2015年有馬記念 展望
血統から考えてみた。
近10年の有馬記念で、連対馬を送り出した種牡馬を列挙すると、
サンデーサイレンス
エリシオ
アグネスタキオン
ドリームウェル
ステイゴールド
スペシャルウィーク
ネオユニヴァース
キングズベスト
ハーツクライ
ディープインパクト
キングカメハメハ
これに、同期間3着以内に2回以上入ったことのある種牡馬というファクターを加え、今年の有力馬と照らし合わせると、
ステイゴールド・ゴールドシップ
ディープインパクト・マリアライト、ショウナンパンドラ
キングカメハメハ・ラブリーデイ
これ、去年の3着以内の馬の父と丸々同じ。
当然、トップサイアーであり、GⅠ血統であるから複数回好走するわけだが、ステイヤー減少の影響は少なからずあるものの、地味めの配合であるゴールドアクターのことだけ真剣に検討すれば、あとは買い方を一捻りすればいいということだ。
特に、クラシックとの兼ね合いが注目すべき点になる。
三冠馬は、達成年にここで出てくると必ず連対するから、共通の血になるのは当たり前だが、この10年の括りでも、ステイゴールド全盛時代<ダービー連対2回のみ>にも拘らず、当該年のダービー馬と同父の馬が3回勝っている。
同じコースを走る皐月賞だとこれが5回。キングカメハメハ産駒は切りたくない。
4度ここで好走した馬は、半世紀前の中山競馬場で君主となったスピードシンボリ。その孫は、中山では無敵だったシンボリルドルフ。
ステイゴールドが今年は少ないから、もう用なしとするのはそれぞれの判断にはなるが、ゴールドシップも渋といから、買って損はないだろう。
さて、昨年の特殊な流れが、ディープ初勝利に繋がった向きはあるが、今年はどう扱うべきか。
これは推論にはなるが、かつてサンデー不遇の時代は、ロベルト系と欧州血統の重厚な種牡馬がよく走っていた。
今はステイゴールドしか見当たらない。それが消えると見たら、ディープは必ず押さえよ、と結論付けたい。
ディープ-ディープでの決着となったJCのことを考えると、ロベルトもステイゴールドも勢いを盛り返さないといけない。