シンザン記念2023の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
シンザン記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第57回 日刊スポーツ賞シンザン記念 |
グレード | G3(重賞) |
日程 | 2023年1月8日(日) |
発走時間 | 15時45分 |
開催場所 | 中京競馬場 |
距離 | 芝1600m |
コース | 左回り |
賞金 | 4000万円 |
レコードタイム | 1:32.2 |
シンザン記念予想2023 - 過去10年のデータ傾向
マテンロウオリオン級の才能があったなら、万両賞出走馬はきっと今後も走る
暮れの短距離の特別戦は、オープン競走も含めて、3、4年もするとどこかの改修工事が発生するなどの影響で、番組がしょっちゅう変わる。
阪神1400の1勝クラスというのは、ずっと昔からあったから、開催末に組まれたこのレースから好走馬が出てくることはあったにせよ、これまでは好走例はなし。
千両賞がずっとマイル戦で行われてきて、連対馬などがよく穴をあけてきたが、未勝利の身で1400の特別戦・万両賞を制して、返す刀でという感じここも勝ち切ったマテンロウオリオン級の可能性が、今年出走予定のペースセッティングにはあるはずだが、重賞の壁にいったんぶち当たって、耐えきれなかったような前走の内容をどうとらえるかがポイント。
血統的には1400とおろか、1200以下の専門化という匂いがプンプンするのだが、速い馬は歓迎の1400くらいにフィットしていても、底力でこなしてしまう総合力勝負のマイル戦に展開した場合、それを自ら作ることで、他を圧倒して不思議はない。
1番人気が消えているという事実はあるものの、オッズが毎年割れるので仕方ない部分もある
アーモンドアイはともかく、ミッキーアイルやエーシントップら、前走中山マイル組の台頭が目立つくらいで、変則開催と混戦が重なるここ4年は、まるで用なし状態。
最後に来たペルシアンナイトも、雨が祟って3着と大苦戦だった。
後の活躍馬、少なくとも、次走では勝つ馬が人気で好走しているということは、期待値の高さだけでなく、発展性の重要度も極めて大きな意味を持つとできる。
人気は今回、ディープ産駒のライトクオンタムだとか、ムルザバエフ騎手が乗って来そうなペースセッティングらが気になる存在となり、消えそうな感じは前者だが、いかにもキレ者のディープというよりも、小柄でもスピード負けしない牝馬というライトクオンタムに少しくらいの重荷を背負わせても、そこはスーパースター・武豊が何とかしてくれる…、とは望み過ぎではあるのか。
圧倒的先行有利、内枠有利にも多分なバイアスがかかるレースばかりで、外差しイメージのシンザン記念・正規の京都開催とは一線を画すこの中京変則最終年は、果たして、どんな人気馬へのバイアスを与えるのか、ルメール人気で消えたここ2年とは違うというところだけは強調しつつ、慎重に買い目に加えるのが賢明だろう。
関西圏の未勝利勝ちで来るのは、阪神1600組ばかりだったのだが、今年はいない
そもそも、暮れの阪神の芝未勝利で、トーホウガレオンのように中距離戦を勝ち上がってきたような馬は、普通ならば、京成杯が翌週にあり、次は若駒S、その前後には1勝クラスのクラシック向きのステップレースがちょこちょこ組まれているし、どう使っていこうとも、2月のきさらぎ賞や共同通信杯などに転じていく流れか、自己条件を勝ってからトライアルという流れが見えている組なので、わざわざここに出てくるようなことはしない。
第一、勝った馬が最近いないので<最後に制したのは2009年のアントニオバローズ、他場であるとか新馬戦まで含めると、近年では2勝しているし、連対馬2頭は桜花賞馬でもある>、牡馬が多いこの手の馬は、2017年の5着馬・マイスタイルのようなタイプ以外、全く出世できていない。
