。
後のタイトルホルダーも複数輩出の後もなお、この傾向は堅持されている。
古馬にこの点の伸びしろを求めることは難しいから、条件戦上がりだとか、G1未経験だとか以外だと、どうしても洋芝巧者に有利になってくるが、メイケイエールのようなタイプにはこうしたこれからを見据えた戦いをしていく中で、比較的相手も強力ではないから、自在に立ち回れる可能性を秘めているように思う。
何しろ、シラユキヒメ一族の姫・ソダシ号の圧倒的な安定感は、古馬を一撃で仕留める結果に繋がった。
この暴走特急も、案外、一通りの挫折を味わった中で、本質を磨く機会に飢えているように思えてならない。
キーンランドカップ予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
ここで負けたからといって、重賞3勝の実績がかすむわけではないが、今までのことはなかったことにできる強かさのあるなしくらいは教えてもらいたい
何度も推してきたから、ここは変わった見解で推しの材料を提供したい。
この馬は超A級種牡馬のデインヒル・Danehillを4×4でクロスさせているわけだが、同時に、サンデーサイレンスも3×4というより強いインブリードで、激しくシラユキヒメ一族が秘める荒ぶる気性を、この上なく煽り倒している。
そんなことだから、危険なトップサイダーの血がソダシより一代奥の6代目ポジションに入るものの、ほとんどこれはデュラブ直仔である。
デュラブはあの隣の馬に噛みつくことで勝利を逃した伝説を残したシンコウウインディ<1997年・G1昇格初年度のフェブラリーS優勝馬>の父であり、この馬が、後に眠る気性難の血を普通と違う形で体現していくメジロマックイーン<オルフェーヴル、ゴールドシップの母父>直系の3代父パーソロンも合わせ持つことで、あらぬことをする危険分子と見なされる根拠を作ったと血統上の論理では展開可能。
ただ、もっと強烈なのがデインヒルのクロスを持つメイケイエールなのである。
メイケイエールはサンデーのクロスにばかり目が行くが、デインヒルにだって多分にスピード能力が含まれるから、効果は大きい。
が、問題はそれに関わる血の危険度か。
父がダンチヒで、前向きさはノーザンダンサー系の中では最高クラス。
母父にリボー系の有能な種牡馬であるヒズマジェスティが入り、高水準のセントサイモン系特有の底力を伝える。
が、その根拠は秘める大いに怪しき性質であり、ヒズマジェスティやその全兄のグロースタークは真面目な方だろうが、何か悪さをする理由はわがままなリボーの血が入り込むせいとされるのが、一般的解釈。
デインヒルそのものにはそういう印象はなく、ダンチヒにない柔軟性が孫世代のハービンジャー<メイケイエールの母父>、理想の欧州型マイラーに育ったロックオブジブラルタル<ミッキーアイルの母父>といった大物連中には、ノーザンダンサーのクロスの呪縛は掛かっても、危うい性質は見られなかったように思う。
ただ、こうした背景のある血がクロスされるのだとしたら、やはり危ない。
この4×4よりハードな3×3、それも限りなく同族配合に近い<牝系が共通する父と母という関係>組み合わせでノーザンダンサーの母ナタルマのクロスを有するデインヒルは、もちろん狙った配合とは言っても、大きな括りでサンデーサイレンスの父であるヘイローとも同族であるとした時、一気に危うさを増すとなる。
こうした強いクロスを継続した配合というのは、往々にして、早熟性に強力な効果をもたらすとされる。
晩成タイプになると、単なる虚弱体質であるとされ、インブリードの死角を如実に体現した失敗作の烙印を押されてしまう。
3歳春までに重賞3勝で、スプリントのG1が日本では古馬戦に限られるという環境で、2敗のみのメイケイエールは気性難になど惑わされる場合ではない電撃戦で、能力全開でなければおかしいはずである。
今年は一応、1勝している。
<チューリップ賞>
最内枠で出負けしたことを利して、今後の展望をオークスにまで繋げる一戦にするくらいの余裕がある立場<賞金的には古馬G1でも除外されないほどで、自由度の高い一戦だった>ではあった。
が、三完歩ほどして第二エンジンが点火してしまった。
まさしく、直線まで取っておきたい、普通の馬で言うところの末脚を残すための体力を序盤で使ってしまったのだ。
ただ、武豊の日頃の行いがいかに素晴らしいのかよくわかるくらいに、あっちに向いては修正を加えながら、ようやく折り合いをつけた3コーナーの終わりごろで、マイル重賞としては遅い半マイル47.7秒であったのである。
どんなに馬が言うことを聞いてくれなくても、ペース判断に誤りなどまずあり得ない大騎手は、逡巡はあったはずだが、断然人気馬として勝利を優先すべく、その先の1000Mのポールの辺りから一気に先頭奪う。
無論、マイルは少し長いくらいだから、当然のように直線は苦戦を強いられたが、何とか負けなかったという同着優勝。
ある意味で、テイエムオーシャンも掛かる馬であったが、そんなものは比ではないくらい、レース史上最もロスのあった勝ち馬として名を刻んだのである。
キーンランドカップ予想2021 - レース展開と最終予想
私は、武豊では桜花賞は推せないと思っていた。
