2019年夏競馬　暑さ対策など

ウオッカが異国で、それも蹄葉炎という末期がん的疾病により斃れたとの衝撃の報から、最初の週末を迎えた日本競馬は、管理した角居厩舎のワイドファラオが重賞勝ち、牡馬と戦った後に牝馬との対戦でＧⅠ獲りとなったグランアレグリアによる逆ウオッカ作戦成功という、嬉しい結果が弔いの形として現れた。

そんな感動のレースの裏で、実に事務的ながら、ちょっと気になる夏競馬のあれこれが決まったという話。

一点、夏季競馬におけるパドック周回時間の短縮を発表。

発走６０分前の装鞍所集合を５５分前に変更。

宝塚記念開催の翌週から中央場所開催最下位の前週となる、６／２９～９／１の期間において、福島、中京、新潟、小倉各競馬場でのレースでは、パドックに入る時刻も繰り下げられ、２、３周程度の周回の削減が見込まれる。

これにより、馬体重の発表も遅くなる。

暑熱対策に関しては競馬場だけではなく、各厩舎での自助努力が進んでいる状況にあって、ようやくミストシャワー以来の具体策が実現することになった。

主な点ではもう一つ、今年も札幌でワールドオールスタージョッキーズが開催されるが、全４レースの組み合わせを発表。

芝１２００、芝２０００を２４（土）メイン・最終レースに、ダ１７００、芝１８００は２５（日）のメイン・キーンランドＣの前後に組まれ、土曜メインは３勝の準オープン戦、あとは２勝クラスのレースとして施行される。

障害戦の原則１Ｒ固定に関しては、今もそうしている競馬場があり、中央場所では気をつけたい情報。未勝利違いには要注意である。