G1予想のコツとは?競馬で勝つ方法
目次
G1(ジーワン)とは、競馬のレースにおいて最高の格付けを持った重賞レースのことを言います。
G1の『G』とは、格付けを意味する『グレード』から来ております。
競馬界のレースは全てこのグレードによって分類されており
このG1は全レースにおける最高グレード。
馬主や厩舎、調教師といった関係者は当然ですが最終的にはG1で勝利することを目指していることになります。
とはいえ、G1で優勝して日本一の栄冠を手に入れることはもとより
出走権を手に入れるだけでもかなりの実力が必要になってきます。
それというのも、日本では約7000頭ものサラブレッド(競走馬)が生まれます。
たった1年でこれだけ増えるとなると物凄い数と思うかもしれませんが、
そこから中央競馬の競走馬登録を得て入厩できるのは僅か約4000頭までガクンと落ちてしまいます。
(ちなみに中央競馬での登録が条件に満たなかった場合などは地方競馬の馬主に買い取られます。
買い手が付かなかった場合は可哀そうですが処分されるようです)
また、せっかく競馬の競走馬になれたのに勝てないことには話になりません。
この4000頭の中で戦いあって勝利できる馬は僅か1500頭前後とされています。
オープン戦 | 80頭程度 |
1600万以下戦 | 120頭程度 |
1000万以下戦 | 350頭程度 |
500万以下戦 | 1000頭程度 |
更にそこから戦い合ってクラスを上げていき、
最高グレードであるG1の舞台で出走できる馬の凄さがわかると思います。
いわばG1に出走できる権利というのは馬の実力や騎手、調教状態など全ての複雑的な要素が重なり合って初めて出来ることです。
普段別に競馬に興味がないような人でもG1のレース名なら聞いたことがある、という方も多いことでしょう。
ちなみに格式高いレースですから優勝賞金などは他のレースとは正にケタが違いますが、
我々競馬ファンが手に入れることが出来る配当がG1競走だからといって多いという意味ではありません。
しかしニュースなどでもだいぶ前から話題に上がるものですから手に入れられる情報量が多いので
しっかり予想をしていけば的中させることも難しくないということです。
JRA競馬のクラス分け
ここまでで最高峰グレードであるG1レースに出走できる馬が数多くの馬の中から勝ち上がってきたほんの一握りの実力馬のみ、ということがわかりました。
次はこのグレード、競走馬のクラスの分け方について説明していきます。
もちろん実力のない馬がいきなりG1に出場しても勝てるわけありませんし、
G1に出場できるような馬が格式低いレースに出場してもぶっちぎりの展開になってしまい競馬としては面白くありません。
中央競馬を主催しているJRAではこのようなクラスで競走馬を分類しています。
このように一番上をG1とし、そこからG2、G3と分かれていきます。
よく聞く「重賞」はどれのことだろう?
といった質問などを頂きそうなのでわかりやすく表にしてみました。
また、オープン戦以下のレースのことを「条件戦」と呼び
今まで手に入れてきた賞金額によってある程度同じレベルの馬が戦うよう設定されています。
一番下はもちろん新馬戦(デビュー戦)ですが、
馬によっては新馬戦ではなく、いきなり未勝利戦にてデビューさせる場合もあります。
この辺りの馬は過去の実績もなくデータが揃っていないので予想するにはだいぶレベルが上がってしまいます。
ちなみにランクのひとつとしてG1・G2・G3といったグレード競走に次ぐランクとして
リステッド競走というものもあります。
こちらはレース名の後にリステッドの頭文字である『L』が付くのでレース表を見る際に今度確認してみることにしましょう。
また、年によって多少前後しますが
大体中央競馬にて行われるレース数は以下のようになっています。
芝レース | 1679回 |
ダートレース | 1651回 |
障害レース | 127回 |
G1レース | 26回 |
G2レース | 39回 |
G3レース | 74回 |
オープン特別 | 149回 |
3勝クラスレース | 186回 |
2勝クラスレース | 452回 |
1勝クラスレース | 994回 |
未勝利戦 | 1240回 |
新馬戦(デビュー戦) | 297戦 |
全レース | 3330回 |
---|
数多く開催されている中央競馬のレースですがG1は1年で見ても僅か26種類しかありません。
しかし、ひとつひとつが伝統や歴史のあるレースには違いありません。
次は主なG1レースについて説明していきたいと思います。
クラシックレースとは
G1レースにも色々な種類があります。
その中で有名なのがこの『クラシックレース』です。
基本的にこういったオープン戦では性齢といった条件はないのですが『クラシックレース』は特別です!
