中山牝馬ステークス2021【予想】|過去の傾向と最終追い切りデータ

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中山牝馬ステークス2021【予想】|過去の傾向と最終追い切りデータ

読了までの目安時間:約 11分

 

中山牝馬ステークスの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

 

レース名第39回 ローレル競馬場賞
中山牝馬ステークス
グレード重賞(G3)
日程2021年3月13日(土曜)
発走時間15時45分
開催場所中山競馬場
距離芝1800m
コース右回り(ハンデ)
賞金3600万円
レコードタイム1:44.9

 

中山牝馬ステークス予想2021 - 過去傾向からハンディキャップに特化した組み立てで攻略

デンコウアンジュ

〔56kg〕 【1・2・1・13】

 

主要重賞で結果を残しているから牡馬相当の58で出走することになったわけだが、前年に府中牝馬S勝ちのマイネイサベル以外の3頭は、全て1番人気であったから、近走成績に斤量が反映されていることが重要となる。
何とも微妙な立場ではあるが…、3着には来る高齢馬<デンコウアンジュは8歳>という枠で、余裕があれば押さえたい。

 

アルーシャ、フェアリーポルカ、ランブリングアレー、リアアメリア

〔55kg〕 【0・0・2・21】

 

リアアメリアは重賞2勝で、いずれも出世レースなりトライアル競走だから決してきつい斤量には思えないが、54.5という概念が存在しないから、仕方なしに55になってしまったようなところがあるあとの重賞未勝利馬は、間違いなく、牡馬であれば56か56.5、下手をすると55.5止まりの実績であり、幅をとると最大1.5kg余計にもらっていることになる。
中山1800で買いたいタイプではない上に、この評価では厳しい。後に繋がる競馬に止めたいが、アルーシャの展望は別のところにあるから参加賞をもらえるかどうかということで、彼女のファンだけ押さえたらいいだろう。
押さえるならフェアリーポルカのみだろうか。まあ、今年に限ってまとめてくる可能性も否定できないわけだが。

 

アブレイズ、シャドウディーヴァ

〔54kg〕 【4・3・0・21】

 

安心して買えるかどうかは、適性なり出来次第という感じのノンアドヴァンテージ枠であるため、まだ評価がオープンクラスでは物足りないとなっている才能には有利になる。
近走実績に、2000M以上のクラシックディスタンスにおける凡走歴しかないアブレイズと、左回り巧者なのは確かでも勝ち味に遅いシャドウディーヴァ。
いつも人気になるタイプではないから、適性のアブレイズ、出来落ちは一切なさそうなシャドウディーヴァというスタンスで、適当に買い目に入れ込みたい。

 

インターミッション、シーズンズギフト、ホウオウピースフル

〔53kg〕 【4・3・3・34】

4歳馬/・1勝 ・2着 2回 ・3着 1回

殆んどのケースで、一定レベルのオープン実績を買われた半分より上の支持を集める4歳馬は大半で、斤量面にメリットがあるように感じるファンが多いからこそ、いい結果とまではいかない程度の実績しか上げられていない。
要するに、ここに除外なしで出てくるような4歳馬こそ、一番気をつけたい出走馬なのである。
中山の内回りでは、4歳の段階でこなせる馬は少ないという見解も、当然あっていい。

サトノダムゼル、ドナアトラエンテ

5歳以上/・3勝 ・2着 1回 ・3着 2回

古馬が強い斤量なのではなく、54ではない古牝馬は、オープンキャリアよりも勢いがあるためにベストの条件をバックアップされた立場であるとしたい。
今年はどちらも血統馬で、ドナアトラエンテは生涯通してこれまで1番人気であり、こういう馬が万が一にでも、4番人気くらいに下がった時の破壊力は、牝馬三冠など7つのタイトルを持つ全姉・ジェンティルドンナ譲りの勝負根性が遺憾なく発揮される場面となり得る。
3番人気ではオークス、3歳時のJC、4番人気は初の中山であった引退レースの有馬記念の単勝支持順と、ほとんどで勝っている。

 

スイープセレリタス、リリーバレロ、ロザムール、ロフティフレーズ

〔52kg〕 【1・1・2・16】

 

 

条件馬であるケースも多く、全幅の信頼は置けないが、来るとしたら重賞路線に定着するお馴染みの存在になりやすい。
今年は5歳馬が適当な存在となりそうだが、適性面はやや有力馬に見劣る。
ただ、金杯好走を忘れられていそうなロザムールは、難しい戦略を持たないタイプで、本命以外なら買えるタイプとは思っている。

 

それぞれ該当馬なし

〔51kg〕 
〔50kg〕
〔その他の斤量〕

 

−今年も54と53の取捨選択になるだろうが、堅い決着が望み薄であるのは間違いない−

一つの指標として、筆者な謎レベルの対応表を拵えたのだが、案外使えるように思っている。

1番人気と勝ち馬の斤量差と成績

◎アブレイズ<54kg>

1番人気候補

・リアアメリア<55kg>
→勝ち馬が1番人気に対して、斤量−1kgであるとき、平均の単勝配当は1000円超え。

・ドナアトラエンテ<53kg>
→勝ち馬が1番人気に対して、斤量+1kgである時、平均の単勝配当は500円ほど。

 

