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京成杯2025【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

読了までの目安時間:約 15分

 

京成杯2025の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第65回京成杯(GⅢ)
グレード重賞(G3)
日程2025年1月19日(日)
発走時間15時45分
開催場所中山競馬場
距離芝2,000m
コース右回り
賞金4,100万円
レコードタイム1:56.6

京成杯予想2025 - 過去10年のデータ傾向

ただ買うというだけでは能がないと言える1番人気馬の取捨の難しさ

全く来ないわけではないものの、最近ならば、ルメールの新馬から継続騎乗という条件と、その前が田辺で連続の中山特別連戦でこれも継続のパターンがハマっているだけで、食わせ物だっていくらでも存在する3歳戦というのは、クラシック第一冠で大抵のことが判明するまで、むやみに、昨年のような、15頭を超える多頭数の争い<=一頭いなくなったので14頭立てにはなったが>となれば、こうした無難な手を一旦控えるということも大切。
セオリーに従えば、ソールオリエンス・2番人気、アーバンシックの同じ人気で、いずれも横山武史。
納得の結果を得られそうな馬に騎乗している場合、それが伴えば、本番での好走まで期待できるが、案外、1番人気で出世した馬は、近年ではまるで思い浮かばないというくらいで、キングカメハメハ唯一の敗戦のレース、アーバンシックは終始怪しいレース内容で、ついにダノンデサイルを捕まえるにまで至らず、という結果からも、過剰な支持には、少しだけ警戒感を示した方が無難であろう。
血統的にも売れる、手術明け叩き初週のルメさんの扱い=キングノジョーは慎重にしておきたい。

普段通りに狙いたい葉牡丹賞が異様なレベルだっただけに…

平均値をとれば、隔年ごとにしか来ないという計算ながら、元々、中山適性という特殊な概念が、十分に、スケール感を上回る可能性があるということを、歴史的にも示したようなところのあるレースであるからこそ、2歳の重要戦に数えられる2歳1勝クラスの葉牡丹賞というのは、そこに出ているだけで、格が備わっているような部分がある。
ホープフルSがオープン特別として、新馬が終わった後くらいに組まれていた、有馬当日の名物競走だった時代では、連続好走の馬もいたが、クロワデュノールが勝ったようなG1のそれは、その結果がまるまる、最優秀2歳牡馬の判断基準を左右する大一番であるから、近年ほど、それでも勝ち切ったオニャンコポンが浮いて見えるくらいで、これはレアケース。
しかし、その大一番より1秒半くらい早い決着というのは、昔からよくあった葉牡丹賞の傾向は、今年に限り、葉牡丹賞で2歳レコード更新。
今までの大レコードで必ず参戦していた公認代わりの存在たる横山典弘渾身の追い込みが、ハマり切らなかった大接戦は、G1とは違った魅力があったが、正直、この3頭に力差はなかった。
僅差2着のゲルチュタールを推すのは当然として、前後半がきれいに59.4秒だったレース展開で、普段なら独走勝ち馬の走破時計くらいでは駆けているパッションリッチも買えるのだが、離されただけでなく、展開利も多少あった追い込みに近い差してきた4着。
この枠は普段通りに、ひとつに収めておきたい。

例年はあまり通用しない中山遠征の1勝馬の選択がポイント

基本的には関東馬優勢のレースで、ここ10年だけとってみても、昨年のダノンデサイルは後々、何とでも言える馬になりつつあるが、これは池江厩舎のベルーフ、プロフェットでの連覇をして以来の栗東所属馬による勝利なので、近年持ち直している美浦の馬が、これのレースでは少し強い。
ただ、勝利騎手に関しては、現役騎手の中でも中山の重賞で突出した勝利数を誇る名手たちが、堂々居並ぶ壮観なまでの勝者の歴史を築き上げてきたこともあり、ついに大御所まで舞い戻ってきて、エビちゃんの最多勝記録に並んでしまったのだから、この辺りの塩梅というやつは、関東の騎手が主導権を握っている部分でもある。
大抜擢のガルタイア・杉原誠人にそそられ、初中山でもこれを対抗。
中山の方が侮りがたき部分を感じさせるキング騎手他、トップジョッキーのルメール、戸崎、三浦各騎手もそれなりの馬に乗るので、レース中に目方を調整することまではできないまでも、十分にいい勝負になる。
そうしたなかで、マテンロウムーブの弱推しポイントの5頭に1度ペースである好走のパターンで、消しでもいいだろう関西馬のオープン未経験の組は、昨年が異様な展開になったというだけで、普段ならこないこともない。
ただ、3着なら案外多く、2戦目でルージュバック<3戦全勝で桜花賞が大本命に推された>に負けだけのベルーフと、ペルシアンナイトに初戦、リスグラシューに2戦目で敗れただけのガンサリュートは連対を果たした。
マテンロウムーブもアマキヒに敗れた新馬、未勝利脱出は逃げ粘ろうとするとバランスを崩しながら走るところでツキを突いて狙い討った勝負強さもあり、意外なほど、馬は実戦に行って良さが出るタイプに思う。
比較的詰めて使っているので、具合が今一つなら、無理に走らせるような真似はしないだろうが、流れにひとたび乗ってしまえば、想像以上に伸びる決め手がある。

