小倉2歳ステークス2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
小倉2歳ステークスの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第41回 小倉2歳ステークス(GⅢ) |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2021年9月5日(日曜) |
発走時間 | 15時35分 |
開催場所 | 小倉競馬場 |
距離 | 芝1200m |
コース | 右回り |
賞金 | 3100万円 |
レコードタイム | 1:07.5 |
小倉2歳ステークス予想2021 - 過去10年のデータ傾向
分断式開催の小倉デビュー組の扱いは、雨の影響と相成って超難解な方程式を用いらねばならなくなってしまった
昨年は単独の8日間開催で、3着に函館2歳Sを使っていたフォドラが入ったが、勝ったのは中1週で登場のメイケイエールだった。
今や、見る影もないほどに哀れな姿を晒す元天才少女状態ではあるが、よりハードな阪神のタフ馬場をこなしたモントライゼを、キャリアの差がありながら相手にしなかった才能は、永遠に記録として残される。
今年の場合、冬の連続開催に続き、通常の中京開催分を補う7月の開催が行われた関係で、3週の休憩期間が入った形になる。
来年もこれとほぼ同等の組み合わせになると思われ、夏季開催の実施方法をオリ・パラの開催に合わせた特殊な措置として捉えるべき天候の状況ではないからこそ、関西圏の今後のローカル開催の施行時期などが、金鯱賞並みに<通常の中京開催が行われてきた3、5、6、7、12月でそれぞれ施行の記録がある>変化していく含みを持った施策と現状は考えるべきだろう。
今年のように分断式が普通のことになると、夏の中京はなくなる…、という考えに転じ、何となく米子Sがサマーマイルシリーズに取り込まれた理由もいらぬ想像までしてしまいたくなるほどであるが、夏の小倉の開催数がどうなるかで、小倉2歳Sの優勝馬の出やすい確率の面で影響は大きいだろう。
昔から、開催後半の方のデビューが有利だとか、フェニックス賞組が強そうだったら堅いだとか、8月のレースの方が結果に直結するという面があって、昨年はそうなったが、そもそも、近年はレーヌミノルくらいしかしか小倉で2戦2勝を決めた馬はいない。
例年よりレース数が多いから、高速決着分には配慮をしつつ<どう考えても、1分7秒前半以上の決着にはならない>、数が多く、ちょうどいい間隔になる小倉新馬勝ちの組は丁寧な取捨選択が必要となるだろう。
阪神、中京勝ち上がり組は、基本的には軸馬には適さない
アサクサゲンキやファンタジスト、シュウジなどが勝利してきた近年は、その後の2歳チャンピオン戦へ向けたG2でも期待通りに走り、意外なほど息の長い活躍をして、アサクサゲンキに至っては障害で名手・熊沢重文のモチヴェーションを底上げするように、今連戦連勝中。
アサクサゲンキは中京デビューから、小倉でも一度負けて3戦目の勝ち上がりから連勝。
人気で負けたのはモズスーパーフレアなのだから、低レベルではなかった。
ただし、彼と同じ中京デビューのファンタジスト、シュウジにフェニックス賞勝ちのマイネルグリットまで含めた、ローカル扱いではない中京からキャリアスタートさせた組が絶対というわけではない。
その前に開催の阪神からも、デビューがそこという馬はここ2年連続で2着ではあるが、内容的には中京デビュー組に抑え込まれている。
基本的には、人気になっているような馬は買えるが、そもそも、小倉の開催数と陣営にとっての需要との兼ね合いで、小倉戦のレースレベル全体の問題があってのことであり、今年のように選択肢があまりない時は、益々、その急坂のあるコースの経験値というものが活かせない状況となってくる。
数が多いから負ける馬が多い小倉組という構図はもう今は昔という感じではあるが、数は少ないけど、ハズレがかなり多い印象の小倉開催前にデビューの面々は、人気とも比例しない死角があるから、モントライゼ的な扱いを受ける馬ほど、要注意であろう。
人気のない小倉勝ち上がりの組は、派手に見えすぎる新馬勝ちの面々より、ずっとリスキーでもうまみがあるから同等の扱いでいい
未勝利を小倉で勝ち上がって連続好走の馬は4頭いて、着順で区分してそれぞれの人気を表すと、
〔1着:3/ 2着:7、15/ 3着:6番人気〕
荒れ馬場の時、モズスーパーフレアのような馬が消えた時、速い馬が出現した時…。
ローカルの競馬場は、その辺りのことで簡単に着差がついてしまうので、当然荒れやすい。
