フェブラリーステークス2018 予想

またムーアが乗るということで、テイエムジンソクとゴールドドリームは、直前まで1番人気も、レース中でもチャンピオンズCのような接戦を演じる可能性がある。

これまでは、中京に秋の大目標が移ってからというもの、まるでフェブラリーSと繋がりがない状況が続いていたが、昨年の場合は、中央の重賞しか勝っていない馬と、フェブラリーSを制していた2頭との組み合わせ。

こういう場合、東京、阪神時代を含め、両獲りを果たした猛者たちに共通する、良馬場での強さや速さが、数字の持つ絶対能力の差を示すことで、他をライバルとさえしなかった歴史に正しく倣った結果になるのが、ずっと当たり前になってきた。

ゴールドドリームは選ばれし者なのである。

00 ウイングアロー 1:35.6(良馬場レコード)-2:07.2(日本レコード)

05 カネヒキリ 2:08.0(新コースレコード)-06 1:34.9(良馬場レコード)

09 エスポワールシチー 1:49.9(良馬場レコード)-10 1:34.9(良馬場タイ)

10 トランセンド 1:48.9(レースレコード・稍)ー11 1:36.4

17 ゴールドドリーム 1:35.1-1:50.1(良馬場タイ)

この中で、良馬場でフェブラリーSを快走した3頭は、リピート率の極めて低いダートGⅠとしては異質のこのレースには珍しく、再度馬券に絡んでいる。

勝った時より強くなるということはなくて�も、昨年、何度もチャンピオンズCに挑戦して初めて馬券に絡んだコパノリッキーも、フェブラリーSを連覇した唯一の馬。

それはレースタイレコードで、良馬場でのレース。

これに加えて、ヴァイスリージェントからデピュティミニスターを経たフレンチデピュティ(F)の系統とデピュティミニスター(D)が入った系統が、近10年史は数多く上位争いに顔を出していることも、人気2頭には心強い。

それがまた良馬場で強い。意外だが。

06 ①カネヒキリ 母父D

09 ①サクセスブロッケン 母母父D ②カジノドライヴ 母父D ③カネヒキリ(〃)<稍重>

10 ③サクセスブロッケン(〃)

15 ②インカンテーション 父母父父D

16 ③アスカノロマン 母母父D<重>

17 ①ゴールドドリーム 母父F

超高速決着に向いているようで、実は、底力勝負の良馬場で力を発揮するのがこの系統。

09年はデピュティミニスターインの実力馬がこぞってレコード決着で台頭したものの、この血が特別沢山あるわけではないことを考慮した場合、カネヒキリや昨年のゴールドドリームなどのように、自分でレースをコントロールするほどの競走能力を持っている馬になれば、この血があるということで、俄然、タフな展開は頼りになる存在となるのだ。

今年は、それがやけに多い。�無論、重賞馬だけの争い。実力馬ばかりだ。

インカンテーション

キングズガード

ゴールドドリーム

サウンドトゥルー

テイエムジンソク

ノボバカラ

ロンドンタウン<父カネヒキリ>

不良のフェブラリーSを快勝したサンライズバッカスの甥っ子は、やはり、渋った馬場で特に強い。

ここは一度雑巾がけを経て、来年また…。

そういう組み合わせだ。

東京が初めてのテイエムジンソクながら、中京でもしっかり見せ場を作った。

コパノリッキーに最後に先着した内の一頭であり、それが初めてのGⅠでのこと。

前走も、ラップが途中で1秒近く変化することが中盤にあったくらい、見た目には楽そうに見えても、かなりコスモカナディアンがいじめてくるようなラストの展開。

きっと、その他のGⅠ馬であっても、あれは負けていた可能性のあるレースだった。

それでも勝ってしまったという状況で、敢えての休み明け参戦となるゴールドドリームは、ちょっと気の悪さが目立っているだけに、中京戦以上に苦戦の可能性も秘める。

こちらは相手に据えるのが良さそうだ。

◎テイエムジンソク

○ゴールドドリーム

▲ノンコノユメ

注サンライズノヴァ

△ニシケンモノノフ、ベストウォーリア、レッツゴードンキ、ロンドンタウン

軸馬に関係していそうな馬、とりあえずマーク。色々考えて、ノンコの復活を素直に評価する。