新潟記念2023の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
新潟記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第58回 新潟記念(GⅢ) |
グレード | 重賞(G3) |
日程 | 2023年9月3日(日) |
発走時間 | 15時45分 |
開催場所 | 新潟競馬場 |
距離 | 芝2000m |
コース | 外回り |
賞金 | 4300万円 |
レコードタイム | - |
新潟記念2023 - 過去10年のデータ傾向
軸馬を決めかねる原因でもある、七夕賞、小倉記念いずれかの好走馬不出走の影響で、1番人気は不発続き
毎年のように、熱戦になるわけではなくなったサマーシリーズは、今や過渡期であり、2000シリーズに関しては、札幌記念でもこの新潟記念でも、シリーズ優勝の有資格者が事実上皆無で、故障明け2戦目のマイネルウィルトスがここにきて、重賞を初めて制するという新潟記念らしいというか、ローカル重賞らしい展開にもならない限り、シリーズ覇者は登場しないことが濃厚という現状。
今や、福島→小倉か新潟のローテはおろか、函館→札幌のように、一見すると楽そうにも映るローテも、件のアスクビクターモア問題に絡み、酷暑は人間だけの問題はないことが明らかとなった現状、秋に向けて…、というトーンしか各レース優勝の陣営からは伝わって来なかった。
ただでさえ、メンバーが集まりにくい今の芝中長距離重賞。
下級条件も、ワンターンなら集まるわけだが、新潟で速い上がりが求められることと、リカバリーの問題で、G1狙いの馬の賞金稼ぎの舞台になる今年はまだマシで、昨年はそういった雰囲気ではなかったから荒れた。
57でも最後に止まったヒートオンビートは、高速七夕賞の連対馬ながら、福島より速く走れずに完敗の5着。
シリーズ好走馬が狙えないのであれば、他のグループから狙うしかないというか、人気馬は夏に使っていない馬ならいいとなって、変な荒れ方をする。
若手が人気になり、いずれも暑い時期に走った経験はあるが、果たして。
57以上の馬が近年ほど走っているのだから、多少きつい馬でも、総合力の2000なら持ちこたえられる可能性がある
CBC賞や中京記念は、坂の影響もあったのだろうが、厳しい斤量を背負った牡馬が壊滅状態。
荒れ馬場のキーンランドCも牝馬がワンツーであった。
ただ、小倉記念や北九州記念では、やけにみんな走っている森厩舎というのもあるが、58のエヒトと軽いところでCBC賞勝ちのジャスパークローネの57での押し切りなど、意外なほどに、きつめの斤量の馬がよく頑張った。
ハンディキャップレースである以上、今は前にも増して、重賞実績だけでなく、リステッドでの好走実績でも上乗せが入ってくるから、様々な陣営から、特に、順調な好成績を挙げて挑んだ人気馬の厩舎ほど、悲痛な敗者の弁がよく聞かれるようになったのだが、こうしてみると、馬次第、調子一つという印象もある。
古い実績の馬はいても、巧者が多く登場のサマーシリーズ戦ではないので、前走ここより格上の舞台で58を背負っていた好走や着順ほど大敗ではないできるプラダリアやユーキャンスマイルなどは、左回り実績などを順当に評価して、5番人気以内とかでも、たとえ58.5くらいでも、よほど調子が悪くない限りは走るだろう。
サリエラの目黒記念55は、ここで増量だと少し怖いが、56ではさすがにきついというだけで、ノッキングポイントより3kgも重いというようなことがなければ、これも問題なし。
他が怪しすぎるから、ここは買えそうな人気馬の取捨をする段階で、斤量への不信感は一旦なくした方がいいとしておきたい。
牝馬は軽くないと来ないのが新潟記念であったが…
近10年で好走した牝馬の斤量は、いずれも52だった。
勝ったコスモネモシンも重賞実績はそこまで見劣らないクラヴェルも、2000Mというよりは1800くらいのイメージがあったが、さすがに決め手比べになるこのレースで、適性というか、底力がある程度のレベルに達しているなら、結果はついてくるという印象がある。
牝馬は多く出てこないし、どういうわけなのか、昔から小倉記念はよく牝馬が出てきては好走してきたが、この前の10年の2勝の際も、牝馬は52で、アルコセニョーラもヤマニンアラバスタも重賞実績は十分の有力馬。