京成杯予想2025 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

昨年のウイナーとは異なるキャラクターを持つ伏兵を今年も、上位に持ってきてもらいたい

マテンロウムーブの血統

父リアルスティールは、まだこの頃のキャリアは新馬の一戦のみ。
しかし、立て続けに共同通信杯を制し、そこで掛かって自滅したとはいえ、断然支持のドゥラメンテであるとか、この路線で活躍していくアンビシャスなども一気にまとめて負かして、途端にクラシック候補に上った。
ところが、この世代は少し危険なレベルの才能に溢れ、前出二冠馬に加え、顕彰馬になってしまうキタサンブラックに次戦のトライアルで敗れると、全体像が少し見えづらくなっていった経緯もある。
タスティエーラを出したサトノクラウンは、無敗のトライアルホースとして皐月賞で1番人気に推されるも、ここに挙げた3頭に敗れて、一気にランキングを下げてしまった。
この世代で最初にダービー馬を出せたのは、そうした猛者との苛烈な競争を経ていたからであろう。
古馬になり、香港ヴァーズとキタサンブラックのいた宝塚記念を制している。
リアルスティールが得たG1タイトルはドバイターフだけで、古馬になると今度は、一つ上の世代にドゥラメンテと同じ堀厩舎に入ったモーリスが本格化し、ついに先着ができなかった。
実は、母父のキャンフォードクリフズという馬も、欧州のマイルG1を1年かけて連戦連勝を続けたものの、この馬の場合は、一つ下のフランケルにサセックスSで完敗を喫すると、風船がしぼむのと同じように、キャリアも潰えたというだけでなく、期待の種牡馬成績も上出来とはいかず、当地に珍しいヘイルトゥリーズン系種牡馬として、大成できずにいる。
不完全燃焼のまま終わりたくない両者は、爆発力の繰り出し方に迷う少年の心を掴む名手の力添えで、一気にスターダムへとのし上がるのか。
ヘイルトゥリーズンの同系配合も、そのクロスは生じず、一方、キタサンブラックやモーリスが有効に使う、ディープインパクトやブラックタイドの抱えるリファールの血を薄く重ねる手法が、このマテンロウムーブでは取られている。
南米に居たこともある牝系の先代に、欧州の様々な国にいたことのある祖母や母。
クロスが濃くない分、伸びしろに長ける性質は、昨年優勝のダノンデサイルとよく似ている。
硬質さを足されたようなリファールの5×5の効果は限定的と思われ、重厚な欧州型の血が、各種牡馬に足らない勝ち運の部分を、鞍上の中山適性まで含め、どこまで上増しできているかが、今回のこの一戦で大方見えてきそうである。
敢えて言うなら、ワンターンのパワー勝負向きと思うのだが、大は小を兼ねることを示す時計で、前週のエリカ様に肖っていきたいところだろう。

