ブリーダーズカップ2021の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
目次
ブリーダーズカップの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
今年の開催地・デルマー競馬場の特徴と攻略法
2017年に一度、ブリーダーズCをフルスペック開催で施行。
カリフォルニア州南部・サンディエゴ近郊に開場して70年以上という、北米モデルの小回りコース。
北米のメイントラックであるダートコースが外回りに敷設され、直線は約280M。日本馬が狙って参戦の芝は内回りで同じく250M弱という設定。
芝に関しては、地方の競馬場でG1をやるようなイメージ。西海岸の高速馬場が売り物ではあるが、ディープインパクト産駒のイメージでは、ややコース適性の面で死角があるとも言える。
かつてアメリカンオークスを圧勝のシーザリオのように、正攻法のスピード勝負に持ち込みたい。
ブリーダーズカップ2021 フィリー&メアターフ 予想 (芝11F)
レース名 | ブリーダーズカップフィリー&メアターフ |
グレード | G1 |
日程 | 2021年11月7日(日曜) |
発走時間 | 17時59分 |
開催場所 | デルマー競馬場 |
距離 | 芝2200m |
コース | 左回り |
賞金 | 1,040,000アメリカドル |
レコードタイム |
タルナワがBCターフ参戦も、骨っぽい相手関係でタフな争いになりそう。
最注目馬:◎ラヴズオンリーユー
前々走で香港のクイーンエリザベスⅡ世Cを快勝後、余裕ローテで札幌記念2着を挟み、北米大陸に満を持して参上。
実力は間違いなく、良馬場の主要な牡馬混合重賞を複数制し、連続好走中だから、この中では一枚上となるが、先を見据えた札幌参戦<小回り対応を確認>でなまズルさのようなものを見せていたので、JBC級の的確なタクトを振る必要が、鞍上には求められる。
やったことはないが、前に行けるなら行った方がいい。
主なハイレーディングのライバル
○Audarya/ アウダーリャ<英(・調教国)/FR(・生産国)>
昨年キーンランドで行われた同レースの覇者。前走でタフ馬場のオペラ賞を4着としたが、当面のライバルであるラブとロイヤルアスコットでまずまずいい勝負になっていたので、北米圏の実績で相手筆頭とする。
▲Love/ ラブ<愛/IRE>
ロイヤルアスコットのメイン・プリンスオブウェールズSを優勝した名牝だが、相手が如何せん…、という凡戦。結果の出し方がラヴズオンリーユーより下降線に近いパフォーマンスで、北米圏では渋った方が持ち味が出せそう。
注Rougir/ ルジール<仏/FR>
例の凱旋門賞の日に行われたオペラ賞勝ちのフランス調教馬。当地の主要場で行われる高水準の重賞には挑んでいたが、前走がG1、今季双方の初勝利。人気がないなら、ギュイヨン騎手連続騎乗も買い材料。
△Going to Vegas/ ゴーイングトゥベガス<米/USA>
地元西海岸の芝G1馬。日本でも活躍したリスポリ騎手が乗る、デルマー競馬場にも良績がある伏兵。格では挑めないので、適性で一本釣り。
ブリーダーズカップ2021ターフ 予想 (芝12F)
レース名 | ブリーダーズカップ ターフ |
グレード | G1 |
日程 | 2021年11月7日(日曜) |
発走時間 | 8時40分 |
開催場所 | デルマー競馬場 |
距離 | 芝2400m |
コース | 左回り |
賞金 | 2,080,000アメリカドル |
レコードタイム |
どう考えてもタルナワだが、妙なところで実力を発揮する日本でもお馴染みの連中が少し怖い。
最注目馬:◎Tarnawa/ タルナワ<愛/IRE>
凱旋門賞2着馬。それだけでも十分だし、今年の使い出しが遅かったので、余力十分。
鞍上が、昨年勝った時と同じキーン騎手で、むしろ、昨年より不安材料が少ないかもしれない。昨年は、古牡馬相手の重賞が初めてという条件で勝ったが、今年は全て牡馬との対戦。
肝心な場面で脆さを見せてきた馬が、ようやく底力を安定して発揮できるようになった。ヴェルメイユ賞で2分26秒台を出して勝ったので、意外と高速決着は望むところだろう。
その他拾っておきたい馬
○Domestic Spending/ ドメスティックスペンディング<米/GB>
チャド・ブラウン厩舎の馬で、東海岸でも実績を挙げている騸馬だが、前走で敗れるまで年を跨いでG1を3連勝というのは、一応、地元のメンツが立つというクラスの馬。
Kingmanの産駒ということで、日本調教馬のシュネルマイスターと同じくらい勢いがある。初距離でも、消すわけにはいかない。
▲Teona/ ティオーナ<英/IRE>
→ヴェルメイユ賞でディープ産駒のスノーフォールに代わって金星の3歳牝馬。
タルナワ相手ではあまりに心許ない実績ではあるが、Sea the Starsの牝駒というのは、男馬より父に似て12F路線の活躍馬が多いので、そこに期待。
△Broom/ ブルーム<愛/IRE>
前走凱旋門賞で、天下のユタカ・タケが騎乗のオブライエンブランドの一流半馬。で、今回はフランキー<L.デットーリ騎手>という具合で、誰もが一度は目に留まる馬柱が大きな武器。(笑)
父母Ouija Boardは、BC2競走で2勝2着1回の実績というところにも肖りたい。
ブリーダーズカップ2021マイル 予想 (芝8F)
レース名 | ブリーダーズカップ マイル |
グレード | G1 |
日程 | 2021年11月7日(日曜) |
発走時間 | 7時20分 |
開催場所 | デルマー競馬場 |
距離 | 芝1600m |
コース | 左回り |
賞金 | 1,040,000アメリカドル |
レコードタイム |
一見女の子みたいな名前のインラヴ(ブ)のブラジリアンパワーは侮れず、好成績だと返って怪しい波乱含みの一戦!
