新潟記念2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

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新潟記念2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

読了までの目安時間:約 15分

 

新潟記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

 

レース名サマー2000シリーズ
第57回 農林水産省賞典
新潟記念(GⅢ)
グレード重賞(G3)
日程2021年9月5日(日曜)
発走時間15時45分
開催場所新潟競馬場
距離芝2000m(外)
コース左回り
賞金4100万円
レコードタイム

 

新潟記念予想2021 - 過去10年のデータ傾向

 

主流の七夕、小倉参戦組を今後買っていくべきかは、臨戦過程次第だろう

 

厳しい戦いを続けた末に、サマー2000シリーズチャンピオンを目指してここに挑んだ面々は、基本的にはガス欠する者と意外な快走を見せる者とではっきり分かれる。

ただ、半分はどちらかを使ってきた馬が勝っているというのは事実で、2年続けてG1を使っていた休み明けの実力者が勝ったという流れは、七夕賞からの直行組によるワンツーとなった昨年途切れた。

 

個別の判断で取捨されるべきG1戦から直行の面々とは違って、闘魂燃やして更なる熱戦希望の夏3戦目という猛者たちは、過去には何度も登場しているが、福島か小倉かどちらかに絞って、ここに回ってくる方がずっと効率的という結果が出ている。

記録上は、両方使った馬と過去10年で、七夕賞直行組がイーブン、小倉記念からフレッシュな状態をキープして、基本的には連続好走を決めた馬がよく走るといった具合。

その結果が、北海道で連続好走の馬との兼ね合いで、チャンピオンになれるかどうかを左右する、基本的な構図となってきた。

 

ということは、当然のことながら、秋の前哨戦群に取り込まれた他のサマーシリーズの最終戦と同じで、休み明けの馬に不利な条件ではないとも言い換えられる。

使ったことを活かせるかどうかもあるが、昨年と今年、恐らく来年も小倉記念とこのレースは中2週。

ほとんど、阪神大賞典と天皇賞の間隔が同じだったとすれば…、という比較になるほど今は夏のレースは過酷なので、1800の中京記念を使っていた馬もここでに登場する。

今年は少ないからいいが、多い年はかなり取捨に頭を抱えることになる。

中京記念の方がローテ的にも有利だろうから、軽いクラヴェルは昨年ここで勝っているので、是非買っておきたい。

 

他のカテゴリーなり、春の重賞以来だった馬は、新潟のレース以外では馬券に絡むことはない

 

新潟大賞典から直行して3着のロンギングダンサーが、1年前の夏の新潟準オープン勝ちしていた馬。

関屋記念から転戦のセイクリッドバレーが、その年の新潟大賞典を勝っていた馬。

特殊な形態ながら、何となく平坦馬場や左回りの巧者なら何となくこなせそうという感じで、それはエプソムCの組なら通用するが、他の重賞だとG1は別格として、あとはこのような適性に根拠のある馬だとか、単純に相手が楽になった馬以外、順当にサマーシリーズを使われてきたか、勢いでオープンの出し殻的古株など難なく突破できそうな上がり馬などが台頭するという構図。

 

だからといって、何でもいいわけではなく、条件戦組は中央場所の方がよくて、層が薄くなる夏の条件戦組は苦戦。

訳の分からないところから飛んできたコスモネモシンも古馬になってから直線平坦の牝馬重賞のみ好走の馬であり、やはり、新潟の競馬に適性のある何かを持っていた馬に限られるとなる。

今回はそのわけのわからないところから来た馬が何頭か来そうだと見て、一頭は3番手に昨年の関屋記念優勝馬でエプソムCも勝ったことがあるサトノアーサーを推挙したが、これ以外も実は狙いがあって、

 

・ダザル→ エプソムC快勝馬で、昨夏の関越Sも楽勝。

 

・ヤシャマル→ 東京で全4勝も、新潟は初参戦

 

・ラーゴム→ 平坦コースは初参戦のオルフェーヴル産駒<父は新潟のデビュー戦を勝っている>

 

・ラインベック→ 左回りでは3勝、昨年2着のジナンボーの全弟

 

まあ、根拠があった方がいいに決まっているから、これらは相手には拾っておきたい。

 

G1直行の3頭のうち、軸で買えそうな馬となると、彼女しかいない

 