京成杯予想2025- レース展開と最終予想

前走の内容は圧巻というよりは、次に向けたステップをここでは何段階飛ばしていけるかを試していく過程で、末脚勝負に徹した印象の中京戦となったマテンロウムーブは、西村騎手の1番人気馬・ロードレジェロが、直線入り口から怪しげな挙動で、妙な格好のまま外へと逃避しそうなところをギリギリコントロールしているような状況を味方につけたとはいえ、新馬戦の東京でみどころのある末脚を使ったことを踏まえ、キレ味がどの程度のものかを確かめる中で、無理な形ではない範囲で、最高に近い決め手を繰り出し、一応は、接近後に差し返したロードレジェロを見事に差し切って、ほぼ同時入線。
若い人馬の粗さも手伝ったとはいえ、お互いの武器がしっかりと出せたところで、ベテランの味が若馬に足らない部分を大まかにカバーしたような一戦で、これはこれで通好みの肴を提供とあいなった。
それほど小さい馬ではないので、新馬の2000Mは東京で、またこの条件で15頭は厳しいところで、大外のおまけつきは苦しかった。
掛かる心配を踏まえた松永幹夫調教師の意を汲むまでもなく、次に繋がる競馬にだけ傾注する過程で、メインでも盟友のコンビで挑むマテンロウスカイが控える中、しっかりと本番想定のイン抜け出しも敢行しつつ、強い馬が前で抜け出した割に、最後まで走ろうという意思を見せたところで、もう追いつかないことを理解した横山典弘騎手が、最後は余力を残すためのセーブを敢行したことが、次のレースに繋がった印象を持った。
父のリアルスティールは、序盤はイケイケドンドンだったものの、その仔・フォーエバーヤングとは異なり、モンスター級の凄まじいライバルに屈するクラシックシーンをファンに提供するに甘んじ、調教師となった福永騎手も、掛かる面を抑え込もうということばかりに視点を置いたがために、皐月賞から2、4、2着という大舞台の戦績に止まった。
結果、デビュー2連勝と同じ芝1800M、ドバイターフでムーア騎手と共に…。
少し前にジャスタウェイと共に、歓喜のワンマンショーを演じた舞台に自分は縁はなく、直後の安田記念で無様に引っかかり…。
今度は声が掛からなくなってしまった。
より体格に恵まれ、メンタル激ツヨの息仔は、父にはあまり似なかったことが、ここまでは幸いしている印象。
ただ、芝で重賞を勝ったのは、母父ルーラーシップ<福永騎手と古馬重賞2勝>のオールパルフェと、来週中山再見参の見込みであるトウカイテイオーがブルードメアサイアーというレーベンスティールが、適性があると思えない中山2200重賞2勝の実績を引っ提げ、また無駄に人気を集めることになるわけだが、これら2頭がどうも、種牡馬としての父の本質とはあらぬ方向に進んだ異端児のような気がするのだ。
走る気満々のストームキャット<=父の母父>が秘めるフルパワーで繰り出される圧倒的な破壊力が、G1の前に決まって、どういうわけかうまい具合に引き出されるのは、ある種不幸なことであり、そういうキャラクターのようなところも頷ける。
G1好走前は決まって2着、ドバイターフ前では3着という、妙な前段を巧みに演出していたようなところのあるリアルスティールは、重賞を勝った後も必ず負けていた。
新馬がノッキングポイントの2着というオールパルフェと、新馬で敗れたソールオリエンスを負かすことで上昇軌道に乗せたセントライト記念のレーベンスティールという関係性も含め、圧倒的天才ではない父似の性質は、成功の前触れという風に感じた。
オールパルフェの後に現れたトーホウガレオンという馬は、中京のシンザン記念で3着。
4戦目の勝ち上がりではどうにもならなかったが、新潟では同父のフェイトを破る2勝目を挙げている。
2000Mといっても、左回りコース、新潟の内回りではないじっくり仕掛けられるコースでの結果では、京都内回りも経験していたダノンデサイルと同格とは言えないものの、何かがズレているということで、ロベルトもヘイローも経ない母父キャンフォードクリフズには、ヘイルトゥリーズン系に共通する日本適性とも言い換えられる直線の瞬発力勝負に特化した武器はないにしても、その血を重ねた時に、想像以上の破壊力を生む可能性を秘める。
といっても、ヘイローからサンデーサイレンスを経た黄金のラインほどではない。
ただし、中山であると、ある程度の融通が利いて、オールパルフェも初勝利は中山だったように、合っているようでそうも思えないところで、いい具合に力を発揮して…。
そういうところがダノンデサイルと似ていれば、横山典弘の本領発揮となるはずだ。
決め手は優れているが、抜群の鋭さまではない。
すると、一定程度の位置はとってくるはずだが、そうは教えていないから、1800のように注文を付けて、コーナーワークを利してブレーキをかけるようなことはできないとはいえ、勝ちに出るなら好位のインか、中団ポジション…。
具合が相変わらずよければ、東京でキャリアをスタートさせたような馬なら、なんとかなる部分もあるが、掛かるリスクを回避してきた2戦で、押して出すのも少し危ないと言えばそう。
この辺りは流れを掴んで離さないでおきたいという部分で、馬の引きの強さは重要かもしれない。
内に入れたところで、必ず闘志むき出しに前進気勢を見せる馬にばかり乗っているせいで、やけに勝率を落としてしまった昨年は、対価として、栄光のダービー・三度目の戴冠を果たした名手が、早速、騎乗機会3連勝を決めた今年、ダノンデサイル対策に余念のない翌週の大得意レース<AJCCは不滅と思われる現7勝を記録>に向け、ここは好発進のついでに、ダービー行きの片道切符も連続でゲットしておきたいところだ。
 



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