『クラシックレース』は3歳馬限定の歴史あるレースなのです。
クラシックレース | |
---|---|
牡馬三冠 | 皐月賞 |
東京優駿(日本ダービー |
|
菊花賞 |
|
牝馬三冠 | 桜花賞 |
優駿牝馬(オークス) |
|
秋華賞 |
このように皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞を牡馬三冠。
桜花賞・オークス・秋華賞を牝馬三冠と呼びます。
しかし桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞は牝馬限定戦ですが
皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞は牡馬、牝馬問わず出走できます。
4歳以上の古馬は出場することはできませんので
新世代最強のチャンピオンを決める重要なレースとなっております。
ちなみに古馬三冠というものもあり、
春古馬三冠を大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念
秋古馬三冠を天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念
で分類されており、こちらは古馬も含めた全世代のチャンピオンを決めるものとなっております。
トライアルレースとは?
どんな血統の良い馬も最初は一番下のランクから勝ち上がってゆき、
獲得賞金額を伸ばしていって上のランクを目指していきます。
ランクが上がればオープン馬として重賞に出走できるようにもなりますが
その中でも最高グレードのG1に出走できる権利とはまた他に必要になってきます。
それが『トライアルレース』と呼ばれるものでして
いわばG1出走の試験のような形です。
このトライアルレースで良い成績を残したものがG1への優先出走権を手に入れることができます。
(ちなみに優先出走権枠に漏れてしまった馬はトータル獲得賞金額が多い順に選ばれていきます)
G1レース | トライアルレース | グレード | 距離 | 優先出走権が付与される条件 |
---|---|---|---|---|
桜花賞 | チューリップ賞 | G3 | 芝1600m | 3着以内 |
アネモネステークス | - | 芝1600m | 2着以内 |
|
フィリーズレビュー | G2 | 芝1400m | 3着以内 |
|
皐月賞 | 弥生賞 | G2 | 芝2000m | 3着以内 |
若葉ステークス | - | 芝2000m | 2着以内 |
|
スプリングステークス | G2 | 芝1600m | 3着以内 | |
NHKマイルカップ | ニュージーランドトロフィー | G2 | 芝1600m | 3着以内 |
アーリントンカップ | G3 | 芝1600m | 3着以内 |
|
優駿牝馬 (オークス) | 桜花賞 | G1 | 芝1600m | 4着以内 |
フローラステークス | G2 | 芝2000m | 3着以内 |
|
スイートピーステークス | - | 芝1800m | 2着以内 |
|
東京優駿 (日本ダービー) | 皐月賞 | G1 | 芝2000m | 4着以内 |
青葉賞 | G2 | 芝2400m | 2着以内 |
|
プリンシパルステークス | - | 芝2000m | 1着のみ |
|
秋華賞 | 紫苑ステークス | - | 芝2000m | 2着以内 |
ローズステークス | G2 | 芝1800m | 3着以内 |
|
菊花賞 | セントライト記念 | G2 | 芝2200m | 3着以内 |
神戸新聞杯 | G2 | 芝2400m | 3着以内 |
例としてこの表のように、
『菊花賞』というG1に出走するためには
セントライト記念で3着以内、
神戸新聞杯で3着以内に入る必要があるということです。
如何に実力社会かということがわかるでしょう。
ステップレースとは?
