朝日杯フューチュリティステークス2015 展望

盛り上がってきた。

昨年は、この時期からどんどんクラシック好走馬がデビューしたり、ダノンプラチナなどが2勝目を挙げて朝日杯に何とか間に合った組もいたりと、早期デビューのトレンドが少し補正されつつある。

現状、誰が見ても強いと思っているのがエアスピネルだ。

キングカメハメハ×秋華賞馬・エアメサイアというとびきりの血統馬であること以上に、しなやかでありながら、デイリー杯のようなかなりタフなコンディションになった雨馬場を難なくこなしてしまうあたり、両親が持つ長所をうまく受け継いだ、ある意味でドゥラメンテと似た性質を体現している。

たかが2戦の馬、されど無敗馬である。切る切らないのポイントとしては、デイリー杯は2か月ぶりの競馬だったということ。

また中4週になるから、気にするほどのことでもないが。

ロードクエストは、関東馬ということもあるのだろうが、距離に目途を立てるためにホープフルSへ向かうと陣営が早々に表明している。

まかり間違っても、前倒しのレース選択はしてこないはずだ。

ならば、夏の時期の活躍馬では、シュウジとアドマイヤエイカン、その後の中央場所では、ブレイブスマッシュやボールライトニングなどのフレッシュな顔ぶれが有力候補として挙げられる。

ただ、エアスピネルがレースの質を左右しそうな状況にあり、また当初朝日杯の有力候補だったシュウジが、自滅とともにエアとの対戦で見せ場を作れなかったから、距離適性を吟味するなどいているうちに、彼らは脱落してしまうのだ。

頼みの綱は東スポ杯か。

が、スマートオーディンには阪神マイルでの可能性を見出せそうな気配を感じつつ、思われたよりは低調な競馬だったから、たとえ見せ場を作れなかった組とて、望むべくもなくの状況だろう。

加えて、勝ち馬は鞍上に注文がつくタイプだ。

他方、くるみ賞勝ちのショウナンライズや、重賞惜敗のイモータル、アドマイヤモラールなどは、才能では敵わないかもしれないが、先々まで見据えた中で候補に上るだろうことは間違いない、ここでは相手候補の馬は、一時期より重要視される朝日杯組として今後も注視していくべきだろう。