最注目馬:注 ヴァンドギャルド
一応、日本のマイル王者決定戦である安田記念に出走歴があり、それと同コースの富士Sを昨年は勝利。
コース形態はまるで合わないだろうが、ドバイターフで好走となるとここでは少し胸を張れる。
日本の馬にしてはあまり快活ではないところが、ある種の武器であるから、レーディングで抜けた存在もおらず、藤原師からご指名の福永騎手も仕事し甲斐がある。
隠れた実力を持つトップランクホース
◎In Love/ インラブ<米/BRZ>
父アグネスゴールドは南米ではちと有名なサンデーサイレンス直仔の種牡馬。北米に移って、夏から3連勝。著名ではないが、前走は芝のG1を勝っている。
昨年も同じレースを制したブラジル産のIvar<今年も登場>が、キーンランドのBCマイルで4着。欧州勢に人気を奪われるから、狙いは立つか。
○Mother Earth/ マザーアース<愛/IRE>
今年もう8戦の3歳牝馬だが、一応、1000ギニー<英>のウイナーなので、斤量面でも馬鹿に出来ないクールモアのタイトルホルダーだろう。
前走は勝った同期のBaaeedの勢いが強烈すぎただけで、牡馬との対戦で揮わない点は、ダンチヒの強いクロスを味方に、北米芝で一変と行きたい。
▲Master of The Seas/ マスターオブザシー<英/IRE>
一応、ゴドルフィン所有馬で、もう一頭のアップルビー厩舎所属のSpace Bluesは、日本でお馴染みのモーリス・ド・ギース賞やフォレ賞を勝っている1F長いタイプの馬であるから、ビュイックよりJ.ドイルで人気がないなら、こちらは2000ギニー2着の実績で、その勝ち馬が古馬戦でも通用だから、単穴で狙いたい。
△Blowout/ ブロウアウト<米/GB>
チャド・ブラウンが牝馬を芝のBC戦に挑ませるために使っているファーストレディSの勝ち馬で、Uniは昨年まで連覇、厩舎は4連覇としている。
いずれもがボチボチ走って、北米圏の芝馬のプライドを守ってきたという安定株だけに、実績は見劣るものの、消したくはない一頭。
基本スタンスとしては、ドバイミーティングや欧州圏のG1と違って、当地の北米圏で走っていない馬も活躍するのがブリーダーズCの芝戦であるから、よくわからない馬まで押さえるほど、充実の買い目にと手を広げない方が賢明。
他の日本調教馬
・マルシュロレーヌ <BCディスタフ出走/ ダート9F>
→かなりタフな相手関係で苦戦必至だが、言っても芝のチャンピオン級だったオルフェーヴルの娘。何故かO.マーフィーを配してきたが。
・ジャスパーグレイト <BCジュベナイル出走/ ダート8.5F>
→1か月前の阪神の新馬戦を圧勝した、Arrogate<米などでG1を4勝>のファーストクロップ。母の弟もG1好走馬で、先を見据えた挑戦だろう。
・ジャスパープリンス、ピンシャン <共にダートマイル出走>
→8頭立てで、超強力とまでいかない相手関係とはいえ、少し長いという感じの距離適性の両者は、いつも以上に先行して勝負に出るしかないか。
・マテラスカイ <BCスプリント出走/ ダート6F>
→世界広しといえども、JBC→BC→JBC→BCと走る馬はもう出てこないだろう。Jackie's WarriorとDr. Schivelの3歳東西対決にも注目。
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