また、トライアルレースとは別にステップレースというものもあります。
トライアルレースがG1選抜の予選だとするならば、
ステップレースは前哨戦となります。
つまりせっかくG1の舞台を出走することになるならば良い結果を出したい!
ならば本番前の練習として出走するG1と同じ距離や同じコースにて一度お試しのような感じで走るレースのことを言います。
ちなみにこのステップレースでも1着の馬にはトライアルレースと同じように優先出走権が与えられます。
G1レース | ステップレース | グレード | 距離 | 優先出走権が付与される条件 |
---|---|---|---|---|
フェブラリーステークス | 東海ステークス | G2 | ダート1800m | 1着のみ |
根岸ステークス | G3 | ダート1400m | 1着のみ |
|
大阪杯 | 中山記念 | G2 | 芝1800m | 1着のみ |
金鯱賞 | G2 | 芝2000m | 1着のみ |
|
高松宮記念 | 阪急杯 | G3 | 芝1400m | 1着のみ |
オーシャンステークス | G3 | 芝1200m | 1着のみ |
|
天皇賞(春) | 阪神大賞典 | G2 | 芝3000m | 1着のみ |
日経賞 | G2 | 芝2500m | 1着のみ | |
ヴィクトリアマイル | 阪神牝馬ステークス | G2 | 芝2000m | 1着のみ |
福島牝馬テークス | G3 | 芝1800m | 1着のみ |
|
安田記念 | マイラーズカップ | G2 | 芝1600m | 1着のみ |
京王杯スプリングカップ | G2 | 芝1400m | 1着のみ |
|
スプリンターズステークス | キーランドカップ | G3 | 芝1200m | 1着のみ |
セントウルステークス | G2 | 芝1200m | 1着のみ |
|
天皇賞(秋) | オールカマー | G2 | 芝2200m | 1着のみ |
毎日王冠 | G2 | 芝1800m | 1着のみ |
|
京都大賞典 | G2 | 芝2400m | 1着のみ |
|
エリザベス女王杯 | 府中牝馬ステークス | G2 | 芝1800m | 1着のみ |
マイルチャンピオンシップ | 富士ステークス | G3 | 芝1600m | 1着のみ |
スワンステークス | G2 | 芝1400m | 1着のみ |
|
チャンピオンズカップ | みやこステークス | G3 | 芝1200m | 1着のみ |
武蔵野ステークス | G3 | 芝1600m | 1着のみ |
G1スケジュール レース一覧
G1の日程を確認して予想に備えましょう。
各G1レースからそれぞれの予想や歴代の結果ページにリンクしています。
月 | G1レース名 | 開催場所 | 条件 | コース | 枠順発表曜日 | レースの特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
2月 | フェブラリーステークス | 東京 | 4歳以上 | ダート1600m | 金曜日 | ダート界の頂上決戦 |
3月 | 高松宮記念 | 中京 | 4歳以上 | 芝1200m | 金曜日 | 春のスプリント王決定戦 |
3月 | 大阪杯 | 阪神 | 4歳以上 | 芝2000m | 金曜日 | 春の中距離王者決定戦 |
4月 | 桜花賞 | 阪神 | 3歳牝 | 芝1600m | 木曜日 | 牝馬三冠初戦 |
4月 | 中山グランドジャンプ | 中山 | 4歳以上 | 障害4250m | 金曜日 | 春の障害ビッグレース |
4月 | 皐月賞 | 中山 | 3歳牡・牝 | 芝2000m | 木曜日 | 牡馬三冠開幕 |
