2020年フェブラリーステークス展望

4歳から強い馬が出てきそうにない状況で、今年は限られたメンバーによる混戦といった趣になってきた。

①クリソベリルの出否

常識に考えて、陣営の早合点で早々に行きますと高らかに表明したのが間違いだったというだけで、ドバイミーティングでの選考の傾向などを踏まえると、よほどの政治的な理由が絡まない限りは、フェブラリーSには登場しないだろう。

そもそも、東京で使ったことがない。

東京は東京でも、中央道の脇ではなく首都高の脇にある大井競馬場だけ。

現状、いないとして話を進めていくのが常道。

②インティ問題

逃げなかった東海Sを経て、ある種の煙幕張りに成功したところがあるから、ちょっと人気が集まりすぎても、若い時期のコパノリッキーくらい信用できる可能性がある。

時計の幅が東京では制約があったリッキーとは違うので、楽逃げで左回りの怪しい面を相殺させることはできるだろう。

中京の謎の高速馬場で復活して見せた。消耗しないで、前哨戦も使われたから、最大目標だろうフェブラリーS連覇の確率は急上昇している。

丸太ボディが戻ってきそうな京都での気配だったから、上がり目が十分に期待できる。

③速い馬に有利か否か

コパノキッキングが今後の展望を考え、今年もフェブラリーSに挑みそうな流れ。

根岸Sで余程の凡走がない限り、故障以外での欠員はない。

一方で、より層の厚いはずの中距離路線が現在少し手薄。

王道路線で連チャンがあるグループは、サウジC創設により、川崎記念との完全な棲み分けが可能になり、今までの傾向が活かされない可能性が出てきた。

だから、スプリント型が台頭できるか、と言われると怖さもあるわけだが。

少なくともここまでで3つ考えられる要素を総合すると、

ダート克服のモズアスコット

好タイム勝ちの5歳人気馬

という根岸S組の登場以外、中京、京都で戦ってきた馬の再戦ムードとなりそうだ。

あとは、今年やたらと多い道悪競馬になるのかどうかということ。

道悪だから負けるということは少ないが、道悪だから台頭した馬は、過去何頭も登場し、いずれも若い馬は躍動した。

道悪では、圧倒的に東海S組が有利だろう。