戦う前から、何だか先を見切ってしまったような感じでもある。
しかし、多いタイプではないからこそ、ワンターン狙い、左回り狙い、福永祐一に一つでも多く勝ち星を…、など陣営の明確な狙いがあった時、意外なほどに覆されるケースは大いにある。
ほとんどが1600という組が勝ち負けになっているのではなく、中距離型で目ぼしいタレントがいなかっただけであり、最初はクラシック狙いの1800スタート、2000連戦の後の1800<初のワンターン>という流れで、同じワンターンで嫌う理由もない。
ミスターワンターンのリアルスティールのことを、福永騎手は誰よりも知っているし、その時味わった屈辱も誰よりも感じているから、妙味はあるだろう。
1番人気ではないことを望むのみだ。
シンザン記念予想2023 - 出走予定馬の血統/成績/タイム
思惑はそれぞれにあっても、出来ることは限られる若馬が競い合う中で、名手の腕が輝いてきたシンザン記念の歴史がある。
トーホウガレオンの血統
父リアルスティールは暮れの阪神デビューで、この時期はまだただの1勝馬だったが、同期の菊花賞馬でもあるキタサンブラックに至っては、デビューすらしていなかった。
ところが、その代表産駒として永久に語り継がれることだろう天才のイクイノックスは、2歳時にはもう、クラシック戦線へ目途を立てるほどの好内容で、皆に注目される存在となっていた。
リアルスティールの産駒は、すでに7頭が重賞に挑戦しているが、2戦目で天才二冠馬・ドゥラメンテを倒したというような、父の武勇伝を語り継ぐようなエース級までは出ていない。
唯一複数回重賞に挑戦のオールパルフェは、関西遠征初戦のデイリー杯こそ快勝であったが、肝心かなめの本番で力を出し切れずに敗れている。
逃げ馬として一旦育ってしまった、結果を出してしまったことで、この先が少し難しくなっている。
トーホウガレオンはそれらの天才性には程遠いとまでは言えないものの、2着3回がコーナー4つの競馬であり、前走阪神が外回りの1800だったかということでも、いかにもミスターワンターンの継承者である。
父リアルスティールは全4勝全てが、ワンターンの芝1800Mという特異な馬。
マイルが合わなくて、2000だとパワー負けする厄介な性質の持ち主でありながら、菊花賞での後のレジェンドホースであるキタサンブラックにわずかに遅れただけの2着。
トーホウガレオンは母父がファピアノ系のソングアンドアプレイヤーなので、構成的にはコントレイルやサトノアラジンらとよく似ているが、よく走る血統なので、ここは積極的に買ってみて、リアルスティール産駒の特性を理解するための好機としていきたいところだ。
シンザン記念予想2023 - レース展開と最終予想
ユーイチメソッドに従ってというべきか、どことなく、鞍上自身がそうであったように、ゆっくり成長を遂げていきそうな雰囲気のあるトーホウガレオンは、前走4戦目の勝ち上がり、初勝利であった。
父リアルスティールが、福永騎手を背に阪神1800の新馬戦を楽勝したのは、もう8年と少し前の2014年暮れのこと。
キャリアホースとして、4戦目で負けられない初のワンターンのレースで、スタートが格段にデビュー戦と比べてもうまくなったトーホウガレオンを、福永騎手は急かすような素振りもなく、相手関係を踏まえてじっくりと追い出しを我慢し、終いだけ伸ばすように残り100辺りからのスパートで快勝した。
しかし、何となく結論が出た一戦でもある。
