フェブラリーステークス2016 予想
またしても、週末は雨予報。
日曜日に風の影響が出るようなことはないとの話だが、ダートの乾きは期待できない。
コーリンベリーは、チャンピオンズCで唯一、コパノリッキーにケンカを仕掛けなかったわけだから、鞍上も変わっていないし、距離短縮で自信は多少あるにしても、力づくで先手を奪う手はハナから考えていないと思われる。
ただ、今年コパノリッキーには敵が多い。
1400MのOP特別を先行して連勝しているスーサンジョイという若い馬が出てきた。
コパノリッキーも、2年前のこのレースで、前半は抑えて、というセオリー通りの競馬をした人気勢を尻目に、人気薄をいいことに自分のペースに持ち込んで、楽々先行押し切りを決めている。
目指すものが違う2頭。
一昨年の盛岡で行われたJBCクラシック以降、先行してると言っても、だいたいが12-12のイーブンペースの先行策だから、直後を追いかける馬には辛い面はあっても、激流を作っているわけではない。
ましてや、6歳にもなり、2000Mのタイトルも2つ持っているのだから、どんなに力勝負に持ち込むにしても、マイルで逃げたいとは思わないだろうし、自信のある距離だからこそのマイペースを大切にするはずなのだ。
それを壊せる馬がいるのか、いないのか。
実は、それは前半の走り方に妙な共通点のあるスーサンジョイだったりする。
1400のオープンで、3F目や4Fの通過ラップに12秒前後の時計を交え、終いにもう一度スパートする。
コパノリッキーと丸被り。
それを追いかける組に、関西馬とのコンビが珍しい柴田大知騎手のタガノトネールや有力のモーニン、当然先手争いに加わってくるだろうモンドクラッセがいる。
本当に速いのは…。
もし、彼らがみんなガチンコでスピード勝負に出たとすれば、それはそれは直線は前と後ろがそっくり入れ替わることになるだろう。
でも、自信があるからこそ、無理はしないというのもある。
前に行ければ、とりあえずOK。
でも、これだけ先行馬がいれば、人気との兼ね合いはあるにしても、59秒台の中盤以上の平均ペースが推測される。
逃げて自信のある馬はいない。
よって、コパノリッキーは、得意ではないだろうマイルの高速決着へまともに挑むことになるのだから、3番手くらいもあると読んだ。
従って、自分のリズムで競馬できる可能性はないといっても差し支えないのである。
4歳の粋のいい実力馬2頭の競馬となると考える。
本線は、モーニン-ノンコノユメなのだが、武蔵野S好走馬がしばらく馬券に絡んでいないので…。
実は、これには裏があって、武蔵野Sが良馬場で1:35.5より速い決着になって、フェブラリーSもそうなった場合、というのが基本的にボーダーラインなのだ。
前2年が、最近には珍しい1分36秒台の決着。
稍重でも、武蔵野Sが34秒台の時計で決まって、それと同じくらいの馬場で、また時計勝負になりそうな展開予想。
その時の好走馬2頭には、少なくとも有利な条件が重なっている。
なかでも、根岸Sでの賞金加算に照準を絞って、高速決着は望むところのモーニンは、レイズアネイティヴやノーザンダンサーのクロスで、血統全体から受ける前向きな印象をより強調する様なスピード優先の配合が施されているから、前回より下げたとして、それなり各馬がバラけた展開にはなるだろうから、前走の余裕残しの作りをちょっと締めるだけで、キレが増幅する可能性もあるし、猛追必至のノンコノユメを、今度こそは受けて構えて、抑え込む確率は相当高いように感じる。
根岸Sの時計はレースレコード。
時計が速いときこそ、その組は買い。
道悪大歓迎のホワイトフーガや日本レコード級の1800Mの持ち時計を誇るロワジャルダンなど、世代交代というより、適性に見合った能力を秘めた馬から狙い、オッズに応じて、ヒモ要員のコパノリッキーの配分を考えたい。
彼は、中距離では脆さはあるが、マイル戦における順応性は別物であるから、バッサリというわけにはいかない。