狙うならば、単勝万馬券のオーミアリスのような伏兵ではなく、キャリアを経て出走の明らかに地味に見える馬たちの選択が有効なのである。
この中で課題があるのが、勝ち時計の分類における取捨選択。
速過ぎた馬場状態に戻りかけて終わった先週の芝は、まだ継続される可能性もあるが、例年よりちょっと速いくらいで、良い天気の中でレースが行われれば別だが、雨が降ることが近年は多いから、ますます狙いたくなるのがこの未勝利勝ちの組。
わざわざ買うことはないが、小倉の馬場質も毎週違ったり、大きくバイアスが発生してきた中で最終週を迎えるわけで、そもそも小倉のキャリアがあった方が有利なのは明らかなので、この組は買いたい。
加えて、フェニックス賞で未勝利、未出走のみで好走した不良馬場を経験しつつ、結果も上位入線の2頭もここでは面白い。
小倉で人気に推されて勝ってきた面々は多いが、うち、キャリア2戦以上ある馬はインプロバイザーだけ。
人気はそれなりに集まる可能性があるものの、速い小倉で1戦のキャリアがあった分の持ち時計1位という差が生じたことで、一気に今度はリセットされるものの、インプロバイザー自身は、デビュー戦から3秒も持ち時計の記録を更新している。
中京の後傾ラップも小倉名物の過酷な前傾ラップも両方知っている強みは、重賞でこそ活かせるはずだ。
小倉2歳ステークス予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
−例年より持ち時計なり勝ちっぷりに魅力のあるメンバーが集まったが、この良血馬もちょっと侮れない−
2014年のサマースプリントシリーズにおいて、北九州記念とセントウルSを連勝して、有無を言わさぬチャンピオンになったのが、外国産馬として活躍した母リトルゲルダ。
通算28戦7勝中、新潟直線の1000Mでの最初の2勝を除くと、ムラな面は確かにあったものの、右回りのローカルや阪神に勝ち星が集中していた。
デビューは北米産馬のインテント系らしく、3歳夏の阪神ダート1400の未勝利戦だったが、タイムオーバーに輪をかけて、完全独走の1:32.1であったから、仕方なしに走らせたところのある千直での一変には皆が驚いた。
結局、3歳の内に3勝して、うち2つは特別戦だったのから素晴らしい。
素晴らしいことは続く。
最初の産駒であるオルフェーヴル牝駒のリヴェールも、現在4歳ではあるが、3歳時に2勝。今年はまだ見せ場を作れていないが、母も4歳時はクラス慣れに時間がかかった。
そして、インプロバイザーの一つ上の兄にあたるグレイイングリーンは、重賞2戦こそ形作りに止まるも、それ以外は4戦3勝。
1400戦ではすでに、1分20秒台を3度記録しているから、ディープインパクトの良さも引き継いだ快速の安定型に育つだろう。
その次にダイワメジャーをつけられたリトルゲルダは、男馬の中型クラスを産んだ。
自身は500kg以上の体で動けなかったから、絞った次戦以降の芝で活躍も、最初のリヴェールは牝馬ということを考えても、450kg以下で好走と大きい馬ではないし、このインプロバイザーも大きい馬ではなく、同じダイワメジャーで新潟チャンピオンのセリフォスと同じくらいの480kg前後の期待馬。
一応は、アドマイヤマーズ<香港マイルなど>みたいに皐月賞までは狙えそうな万能性は秘めるだろうセリフォスに対し、こうしたスプリント仕様の北米快速配合のリトルゲルダを母似持つインプロバイザーとすれば、その辺りの適性で、適応可能な距離の限界をしなやかに使えるセリフォスのような、ダイワメジャーらしくない身のこなしで成長を遂げるきっかけを得たいところ。
ダイワメジャー産駒として最初の重賞勝利が、この小倉2歳Sを制したエピセアローム。
彼女も阪神と夏の京都のマイル戦を使われて、初めての1200となったここで快勝した時が、デビュー時から8kg増でまだ462kg。
ここで負けた有力馬の1頭であるモズスーパーフレアも、決してまだ大きくない472kgで参戦も、450kgの北米産牡馬<当時は去勢前>であるアサクサゲンキに完敗だった。
2歳馬同士で、大型馬はスプリント戦でも有利ではないことは、とても多くの場面で証明されている。
牝馬全盛の時代で、昔からキレる牝馬が強襲してきたレース。
ダイワメジャー産駒にしては小さいインプロバイザーは、十分な有資格者となる。
どういうわけだか、一昨年のハーツクライ産駒がそうであったように、今はダイワメジャーが熱い。
ここにはインプロバイザーの他にも、やる気満々で函館から転戦の関東馬で小柄なソリッドグロウが登場。