中山牝馬ステークス予想2021 - レース展開と最終予想

組み立てとして、リアアメリア想定で行けば確度の高い予想、勢いに勝る5歳馬のドナアトラエンテの時は一転、数で物を言わせる中程度評価のハンディキャップを味方につけられるかを期待する立場に変化する。
先述の通り、4歳牝馬の55は厳しいから、中内田厩舎が珍しく福永騎手を配してきたリアアメリアは、その鞍上に頼った評がどの程度伸びるかという話になってくる。
で、ルメール騎手が乗って不思議はなかった<ここ最近は主戦騎手として連続騎乗中>ドナアトラエンテは、影響は最小限も、大怪我で騎乗機会を失っただけとできる戸崎騎手に手が戻る。
最近のルメールバブルは、昨秋の比ではないので、オッズが異常な数値を示すケースが平場戦から多い。
間違いなく引退レースのアル−シャへの騎乗が濃厚の彼が、レースに与える影響は、案外大きいのかもしれない。

言い訳はいくらでもできるが、逆張りを狙うには絶好機として、昨年のフラワーCでデビュー2連勝を決めた舞台に戻ってきたアブレイズと全く切れない関係性を周知させるに至った藤井勘一郎騎手とのコンビに、一発を期待したい。
先行型は一定程度いるが、雨馬場濃厚の予報もあって、いかにも中山牝馬S的な波乱の様相を呈している。

単騎先行が見込めるロザムールは、前走の中山金杯を楽逃げの末、しっかりと粘って4着に入線。
これが期待できる伏兵であるからこそ<ハンディキャップは52と恵まれた>、この馬が昨春の道悪競馬にフィットした走りをしていた点も強調した時、近走で自分の型にハメ込めないアブレイズの一変には、愛知杯の追い込みの分析は必要と感じた。

秋華賞と前走の愛知杯は、序盤の行きっぷりそのものでここに至るまでのスタイルである好位付けを敢えて選択しなかった印象がある。
藤井騎手も海千山千の入り混じった様々な国の競馬を知っているから、目に見えて速いと分かるような展開が想定されるとき、そういう場面で不器用さもこの馬のスタイルになるとした見立てはしなかったのだろう。
愛知杯は猛烈な先行争いも手伝って、差し差し決着。
ここで自身で初めてとなるレース上がりメンバー上位の3番手に入るも、キャリアに勝るウラヌスチャームにねじ伏せられてしまった。

ただ救いは、その交わし去った彼女が1番手であり、こちらはわずか0.3秒劣ったのみ。
中京のハイペースの中距離戦で、上がり34秒台前半以上の上がりを使える馬などいないから、直線の短いコースで、スローが見える状況で、下手をうったりしない限りは自分のスタイルである好位付けに戻すことが濃厚だろう。

まだまだ若いアブレイズは、2戦目から重賞路線を走る厩舎のエリート扱いであるから、降級制度もない今は、この路線で戦わねばならない。
ただし、それは悲壮感を漂わせるのは、クラシック後にまた小石にも躓いているような哀れな姿を晒している馬のことであり、キャリア6戦の彼女にはそれは当てはまらない。
故に、結果は求められる。

前走は秋華賞の時に絞り込めなかったものを、しっかりと削ったようなマイナス体重での出走。
それから中7週はちょうどいいローテであり、変わり目を見せるにはうってつけの右回りでのレースに出るとなれば、キズナ×ジャングルポケットのダービーコネクションが大きな武器になって当然に思える。
この配合は、これから増えるというわけではないだろうが、元はと言えば、サンデーサイレンス×トニービンでアドマイヤベガ<東京優駿>、アドマイヤグルーヴ<エリ女杯連覇・ドゥラメンテの母>、ハーツクライ<有馬記念・産駒は世界的に活躍>といった、日本の黄金配合を培った大種牡馬の血筋。

順調に直系の拡大を成したサンデー系の曾孫世代は、トニービン系の生き残りである名馬ジャングルポケットの血を受けて、屈辱にも負けない精神力を秘めると信じたいところだ。
このアブレイズから見て4代目にサンデー、トニービンを各々同じところに置く馬は、代表的なところではミッキースワロー、サクセスエナジーなどがいて、父は父父の段階からバラバラも、母父はジャングルポケットに限られる。
アブレイズはヘクタープロテクターの一族であるロイヤルスタチュート系なので、繁殖牝馬としても未来も約束されている。
近年ほど、中山記念でハーツクライ絡みのワンツーは決まったような、小回りでこそトニービンのイメージが定着しているから、その流れにも乗って行きたい。

となれば、アブレイズよりフラワーCで期待されていたシーズンズギフトも押さえないといけない。
本来この馬の方が、中山1800には適性があるはずなのだ。
それと同じくらい、札幌デビューウイン後、小回りで連戦連敗のホウオウピースフルも適性はあるはずだ。




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