かつての右回りの時代に、春に新潟大賞典を制していた巧者のアイリッシュダンス<大種牡馬となるハーツクライの母>が、56でぶっ千切ったこともあるが、これは同じトニービン産駒のエアグルーヴが紡ぐ伝説のストーリーを、しっかりとした形で作り上げる上で大切な下地となった面もあり、その56を背負って天皇賞を制したという、2年前の出来事。
こういうブラッドストーリーの裏付けのようなものが、トニービンが当初はよく来ていて、ここ最近はキングカメハメハばかりが目立つというこのレース向けに思えるキャラの固定化には繋がっているが、ディープの人気馬の取捨とその孫世代になるヴァンセンヌ産駒で関東馬という両ペアの狙い方が、予想の主軸にもなっていくところで、ここでは主役になる事の少ないディープ系牝馬の買い方も重要であるから、ファユエン、フラーズダルムらがサリエラと3kgくらいの差がついたので、穴狙い発動でもいいが、ほぼトップハンデのサリエラは前走と同斤なので、差し引きゼロにも思える。
新潟記念2023 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
奇しくも、2世代のダービー5着馬が登場し、再挑戦を目論む若手がレースを賑わせてくれるそうな幸運に恵まれた一戦
プラダリアの血統
ダービートライアルウイナーなのに、ダービーでも大して崩れていないにもかかわらず、どうにも煮え切らないというか、パッとしないイメージが先行するのには、意外なルーツがあったりもするのが、このプラダリア。
3代母のリトルオードリーは、桜花賞トライアルである4歳牝馬特別を3連勝で制し、本番でも1番人気に推された良血馬。
結果は、ファイトガリバーらにねじ伏せられた9着ながら、オークスでは彼女と一緒に、エースのエアグルーヴに立ち向かって3着と健闘した。
ただ、その全姉であるココパシオンの仔・ココナッツパンチが、旧名弥生賞でアドマイヤオーラの、同年の目黒記念で古馬の準エース級だったポップロック相手に両方2着であったという戦績があるくらいで、偉業にも等しいキャリア1戦での皐月賞トライアル連対の快記録を残しつつ、準オープンも2着が2度あるだけという不思議な戦績で、ターフを去ったというあたりに、同じような匂いがしてくる。
一族にはスプリント戦線で大いに活躍したスギノハヤカゼ<リトルオードリーと同世代>がいて、ダートの2歳王者であるノーヴァレンダなどの大物もいたりするのだが、同時に、重賞を勝てないまでも、G1でだってオープン特別だって同じように3着に来るボンセルヴィーソの方が、プラダリアのイメージに近い。
いずれもがブラッシンググルームの力の血を抱え、サンデーサイレンスも取り込んで、いかにも瞬発力に長けていそうで、そこが足らないことで脚を掬われるような負けを繰り返すという死角がある一族なのは間違いない。
ディープインパクトを入れようが、それがダイワメジャーであろうと、きっと他のいかなる血を加えても、この本質は変わらない。
となると、今回も似たような結果となりがちな雰囲気ではあるが、高速レースのドウデュースが勝ったダービーや京都記念では力を示す内容で健闘を見せている。
ハーツクライの中距離型と思えば、昨年のカラテやその前のマイネルファンロンなど、どう見ても末脚がキレキレではないタイプが33秒台の上がりを繰り出せるこの新潟記念で、割を食うこともない。
小倉と同じように、少しだけ暑さがまともなレベルに落ち着きつつあるのか、先週からタイムが出ている印象もあり、このディープっぽくない馬には、まさにマーティンボロやパッションダンスと似た雰囲気だからこそ、狙ってみたいと思わせる何かを秘める。
ある意味、イメージ通りのサリエラよりは買い材料が多いようにも思う。
ズブいわけではないし、また不器用でもないが、キレもガッツもスタミナも今一つ。
ダービー5着以降のプラダリアは、陣営を大いにてこずらせる存在であった。
宝塚記念も一気に評価落ちの16番人気だったが、阪神開催だった京都記念と同じくらい走って、結果は6着。
テン乗りの菱田騎手が、うまく内に誘った進路選択も絶妙だったが、わずかに外を通ったズブのディープボンドの遅れ差しを食らったくらいで、イクイノックス共々、直線は馬場半分より外という正解ではなかったので、悔やんでも意味はないが、様々残念な結果でもあった。
血統的特性から、惜敗が多いのは仕方がない。
