京都ジャンプステークス2020【予想】|過去の傾向とデータ分析

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京都ジャンプステークス2020【予想】|過去の傾向とデータ分析

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京都ジャンプステークス予想と最終追い切りデータ分析特集です。

予想オッズを見ても過去結果にある配当以上に荒れる傾向のある本レースですが
障害レースの法則と血統分析から、見事穴馬的中を狙っていきたいと思います。

 

レース名第22回 京都ジャンプステークス
グレード重賞(giii)
日程2020年11月14日(土)
発走時間14時00分出走
開催場所阪神競馬場
距離芝3140m
コース障害
賞金2900万円
レコード3:24.8

 

 

京都ジャンプステークス2020の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)

 

枠順出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)
1タガノエスプレッソ平沢 健治60.0kg460 kg
2ビッグスモーキー植野 貴也60.0kg540 kg
3ニシノベイオウルフ大江原 圭60.0kg496 kg
4オジュウチョウサン石神 深一62.0kg510 kg
5スズカプレスト北沢 伸也61.0kg462 kg
6ブライトクォーツ西谷 誠60.0kg490 kg

 

京都ジャンプS2020の過去データ

 

京都じゃねーじゃんとか、6頭だけかよ、とかそんなことはどうでもいい。

もはや、馬券購入をお勧めしないレースである。

 

破竹の障害戦連勝を続けるオジュウチョウサンの、9歳秋シーズンが始まる。

考えてみたら、平場のオープンで二ホンピロバロンに敗れて、続く中山グランドジャンプ<2016年>を圧勝してから、名を知られるようになったわけだが、それから延々勝ち続けている。

もはや、アメリカの大統領選挙とは真逆の意味でのカオスだろう。

そのある種の混沌は、ライバルたちを寄せ付けなかったというより、何故なのかわからないほど常に正確な飛越とその前後のバランス調整が、名手石神深一だから成せる業というだけでは到底収まらないまでの、美しさがあるからこそ生ずるものなのだろう。

無論、カオスであるのはその他大勢のジャンパーにとってのことであり、彼自身は無である。

 

その何よりの証左となるものが、恐るべき体調維持能力を示し続ける、下記した大一番における馬体重の変遷であろう。

 

  • 2016 中山グランドジャンプ 510kg(前走比 -2)

 

  • 2016 中山大障害  512kg

 

  • 2017 中山グランドジャンプ 510kg

 

  • 2017 中山大障害 506kg

 

  • 2018 中山グランドジャンプ 510kg(前走大障害 +4)

 

  • 2019 中山グランドジャンプ 512kg

 

  • 2020 中山グランドジャンプ 510kg

 

京都ジャンプS2020の傾向

 

燃える相手を見つけるというより、自分がどうすれば勝てるのかを追求するタイプで、こういう馬は牝馬では登場しづらい。

 

牝馬に求められる競走能力とは違う物が、そうした維持能力の発揮を、どうしたって阻害するのだから、アーモンドアイなど中型馬としてデビュー、三冠戦もワールドレコードのJCも、そういう形をしっかりキープした中で、それでもデビュー1年ではびっくりするような変化はないものの、以降は体が徐々に締めにくい筋肉質に変化していって、長期活躍の名馬には珍しく、デビューから前走の天皇賞までで20kgの変化が生じた。

 

もちろん、最初は冴えない競走馬でしかなかった若き日のオジュウチョウサンは小さいが、準備万端の5歳春からは、彼には物足りない平地競走を走る過程で増えることはあっても、仕上げの段取りを全て理解する完成後の増減は、大型のステイヤーでありながら、510kgを基準に4kg程度の増減を繰り返すのみである。

 

必ずしも相手関係が強力だったわけではないが、顕彰馬になったグランドマーチス、テンポイントの弟であるキングスポイントといった古典の名ジャンパーも、5年間勝ち続けたわけではない。

障害戦通算13連勝、それら全て重賞制覇によるもの、という不滅の日本記録樹立が可能となるには、そうした事情がない限り難しい。

 

何故か、グランドマーチスと似たような戦績でも公的承認を得られなかったバローネターフも、意外なことに、最大連勝は3に止まっている。

 

グランドマーチスが唯一達成した春秋制覇2年連続の記録は、平地競走におけるシンボリクリスエスの秋の天皇賞・有馬記念の各連覇と同等の価値があり、アーモンドアイのGⅠ勝利記録にも比肩するものがあるが、グランドマーチス超えの春5連覇は、シンボリクリスエスとアーモンドアイの合わせ技である。

 

障害競走の持つ価値を高めると同時に、21世紀型の余裕ローテで、異例の間隔、史上初となる年跨ぎ障害GⅠ連続出走での連勝継続の大記録を考えた時、燃えるものはもうないオジュウチョウサンに、新たなるライバルの出現は、まさかの敗戦の大きな呼び水となる。

 

本来はその役目をフォイヤーヴェルクが仰せつかってくれるだろうと期待したが、一度リセット。

大一番の実績でブライトクォーツが人気になる面はあっても、相手にされてもらえなかった6歳馬の限界も感じなくはない。

 

一応、フォイヤーヴェルクを不発に陥れたタガノエスプレッソを買っておくが、実質、置き障害重賞馬に毛が生えたくらいの適性しか感じられないので、それならと、同じように平地実績がある馬なら、まだ若い重賞初挑戦のビッグスモーキーの方が可能性を感じさせるものを秘める。

 

兄弟でダートの牝馬重賞路線に食い込んでいったワイルドフラッパーは除き、芝で期待されたスモークフリーやトゥルーラヴキッスという名前負けの兄貴たちも、最後は障害レースに赴いた。

 

ワイルドフラッパーほどにはなれなかったが、ダート重賞好走実績もある賢弟のビッグスモーキーには、上がり目がある。

 

キングスポイントのようになれとは言わないが、今後重賞勝ちの期待を持たせてくれるような走りを見せてもらいたい。

スピード能力は、平地でも通用するオジュウチョウサンと比肩するものがある。

 

京都ジャンプS2020 - 最終予想

 

念のため、保険をかけるような言い回しになっているのは、今年緒戦の阪神スプリングジャンプで見せた、ちょっとした危うさがあるから。

 

昨年はかなり詰めた形で、秋は平地競走に参戦した。

 

その上で、自分の状態を確かめるための障害復帰戦は、いつもよりはずっとチグハグな飛越なり着地でありながら、相手が勝とうとし過ぎたようなところがあって、結果的には敵を生むような攻防にはなっていなかった。

 

その分、もっと楽なはずのグランドジャンプでは、そういったものが解消されたのに、もう重い馬場は堪える馬になってしまったのか、勝負所から結構厳しい感じで押し上げていった。

 

3着馬との差、即ち、ブライトクォーツとの約3秒の差より、粘り強く追い上げてきたメイショウダッサイの充実も見えた一戦。

 

メイショウダッサイが東京で楽勝しているので、少しでも自分らしく、変な楽勝はいらないので、確実に落とせないレースを制しておきたい。

 




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