小回りや中京のコーナー4つの競馬などを戦い、変わり身を見せたと言えばそうだったが、これまでデビュー戦でアリスヴェリテ<アルテミスSの3着馬>、中京の渋った馬場の未勝利戦では、チャンスザローゼス<話題のバラ一族の馬で、アイビーS完勝>やエゾダイモン<次戦で京都2歳Sに登場>ら、味わいのある、まだクラシックに間に合いそうな面々に、やや勝負強さや決め手の差で完敗だった面があり、いかにも阪神外回りが合いそうなタイプを見込んだ鞍上や陣営の狙いにあった適鞍の1800で、しかし、上がりの脚が、コース形態を加味しても、レース展開はいずれもスローの中で、劇的にはキレず、34.3秒というのは、トレンドのワンターン適性では勝負はできないという雰囲気で、小回りでも怪しい面があるのだろうから、一旦、適鞍を再度探す意味も込めて、敢えて、距離を短縮してきた事情がある。
とはいえ、リアルスティールはとにかくワンターンの専門家で、皐月賞も菊花賞も2着だったが、ダービーやジャパンCの方がいかにも合っていそうなディープ産駒でありながら、そこではどちらも3着にも入っていない。
もっと速い馬になって欲しいという、福永流の英才教育は、妙に器用貧乏に転じそうな怪しげな雰囲気を醸し出しているから、レースレベルを上げるような策はとれる器用さも備えたトーホウガレオンに、意外な追い込み策などを仕込むことは、今回はしないと思われる。
父のこともよく知っているからこそ、あのドバイターフでの乗り代わり<唯一のG1タイトルを得た時に、鞍上がムーア騎手にスイッチとなった>という屈辱が、若い時に全てユタカ騎手に奪われたと感情的になったこと以上に<本人に取らないでくれと訴えると、武騎手は自分が乗ればいいと一蹴したという逸話がある>、大きな出来事になったことは、語らずとも理解できる部分もあるが、結果的に、ダービーを4年3勝という、武豊の7年で4勝を軽く上回る偉業を成すことに繋がったのだから、ユタカさんの言う通りであったというわけだ。
自分が乗り続けることで、少しずつ競走馬として進化しようと頑張る、完全なる努力型のこのリアルスティール産駒は、自滅したとはいえ、後々、まるで歯が立たなくなる力関係に転じてしまうドゥラメンテを自身2戦目で共同通信杯における、革命的デビュー2連勝の偉業からも、父の天才性とは明らかに性質を異にする。
そんなことを思うと、妙に感傷的になってしまうのは、ただ単に、筆者がおっさんになったからというだけではないだろう。
自分事のようにその個性を捉え、実に丁寧なアプローチに、改めて名手になったと思わされるだけでなく、同じような2着を決して重ねたわけではないことを、未勝利脱出時に判然とさせただけならともかく、しっかりと次の課題を発見できるような型を用意し、もっと進化できる可能性を詮索しているのだから、馬にとっても、陣営にとってもわずかなキャリア28年目シーズンであっても、濃密な時間を提供することとなった福永騎手から、今は一時も目が離せない。
複数回逃げたことのある馬だとか、武騎手のライトクオンタムのように、新馬を逃げ勝った馬などが複数いるが、往々にして、その手の馬が乗り替わると順立てて、しっかりと勝てる型に当てはめようとして、普通の策に出ることがある。
誰かに行かせて、自分のとりたい形に持ち込む、長く勝てなかった皐月賞も自分のレースにして見せたジオグリフのように、巧みにレースをコントロールできるようになった福永騎手の持ち味が、今回も活かされそうな組み合わせ。
平均勝ちタイムが1:34.5の前後くらいで、さすがに32秒台に突入するような展開は想定されないため、ペースセッティングがグイグイ行って押し切ろうとした場合は別として、誰でも乗り切れる34秒台のレース展開に持ち込んだ時、最も勝機に近いのが、このトーホウガレオンに思う。
普段器用ではない馬が、なぜかこのレースでは、お行儀のいい競馬をすることが多いのは、シンザンの名を冠したレースのせいなのか、それとも、4連覇含む武豊7勝に見られる名手の技術が活かされる舞台であるからなのか。
まあ、偉大なる三冠馬にはきっとなれないだろうが、まだまだ成長できる彼なら、この2か月を一切無駄にしていないとここは信じるのみだろう。
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