2020年共同通信杯回顧「マイラプソディに細かい敗因を求めるのは筋違い」という話
動き出しのタイミングと勝負所の見極め。
思えば、こんなことが初夏の同じ東京稍重の1800重賞でも起きたなと、ふと記憶の一片に触れる機会となった。
マイラプソディに細かい敗因を求めるのは筋違いであり、武豊騎手を責めるのも少し違う。
それよりも、左回りで期待したかったミナリク騎手のビターエンダーの平凡ながら味のある道悪の逃げと、序盤の怪しい面を完璧にカバーし、3角からの唯一進出に繋げたルメール騎手のダーリントンホールに、秘めた力を出し切られてしまったというのが、トータルとしての見解。
雑に走らせたというより、どうしても、重賞を勝ってからこの季節のGⅢを使うと本番と同じ57を背負わされることで、ここで改めて、持ち合わせた瞬発力とそれがこのスローや道悪で、しっかりと発揮されて他をねじ伏せることができるかどうかを、前哨戦の段階で試しておきたかったのは事実だろう。
京都2歳Sの時もかなり怪しいところがあったマイラプソディだから、道悪とて、34秒台の上がりで33秒台の上がりを求められる展開は歓迎ではなかった。
スピード能力に勝る2歳王者に対して、最も対極の位置にいる実力馬。
彼はそういう才能の持ち主なのだから、むしろ、思ったのと違う09、16年の強烈な差し競馬のような場面で、かなり見せ場を作れるだろう。
となると、肝心のダービーは…となるわけだが、どちらにせよ、これまでできなかった先行策を急にどこでやるかとなった時に、もしも皐月賞を捨てるのであれば、その中で可能性を探ることになる。
下げながら、次に位置をとりに行った時にどうすべきかを考える。
ファンの多い馬だから、そういうことは簡単にはできないが、本当の名手と思う武豊騎手がその時、しっかりと今よりもいい成績を残していたのなら、そんなことをしてもいいわけだ。
ダービーを勝っている者同士のコンビ。早め進出の狙いが見えれば、中山でも引き続き狙える。
さて、気を見るに敏の早め進出から、ちょっと馬場の悪いところをついて、直線で唯一のライバルになりそうだったビターエンダーをいち早く狙い撃ちしたルメール騎手は、言わずもがな、現日本競馬のチャンピオン騎手らしい立ち回りだった。素晴らしい。
掛かるのは分かっていたから、最初は池添騎手に委ねられたような馬。
変な感じの小回り2戦で埋没しかけた厩舎期待のダーリントンホールを、そのプライドとともに、完全に取り戻して見せた木村調教師の手腕もまた、大いに称えたい。
九分九厘、今年こその牡馬クラシック獲りに燃える相沢調教師が育てるビターエンダーと、好アシストでついに念願の日本初重賞制覇を果たしかけていたミナリク騎手の無念は察するに余りあるが、あのレイエンダを重賞馬に導いた時も、丸山&サラキアが繰り出した奇策にいち早く対応しての好騎乗だったルメール騎手である。
すっかりの日本の騎手になった彼だからこそ、動いてはいけないところはしっかりと見極め、動き出しのタイミングだけ気を付けて、万全の態勢で直線を迎える準備がいかに重要であるかを、改めて見せつけた一戦。
フィエールマンでもレイデオロでも、実に魅せる競馬を伴ったベストライドを繰り返してきたが、いくらクラシックの登竜門であったとしても、あくまでもGⅢである。
例年以上に早仕掛けのクリストフの今年の大仕事は、皆想像を大きく超えたものなのかもしれない。
北村友、津村、松山ら、いい仕事をできるようになった中堅のテクニックは、より研鑽されなければならないと気づかされたレースでもある。
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