何故なら、本質を見抜く目と合理性を重視した差しのパターンを勝機の最善手としてきた彼の名騎乗の歴史を何度となく見てきたからである。
逃げ馬に差し脚を、完全なるハイペースでも使わせるのが武豊だ。
タイプ的には、一度引いてから勝負する形を理想とすべきとしても、無理があるのは明らかなメイケイエールだから、ダメならそれなりの結果にまとめるはずと当初は相手にしなかった。
ところがこの御大、桜花賞の前に乗れなくなってしまったのだ。
仕方なしに、代役など見つかるはずもないところで、考え得る最高のピンチヒッターとして、怪しい馬を最後に引き受けるユタカ騎手と同年代の横山父への騎乗依頼が舞い込んだわけだ。
何かに困っている人を見ると、技術に優れた人ほど放っておけないもの。
別に勝ち負けになど、ここ15年ほど全くというほど関心がないように見えるある意味で怪人の横山典弘騎手だから、うまいことスパートさせて、この高速馬場を牛耳ってしまうのでは…。
ユタカよりノリ派という支持者の多くは、そこに頼って、誰よりもリスキーな賭けを選択したのである。
しかし、本番のレースというのは、明らかにグレードだけでなくクオリティも違った。
<桜花賞>
出ないことを逆手に取ったノリ騎手だが、真ん中の枠であまりに出なかったもので、進路を見つけようとしていたところで例のスイッチが入ってしまった。
転倒事故どころか多重落馬事故の原因となりそうなところで、外枠から休み明けの参戦のソングラインが進路をカットされ厳しい戦いを強いられたところ、先頭に出た3コーナー過ぎでは、大体45.2秒の通過からコーナーワークで抑えようという人馬が多いところで、11.6という実質的加速ラップを踏んでしまい、この時点で完全に走るのをやめさせようとしていた。
切なすぎる直線は、ソダシとのコントラストがあまりも大きく、陣営を途轍もなく絶望的にもさせたのだが、裏を返すと、調教等の課題に加え、恐らくは何の意味もない調教再審査を課されることは目に見えているところで、無理をできるような状況にならなかった点のみ、十分な好機になったとも考えられた一戦でもあった。
次につなげるためには、距離を不安がってゆっくり出すことを考えるよりも、出負けしたところで自分のラップを刻むことだけに集中できる1200以下のレースに戻るしかなかったのだから、迷いも何もない。
この結果から、秋華賞に行きたければそれなりのプロセスを踏んで挑めばいいわけで、それ以外でマイル以上の競馬を使う理由はそもそもない。
武英智調教師にとって、セカンドキャリアの中での初期の大チャンスを大いに無駄にしたようで、実際は、難しい馬を初期に扱うことになり、誰も経験できないような体験をしているのは間違いない。
責任は重いが、もはや、調教師がどうこうできるレベルではない。馬が何を求めているかを知るのも難しいが、言うことを聞かせようとしないことの方がよっぽど再生の道のりは短い。
恐らく、思いつく最高の騎手であったろう<外国の騎手は来日不能であったとはいえ>福永祐一、武豊、横山典弘で、こういう結果になったのである。
それでも、【4・0・0・2】なのだ。
紛れもなく、夏の3歳馬としてはかなり有能であり確実に重賞を使っているか、少なくともオープン競走は複数制しているという実績。
結果を求めるような立場にはまだ戻れないメイケイエールだが、1200Mはいずれも圧勝であり、掛かっていていたが、直線の伸びはかなりのものがあった。
荒れ馬場は決して苦手ではなく、3歳時の安田記念こそ上がり目なく走れなかった不良馬場を、翌春の阪急杯は勝ち馬のダイワマッジョーレと僅差の2着と克服し、似たように渋馬場の次走・高松宮記念も香港のエアロヴェロシティ相手に3着であったミッキーアイルは、不得手の馬場を先行力で打破した実績を持っている。
すぐに逃げの手を選べないかもしれないが、ひどい体重減でもない限り、1200Mで崩れるとしたら周りの馬に囲まれるか、接触事象に自ら関わるかのいずれか。
掛かって負けるほどやわな少女ではない。
そうすると、今度は武豊騎手の判断も気になるところ。
差す形の方がいいとしたのではなく、スタートが下手でゲートの駐立が問題なのだが、それを逆手に取れる方がいいとしても、逃げるチャンスはいくらでもある先行力も当然ある。
期待しないで乗るなど、若手には到底不可能だが、ズッコケて後方にいたキタサンブラックを、不良馬場とはいえ、インをショートカットで4角先頭くらいの大胆な手を応用でやってのけるのがベテラン騎手というもの。
内容はどうであれ、やる気のあるメイケイエールの邪魔をするような騎手を、武英智調教師はこれまで配してきたわけではないことは、名誉のためにも広報すべきだろう。
こういう馬を人気で買うのは勇気がいるが、かなり相手は大人しくなった古豪か似たようなオープンキャリアの浅い面々ばかり。
高速馬場も難なくこなすミッキーブリランテが、前走の函館でこれまでの好走例より大胆な差しで好走したから、これも北では未勝利ながら、矢作調教師は夏の北海道を重要拠点としているところで選定のタレントとここは見て、先週の札幌記念くらいの結果でここは…。
メイケイエールがまたやらかした途端、彼のレースになることは見えている。
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