過去3頭馬券に絡んでいるが、近3年で2頭が勝っている。

あと一頭が、新潟の重賞で2度とも1番人気に推され、大いにその適性を期待されていたメートルダールの人気落ちで一撃が決まった2着。

別に、人気になっているわけではないということがポイントで、流石に、少頭数で揉まれない競馬がいかにも合いそうに見えたブラストワンピースは別格としても、人気になりすぎていないことと、これまでが人気先行だった馬というのは、新潟のコース形態で救済される面は大いにある。

 

それこそ、G3を勝っていても56に止まり、牝馬には不利の少ない条件だから、重くなりすぎなければ厳しいということもなく、最近殆んど有力になりそうな馬が出てこないが、定期的に新潟巧者のような候補は登場してくるから、実力者には若干不利で、それならばと右回りのサマーシリーズ戦で自信をつけてきた馬は再び快走するシーンも生まれるのであろう。

 

速い馬を探そうとしても、スローになりやすいから返って不利で、差し馬の方が幾らか有利。

自在性が昨年のように問われることもあれば、追い込み一手の馬でも馬場状態如何では届く。

荒れ馬場が苦手そうな馬でも、揉まれなければ力を発揮する馬に戻るだろうし、力があるはずの馬が馬場に泣くというのは、決まって、リズムを崩しやすいからであって、ワンターンならそれは限定的。

時計勝負に限界のある馬にも案外、寛容なところがある新潟2000重賞は、実は、真のベストコースである可能性を示すリアアメリアを狙わない手はない。

 

新潟記念予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

 

矢も楯もたまらず、即決の本命で後悔しないほどに、リアアメリアには天性のポテンシャルが備わっている

 

リアアメリア血統

 

この馬について、クラシックに至るまで散々紹介がされた、その血統の高水準度合いについて、今この段階に触れる意味はない。

筆者はそれには飛び掛からずとも、違う血統馬の非力なレース振りに悲嘆したのだから、結果は同じ。

 

冷静に振り返っても、通算14戦2勝のリアアントニアがG1勝ち馬で、11戦3勝で重賞2勝のリアアメリアとで格の差があるようで、実は、母が未勝利戦以外で唯一勝っているBCジュベナイルフィリーズ<この年はサンタアニタ ダート8.5F・G1>というのは、2位入線で先頭ゴールのシーズアタイガー<日本で既に5頭を出産>の降着により、繰り上がり優勝の記録。

見た目の実測で戦績を書き出すと、【1・4・0・9】という残念なところがあった。

 

勝ち運をあまり持たない血筋だから、その娘の【3・0・0・8】という記録はきっとましなのであろう。

ディープインパクトの産駒で、ここまで極端な記録を作ったステークスウイナーとなると限られるが、実はあのスノーフォールさんも現在までのところ【5・0・0・6】だから、何かの繋がりがある。

 

スノーフォールの母の全姉が、シャンティイで行われた凱旋門賞を快記録で乗り切ったファウンド。

母レッドエヴィ<スノーフォールの祖母>はマイルG1を2勝の名牝で、通算9勝もしている。

一方で、娘のファウンドはある種衝撃的な【6・11・3・1】という不可解なレベルの記録を誇った、一流なのにどこか抜けている名牝。

凱旋門賞を4歳秋に制するまでは、怒涛のG1・5連続2着の快記録を樹立。

牡馬より気の強いタイプが多い王道路線を進む牝馬としては、貧相な記憶力しかない筆者としても、異例の記録を刻んだ馬とした評せない。

 

ディープインパクトの血を押さえるために、日本に繁殖牝馬を連れていっては、こちらで産ませて、本国のアイルランドに連れ帰るというクールモアの奇策は、今ようやく花を咲かせたわけだが、米国早熟系選定G1の勝ち馬をごっぞり買い付けて、相応の結果を生んだものの、似たような作戦がハマったノースヒルズに大事なところを持っていかれないか気が気ではないノーザンファームが、このリアアメリアで主要競走を制することは、デビュー時から活躍が約束されたグランアレグリア<もちろん、ディープインパクトの代表産駒>の翌年に、それ以上のパフォーマンスで新馬戦を制したリアアメリアの快速に期待わけで、未だ大いに価値がある。

 

グランアレグリアは【8・2・1・2】、母タピッツフライは7勝で2着も6回という戦績と、最初から強かった娘との戦績のクオリティに差は出たが、古馬になってまた強くなったことでは同じパターンもまたある。