キャリアも特性も<ソリッドグロウはどちらかというと母系が欧州型>かなり違うが、内からスマートに抜け出したセリフォスは、新馬戦とはまた違う顔見せたから、ちょっと侮れない。
そこで今回推すインプロバイザーは、セリフォスがソリッドグロウと似たヌレイエフとレッドゴッドを持つ欧州型配合であることと一線を画す、完全に北米圏でライトな印象のあるスピード型の母系。
母母父はサンデーサイレンス系と結びつくと、どういうわけだがその鋭さを引き立てるアンブライドルドの直系。
母がスプリント戦で大活躍のリトルゲルダであるから、どうしたって、長い距離をこなす道理はない。
小倉2歳ステークス予想2021 - レース展開と最終予想
義務感を持って戦うことになるセリフォスに対し、どうあがいても優等生タイプにはなれない性質の配合であるインプロバイザーは、快速一本勝負のモデルチェンジに成功のソリッドグロウ<小柄な牝馬という強みもある>が誕生では苦しいが、妙に上手な競馬で1200戦を勝ち上がったセンスも決して見劣らない。
初戦は出負け気味で、やや外に振られそうなところから、松若騎手はうまく回ってこさせて、終いの勝負でそれなりに追い詰めた次につながる敗戦。
続く小倉で、高速馬場の展開を前半33.2秒で好位から受けて、早く抜け出すことはしなかったが、内容的にはかなり楽で、父ダイワメジャーが完成後の5歳秋以降何度も見た、差せるものは差しみなさいという余裕を感じさせる遊びの部分を残したクビ差勝利なので、こういう血の性質は格上がりの場面で要注意のサインとして出ていたレースに思える。
音無厩舎で松若騎手。
それこそ、モズスーパーフレアが負けた、武豊騎手のアサクサゲンキ<どういうわけだか今度は、熊沢騎手の障害最多勝記録タイ樹立の場面で主役になった>らに見事に粉砕された若き日の寂しい記憶がある。
結果、誰よりもついていた昨年の高松宮記念繰り上げ優勝で、堂々G1勝ち馬になって、毎年夏は必ず登場する小倉で5年で4度、年1のリズムで馬券に絡む巧者ぶりを証明している。
ただ、年2度登場は最初の2戦だけ。
夏の小倉は5回しか走っていないが、3度馬券に絡んだ。
重くても軽くても頑張るモズスーパーフレアに触発され、古豪となってなお元気なサンライズノヴァを59、58という酷斤で重賞勝利に導いたことで、師匠の信頼を得ているのが松若騎手。
本来は小柄な体を活かし、こうした軽い馬齢斤量のレースで、どんどん結果を出していきたい8年目の今年、代打騎乗は最初から決まっていたようなところのあるアンタレスSでのテーオーケインズで重賞勝ちがあるが、あとはミスマンマミーアの日経新春杯2着くらいで、モズスーパーフレアに騎乗して求められる主戦として最低限の仕事をこなした以外では、絶妙な塩梅でいい仕事が出来そうな馬にようやく出会えた感じもする。
またしても自厩舎の馬ではあるが、御恩奉仕の時間もあと3年くらいしか残っていない。
恐らく、かつての松永幹夫騎手<現調教師・山本正司厩舎所属>がそうであったように、いきなりフリーになることはない。
長持ちするサンデー×ノーザン<テースト>の配合であるダイワメジャーの産駒だから、今日この瞬間だけ輝く、というタイプにはきっとならないインプロバイザーは、母母父ブッダ・Buddhaに由来する芦毛の継承者。
その父母父カロが、グレイソヴリン系の血を引く証であるその芦毛の根拠となり、ブッダ自身は、ケンタッキーダービー前哨戦のウッドメモリアルSで後にレイチェルアレクサンドラの父として登場の自身も名馬であるメダグリアドーロを負かしていることが、主なこれまでの実績。
ある意味で、リトルゲルダに芦毛を伝えたという使命を果たしたことが、繁殖要員として最大の仕事。
いろいろできることはあったとして、それを引き出してくれる馬の力を借りる必要があるということで、インプロバイザーの騎手と母母父は何となく似ているのである。
小倉の2歳Sは昔から地味な存在であったが、近年は、クラシックや2歳G1の前哨戦までは見せ場を作る馬が数多く登場している。
どの馬が来ても楽しみが増える一戦。新潟が存外、思われているよりもずっと好結果であったから、その流れに乗ってしまいたい。
キャリアホースが有利でも、未勝利馬も活躍するオープンの傾向もあり、新潟2歳S以外は今のところ怪しげな展開が多い2歳戦だが、ここにもお宝馬が混じっている気がする。
北米産では共通点の多い2戦目の未勝利馬・デュガも、あの日雨があんなに降っていなければ…、という感じで今回も結構走りそうな気がする。
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