JBCクラシック2021の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

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JBCクラシック2021の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

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JBCクラシックの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名JBCクラシック2021
グレード重賞(jpn1)ダートグレード競走
日程2021年11月3日(水)
発走時間16:20
開催場所金沢競馬場
距離ダート2100m
コース右回り
賞金8000万円
レコードタイム2:10.3

 

JBCクラシック予想2021 - 過去10年のデータ傾向

 

敢えて、オメガパフュームを外してみた。

このレースでは、

 

・3歳 京都1900/良 2着

 

・4歳 浦和2000/重 2着

 

・5歳 大井2000/稍 2着

 

 

と見事に判で押したような2着を、全く違うコンディションで競馬場の形も異なる3場での記録したから、もちろん、大いに素晴らしい東京大賞典での【3・0・0・0】という快挙に隠れた好記録はあるのだが、苦手な部類の道悪の左回り・川崎記念で、カジノフォンテンに大井からの逆転を許してから、若い頃から走ってきた馬特有の頭打ち感が強く出てきた。

帝王賞は通算【1・0・0・1】だが、同コースの大井で理想以上の結果を残しながら、高速化が著しい昨今、自己ベストを更新の今年はテーオーケインズが豪快過ぎたとはいえ、完敗の5着だった。

叩いた方がいいだろうし、暮れの方が動きがいい印象もある。

休み明けでまだ寒いというほどではない金沢で、突然蘇るとは…。

 

過去1度だけ、金沢でのJBC諸競走が行われているが、不良馬場を逃げ切ったホッコータルマエ<4歳時でまだまだ若武者だった頃>の印象だけでなく、レディスクラシックもスプリントも軒並み前残りの高速レースであったから、普段唯一の指定交流重賞である白山大賞典以上に、かなり前が残る印象が強くある。

 

ところがその白山大賞典で逃げ切ったメイショウカズサが出ようにも出られない賞金であったから、帝王賞で見事折り合って、直前で独壇場に持ち込んだテーオーケインズが、今度はかなり厳しいマークの対象になってくる可能性がある。

速い馬を前に行かせ、みんなが脚を使うような展開なら、大いに持ち味発揮のテーオーケインズは、自慢の持続力を普段より前受けの格好で、ねじ伏せにかかる負荷がかかりそうだ。

 

そうなってくると、もう少し前に行こうとするダノンファラオは、当然総マークの馬群の先頭という策が、カジノフォンテンと同じくらいに必勝の展開を作る絶対の構図になるわけだが、どちらかというと、無難に序盤を運びたいカジノフォンテンと比べると、ボールドルーラー系ではなくミスプロ系のアンブライドルドの直系であるダノンファラオは、もう少しだけ柔軟に対応できる。

 

JBCクラシック予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

 

機を見るに敏というよりは、最初から強気スパートの意気込みが、菊花賞で実ったばかりの横山武史騎手だから、その気にならないカジノフォンテン<前走帝王賞の敗因を疲れに求め、今回は休み明け>という可能性があるところで、終始、レースをリードできる可能性がある。

 

うまくいかなかったレースは、スパートしようにも目標がマイペースにしてしまいという、カジノフォンテンなどの上手にペースメイクできる馬に、巧みに抑え込まれてしまったから、という敗因ばかり。

相手が強気スパート希望のテーオーケインズだから、前掛かりは嫌でも、大井の道悪ほどは高速にならないことで、その手の速い決着を望むテーオーケインズより同期のG1ウイナーであるダノンファラオの方が、いくらか有利な条件が揃った印象を受ける。

 

三冠馬アメリカンフェイローの持つスケールの大きさな走りは、日本では彼と同期のカフェファラオに伝わった本質とすべき面は大いにあるが、初期ではそのカフェファラオの前走に選択した函館記念のように、渋めの欧州圏の芝で活躍するタイトルホルダーがポンと2頭ばかり登場して、今は途絶えている。

ファピアノ系からたまに登場する、異様なまでに早熟な活躍馬になってしまったヴァンゴッホは、不良馬場のサンクルーとて、衝撃的な1分48秒台で、マイルの2歳G1を制している。

それよりは大分速く、3歳時に1:34.9、4歳明け緒戦で1:34.4という快時計で東京のダート1600を楽勝したカフェファラオは、引退レースのBCクラシックで2分ちょうど位のタイムを繰り出した父と同質とできる。

 

 

同時期に大井で2分6秒弱で駆けたダノンファラオには、そうした才能は受け継がれず、今のところは重い地方ダートにツボがある。

浦和記念も勝ちタイムはほとんど同じ。

ヴァンゴッホのような才能をもらったダノンの方が、日本のダートでは生きやすいのであろう。

カフェにはミスプロやラトロワンヌ系のハイブリッドの血が交配された華やかがあるが、ミスプロが5代内でクロスしないダノンはストームキャットの強すぎないクロスで、何も低級なインブリードとならないが、スピード型のイメージとは一線を画す、北米圏のオールウェザーでG1を勝ったクリスプという母の性質が移った特異な馬という捉え方もできる。

北米で芝を走る馬は、昔は強かったが近20年ほど弱く、ちょっとだけ最近は勢いが戻ってきたくらいで、ダートのトップホースとは扱いが違う。

前者と後者とした時、らしくないアメリカンフェイロー産駒はダノンファラオなのであろう。

 

JBCクラシック予想2021 - レース展開と最終予想

 

速い馬にはそれ相応の流儀が存在し、このダート戦線では珍しく直線勝負を賭けるオメガパフュームやミューチャリーのような馬は、結局は、展開といより得意のフィールドで上のクラスではようやく出番が出てくるという感じで、各々が全く違うスイートスポットを持っているとされる。

万能に近いチュウワウィザードとて、低レベル化したドバイワールドCでは見せ場を作ったが、大井の高速馬場はこなせなかった。

遅い馬場が合うタイプで、勝ち時計が遅くなった年のチャンピオンズCやJBCでは活躍し、そうでない帝王賞のような高速馬場では唯一力を出し切れない傾向。

 

大井の道悪で2:05.9という速くない時計で勝っているダノンファラオは、帝王賞で2.5秒も速くゴールしたテーオーケインズとまるで得意なゾーンは違う。

しかし、展開などを踏まえた時に、差し馬に一気にやられるようなやわさみたいな死角もないようなテーオーケインズだから、6歳勢が強い路線も、いよいよ同化傾向、いずれは立場逆転の流れに転じていきそうな雰囲気にある状況で、3歳馬が賞金の関係で出走のハードルが高いことでも、4歳勢はついに、求められる仕事の中身が重要になってきたからこそ、結果を求めたい。

層は薄いは、上位に来る馬は実力者がそれなりの数いる。

質だけでなく、今度はここから本格化の流れに乗せるためにも、カジノフォンテンのような特殊枠の地方馬は置いておくとしても、いい加減、古豪にねじ伏せられるようなことは避けたいところ。

松山騎手・テーオーケインズ、横山武騎手・ダノンファラオともども、狙うべきターゲットは最上位のわずかにスペースに限られてきたから、好結果というやつで皆を納得させたいものだ。




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