早熟の名牝として括られる寸前、自らの力でプライドを取り戻した中京のローズSから早1年ばかり。

桜花賞から安田記念までほとんどの期間休みだったグランアレグリアに見倣って、マイル路線で見せた限界の証明を相手強化の中でしてみせたい。

 

新潟記念予想2021 - レース展開と最終予想

 

このレース。

牝馬がある程度軽いハンディキャップで出られるにもかかわらず、近年はまるで好走馬を出せていない。

直前に札幌記念があり、その前後には牝馬限定の重賞もある。

マイル戦線も充実しているから、牝馬の有力どころにとって、オールカマー以降の中距離戦などと比して、特段の魅力があるレースとはならない。

 

また、55以上を背負って出走の馬は限られる。

こと近10年のレースに限ると、昨年驚愕の31.9秒で上がって4着に入った重賞1勝のサトノガーネットくらいなもの。

矢作調教師のことだから、脈なしだったら素直に府中牝馬Sだったろうが、混戦が見えていた新潟記念に出れば何かあるかもしれないと思わせるような小倉記念<この時も55>での見事な強襲だったから、結果的に正しかったように思う。

 

そんな成功パターンを示したサトノガーネットのように、今回は鞍上が元の川田騎手に戻るリアアメリアは、新潟のレースに使う用事がなかったから、まるで縁はないのだが、6~9月のレースに関しては、【2・0・0・0】であり、加えて、1600以外の芝の良馬場に限ると、4、1、7着なので、マイルG1における6、10、13着と比べるとかなりまともに思う。

常に、一線級と走ってきた馬。

非マイル戦の負けた2度のレースは、いずれもG1で、かつ過酷な阪神の重馬場と高速馬場の超重要戦での記録。

むしろ、ここでは買い材料である。

 

川田騎手なので、変に人気になってしまっては妙味ないが、この男、極めて特殊な【1人・2人・3人・4人以下】という区分で、JRA全107勝の割り振りをすると、【42・20・23・22】と、妙に不思議なハイバランスの記録を残してきた。

リアアメリアのような人気になりやすい馬であれば、勝った時が3番人気以内ということになるが、レイパパレは4番人気で前週のダノンスマッシュは2番人気、3番人気でも3勝で、今年も【5・3・3・2】で勝利し、G1は2、4、8番人気での記録。

1番人気での信頼度を反映した表記ではないが、今春の平地G1・12レースで1番人気二度とも3着以下、古馬G1で人気に応えたのはスプリンターズSのファインニードルくらいという鞍上に、1番人気がザダルかトーセンスーリヤというこの組み合わせは合っている。

 

妙に3番人気での重賞勝利が多い騎手。

狙うなら、その6倍全のオッズの時だろうか。

さて、リアアメリアという馬。

左回りで派手に勝った近2勝の内容からも、ムラな性質だけでなく、得意不得意の差は戦績以上に位置取りに全て出ているようなところがある。

2歳時のワンターンでの前と後ろからの豪快が勝ちっぷりは、不遇のクラシックシーズンの中で復活しなかったが、ローズSだけは位置をとって、楽々の抜け出し。

マイルでキレを発揮しようとして、全く歯が立たず、相手が強すぎただけだともう言えない状況で、代わりに走れる条件を選別したら、ベストに近いワンターンの中距離戦が、このあと続くことになる。

 

ローズSは確かに、コーナー4つの中京2000での記録だが、平均ラップを後半も続けた60.9−59.0というラップは、いかにも新潟で走る中距離先行型の理想のラップに近い。

平均ラップで1秒ばかり上がりが速い程度だと先行馬のタツゴウゲキやナリタクリスタルが制し、それより後傾ラップだと差し馬が届く。

雨馬場の前傾ラップで前が残った記録もあるから、雨の影響が残れば、差しの手には出たくない。

差しようがないほどに、前進気勢もあるリアアメリアを抱えて中段に控え、勝負手に出る川田将雅では、乗り替わった意味がないことくらい分かっているはずだが、馬が自信を失っていては怪しい。

まあ、福永騎手で彼女のスピード能力を考えて、抑えたというか、適当な位置をとった印象もある。

中距離戦に出てきた以上、行く気を見せるくらいの気概がなければ、きっと、あの頃の彼女には戻らない。

人馬にとって、大事な一戦になる。

 

 

 




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