4月 | 天皇賞(春) | 京都 | 4歳以上 | 芝3200m | 木曜日 | 強者たちによる春の最強馬決定戦 |
5月 | NHKマイルカップ | 東京 | 3歳牡・牝 | 芝1600m | 金曜日 | 3歳マイル王の栄冠は誰の手に |
5月 | ヴィクトリアマイル | 東京 | 4歳以上牝 | 芝1600m | 金曜日 | 春の女王の座をかけた闘い |
5月 | オークス(優駿牝馬) | 東京 | 3歳牝 | 芝2400m | 木曜日 | 樫の女王の座をかけて3歳有力牝馬集う |
5月 | 日本ダービー(東京優駿) | 東京 | 3歳牡・牝 | 芝2400m | 木曜日 | 世代の頂点を賭ける戦い |
6月 | 安田記念 | 東京 | 3歳以上 | 芝1600m | 金曜日 | 豪華メンバーのマイル王決定戦! |
6月 | 宝塚記念 | 阪神 | 3歳以上 | 芝2200m | 木曜日 | 上半期の総決算、グランプリの栄光はどの馬に!? |
9月 | スプリンターズステークス | 中山 | 3歳以上 | 芝1200m | 金曜日 | 下半期の短距離王者決定戦! |
10月 | 秋華賞 | 京都 | 3歳牝 | 芝2000m | 金曜日 | 牝馬三冠の最終戦!! |
10月 | 菊花賞 | 京都 | 3歳牡・牝 | 芝3000m | 木曜日 | クラシック最終戦を制するのは |
10月 | 天皇賞(秋) | 東京 | 3歳以上 | 芝2000m | 木曜日 | 伝統の秋盾を手にするのはどの馬に!? |
11月 | エリザベス女王杯 | 京都 | 3歳以上牝 | 芝2200m | 金曜日 | 秋の女王決定戦 |
11月 | マイルチャンピオンシップ | 京都 | 3歳以上 | 芝1600m | 金曜日 | 下半期のマイル王座決定戦 |
11月 | ジャパンカップ | 東京 | 3歳以上 | 芝2400m | 木曜日 | ダービー馬と海外馬による夢の競演! |
12月 | チャンピオンズカップ | 中京 | 3歳以上 | ダート1800m | 木曜日 | 下半期のJRAダート王決定戦! |
12月 | 阪神ジュベナイルフィリーズ | 阪神 | 2歳牝 | 芝1600m | 金曜日 | 牝馬のニュースターが決まる一戦! |
12月 | 朝日杯フューチュリティステークス | 阪神 | 2歳牡・牝 | 芝1600m | 金曜日 | 有力馬が集う次世代のマイル王決定戦! |
12月 | 中山大障害 | 中山 | 3歳以上 | 障害4100m | 金曜日 | 障害王者の決定戦 |
12月 | 有馬記念 | 中山 | 3歳以上 | 芝2500m | 金曜日 | ファンが選ぶ競走馬が集うレース! |
12月 | ホープフルステークス | 中山 | 2歳牡・牝 | 芝2000m | 金曜日 | 2歳馬の中距離王決定戦 |
G1レースを予想して馬券で稼ぐ
さて、ここまででG1の歴史や種類、出走条件などを色々お話してきました。
G1レースを出走することは馬や騎手、調教師、馬主たちにとってはとんでもなく大変なことですが
我々ファンとしては新馬戦などとは違い、今までの馬の成績や戦い方などを知っている分、
情報量的には予想をして的中させていくことは難しくありません。
とはいえ、そのあまりの知名度ゆえ
普段馬券なんて全然買わない競馬初心者も遊び半分で1番人気の馬に参加してきたりもしますので
オッズの大幅変動などがあり的中したとしても『稼ぐ』ことが目的の場合は厳しいかもしれません。
誰もが知っている人気馬を買ってもオッズの低さゆえ大した配当にもなりませんし
大穴を狙うにもリスクがあります。
そのためにも本記事でしっかり予想をしていき、過去の傾向や直前の追い切りデータなどをしっかり分析した上で
予想していくことをお勧めいたします。
宜しければ私の予想も参考にしてください。