ヴァイスリージェント系を肌とするサンデーサイレンス系の活躍馬は、兄のヴァイスリーガルを母父に持つマーベラスサンデーが初期の活躍馬に挙がるくらいで、多くのステークスウイナーこそ出しているものの、大物は多くない。
キレとパワーのマッチングが、ストームキャットのそれよりキレに偏らないスピード優先の本質が、芝での高速決着でいくらか邪魔をする要素にもなっているのだろう。
レイパパレにしても、ステファノスにしても、高速ではないタイムの10FG1を好んで、何度も好走していた。
元来、長い距離に向くわけではないから、初勝利が阪神2400の渋馬場で、返す刀でダービートライアル快勝となれば、言うことなしのようで、実は、キレ不足を補ってくれる距離延長が吉と出ただけなのだろう。
近走で最も内容が濃かったのは、例年の水準よりはずっと上だった高速京都記念を、正攻法で乗り切った一戦。
渋馬場で差した日経新春杯、見せ場十分も冴えない感じの5着だった目黒記念は、馬場や距離が、ちょっとピントズレという感じの惜敗だった。
新潟記念2023 - レース展開と最終予想
勝った馬がいつもべらぼうに強いわけではないが、ドウデュースやイクイノックスとは、いつも同じくらいの距離感でゴールするのだから、プラダリアも中距離適性で馬鹿にならないものは確かに秘めている。
ところが、コーナー4つで窮屈な立ち回りを求められる坂のあるコースは、直線がタフな中京中距離も含め、得意にしているようには思えない。
キレなかっただけとも言える目黒記念は、一応、大局的分類で同型にも見えるヒートオンビートが、レーン騎手のダービー制覇の勢いでキレたという内容で、冴えないままではあったプラダリアも、大差なくゴール。
ここでポイントが、似たように目黒記念歓迎と思えないサリエラが、きっちり差してきたということ。
ローズSもこの目黒記念も、思っていた通りの部分はあるにしても、届かないところから差してきたという似たような内容。
この馬の上がり最速記録が、前走ゼッフィーロの追撃で2位となったことで、血統のイメージ通り、本当は馬格がないから溜めるしかないというだけで、キレ馬ではないことが見えた部分もあった。
プラダリアは相変わらずだろうし、若いノッキングポイントも、モーリス×チェッキーノで直線勝負型ということはない。
男の武器をここでは手にするキングカメハメハ同盟のユーキャンスマイル、ブラヴァスら友道軍団も、本来は切れるというほど豪脚を使わないが、誰でも33秒であれば上がれる新潟だから、数字に偽りありながら、プラダリアだって力で見劣らないのだから、見せ場くらいは十分に作れる。
サリエラはどうしても人気になる血統背景と、陣営の圧のようなものがあるから、その陰に隠れて、再びの兄弟タッグで勝利への渇望感を満たしたい池添軍団にここは期待。
ブラストワンピースをしっかりとした競走馬に育て上げ、このレースを快勝した池添騎手は、昨年は残念だったヒートオンビートを本格化させるために、様々な策を講じていったが、自分が乗らなかった目黒記念で初重賞制覇。
因縁根深く、サラキア<サリエラの姉>の初期に弟・学調教師から委ねられた手綱で、大きな結果は残せなかったが、今度は北村友一騎手が乗ってから変わり身を見せ…。
肝心のところで詰まったスルーセブンシーズは、再びルメール騎手で、凱旋門賞へ挑むとされる。
むしゃくしゃしても、馬への当たりがきつくなることのない池添騎手でも、ここは燃える男にならないと気が済まない。
簡単に勝てる馬ではないが、誰よりもプラダリアを理解するからこそ、妙な対立構図を妄想させるに十分な登場人物の相関性も手伝って、本来のプラダリアらしさのようなものが、この新潟で全開になるように思える条件は整ったと言える。
最後は勝たなければ。
珍しく、4戦とも未勝利ながら、穴馬を見事に掲示板内に複数連れてきた岩田望来騎手が、今年のWAJSを辛くも制した。
そんなような展開が、今年の新潟記念のゴールシーンと重なる。
どの馬も決して勝負強くはない。
ダービー5着馬の先輩として、巡り合わせでどうもリズムの合わない今回敵陣となるライバル勢に対し、池添兄弟とプラダリアのプライドが、最後の最後に勝敗を分けるポイントになりそうだ。
と、勝手に思い、密かに楽しみを増やしている筆者である。
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